歯科衛生士

【審美歯科×歯科衛生士】仕事内容と職場環境!一般歯科と何が違う?

審美歯科の仕事って具体的に何?
自費診療メインの歯科って働きやすいの?
審美歯科で働くメリットとデメリットは?
興味はあるけど向いてるかわからない

転職や就職を考える上で、自由診療中心の審美歯科が気になる歯科衛生士さんもいますよね。

ちるこ
ちるこ
こちらの記事には、審美歯科の仕事内容、職場環境、働くメリット・デメリットについてまとめました。
目次
  1. 審美歯科と一般歯科を比較!歯科衛生士の仕事の違い
  2. 【本題】審美歯科での歯科衛生士の主な仕事6つ紹介!
  3. 審美歯科で働く歯科衛生士に求められるスキル!向いているのは?
  4. 【要チェック!】審美歯科の職場環境と働きやすさ
  5. 審美歯科で働くメリットとデメリット
  6. 【注意】失敗のない審美歯科の求人を探し方
  7. 【Q&A】審美歯科の気になる事情
  8. 【まとめ】審美歯科を選ぶ→△ 経験したい診療・施術で選ぶ→◎!!が職場選びの正解

審美歯科と一般歯科を比較!歯科衛生士の仕事の違い

まずは、働くうえでの一般歯科と審美歯科の違いをざっくりとまとめました。

審美歯科 一般歯科
特徴 自費診療メイン 保険診療メイン
仕事の具体例 ホワイトニング施術
クリーニング(PMTC)
カウンセリング
デンタルエステ施術
セラミック治療時のTEK作成や圧排
SC、SRP
フッ素塗布
P検査
TBI
印象採得
向いている人 専門性を高めたい
患者さんへの細やかな配慮が得意
患者さんのコンプレックスを改善したい
美的感覚への理解力がある
歯周治療や虫歯治療を基本から学びたい
汎用的なスキルを身につけたい
患者さんの健康をサポートしたい
子供から高齢者まで幅広い世代と関わりたい
給与 平均給与+インセンティブ 経験とスキルに応じた平均的な給与
休み 土日も診療しがち 土日どちらかは休めることが多い
求人の多さ 一般歯科に比べて少ないことがある 比較的豊富
将来性 需要は増加傾向、将来性が高い 需要は安定している
メリット 歯科衛生士が主体の処置が多い
信頼関係を築きやすい
自費メニューが社割で受けられる
幅広く学べて選択肢が広がる
未経験から働きやすい
身だしなみの自由度が高い職場もある
デメリット 歯周治療のスキルが下がりやすい
患者さんの要望に応えるプレッシャー
1回の施術時間が短い職場も多い
マンネリ化によりモチベーションが下がる可能性
キャリアパス例 ホワイトニングコーディネーター
日本歯科審美学会歯科衛生士認定士
SRPなど歯周治療を極める
教育や管理職に進む

そもそも審美歯科とは?

ひよこ
ひよこ
審美歯科ってそもそも何なのだろう・・・

一言でいうなら、機能面+見た目を両方重要視した治療のことです。

審美歯科協会はこのように定義しています。

一般的に審美歯科とは、歯や口元の美しさに焦点を当てた総合的な歯科治療のことを指します。歯科治療には「虫歯や歯周病を治す」「よく噛めるようにする」といった機能的な側面と、「白く形のいい歯にする」「歯並びを整える」といった美観の側面があります。この両方を満たす、美しさという観点をプラスした歯科治療が審美歯科治療です。
引用:審美歯科協会

審美歯科は基本的に自費診療なので、治療の仕上がりに細かい要望のある患者さんにも対応しやすいですよね。

【本題】審美歯科での歯科衛生士の主な仕事6つ紹介!

審美歯科での歯科衛生士の代表的な仕事内容は以下です。

  • ホワイトニング施術
  • クリーニング(PMTC)
  • 自費治療の診療補助
  • カウンセリング
  • 口腔ケア指導
  • デンタルエステ施術

審美歯科=自費(自由診療)がメインになります。

行える治療が限られている一般歯科の保険診療に対し、審美歯科での治療は制限がないため多種多様です。

審美歯科と一口にいっても、実際に関わる治療や施術は医院によってかなり差があります。

A医院はホワイトニングやデンタルエステ中心…
B医院はインプラントと自費補綴が得意…

「審美歯科」かどうか?よりも、その医院がどのような治療や施術に力をいれているか?が重要です。

ホワイトニング施術

審美歯科での歯科衛生士の仕事としてイメージしやすいのが、ホワイトニングではないでしょうか。

ホワイトニングは歯科医師の指導や監督があれば、歯科衛生士が最初から最後まで施術可能です。

ちるこ
ちるこ
歯に薬剤を塗布→光照射などの施術!

患者さんが家で行うホームホワイトニングの使用方法を説明するのも歯科衛生士です。

クリーニング(PMTC)

審美歯科でのクリーニングは自費の施術がメイン。

単に歯周病や虫歯予防目的のスケーリングや研磨だけではないのが特徴です。

色素沈着除去やトーンアップなど、見た目が綺麗になるクリーニングを希望される患者さんがほとんどです。

ちるこ
ちるこ
爽快感や口臭予防効果を期待して受ける方もいますね

インプラントやセラミックが入っている患者さんも多く来院します。

使用器具や歯磨剤等にも気を配り、注意して施術する必要があります。

自費治療の診療補助

歯科医師の治療のアシストも歯科衛生士の仕事の一つです。

審美歯科では、一般歯科に比べて自費治療のアシストの割合が多くなりがちです。

\審美歯科での診療補助の例/
  • セラミック治療時のTEK作成や圧排
  • インプラント治療時のアシスト
  • 矯正治療前の検査や資料採得
  • 器具や薬剤・材料等の準備

一般的な保険治療と比べて専門的な知識が必要になることが多く、診療補助はすべて歯科衛生士が担当している医院もあります。

カウンセリング

患者さんの要望や治療中の気がかりなことを聞き出し、歯科医師に共有するのも歯科衛生士の役目。

審美歯科では歯や口元の美しさを目的とした治療が中心なので、保険診療では叶えられない細かい要望がある患者さんも来院します。

例えば歯の色や形、歯並び、噛み合わせなどの悩みや治療に対する希望など、詳しいカウンセリングが必要になります。

患者さんに合わせた口腔ケア指導

口腔ケアのアドバイスや注意説明をするのも歯科衛生士の仕事です。

審美歯科では一般的なブラッシング指導だけでなく、より患者さんの状況に合わせた説明や指導が求められます。

例えば

  • ホワイトニング中の注意事項
  • インプラントのケア方法
  • セラミック歯のブラッシング

患者さん自身が診療中や診療後に美しく健康な状態を維持できるように、生活上の注意点やケアの方法などを伝えます。

ガムピーリングなどのデンタルエステ

医院によっては、通常の治療以外にデンタルエステなどの美容メニューを取り入れていることもあります。

施術内容は医院によって異なりますが、こういった「デンタルエステ」は歯科衛生士が施術します。

\デンタルエステ具体例/
  • リップマッサージやパック
  • 歯茎や咀嚼筋マッサージ
  • ガムピーリング
  • 舌のクリーニング・ブレスケア

審美歯科で働く歯科衛生士に求められるスキル!向いているのは?

歯科衛生士が審美歯科で働きたい場合、他に必須の資格はありませんが、次のような人が向いているといえます。

  • 一般的な歯科の知識やスキルがある
  • 患者さんへの細やかな配慮が得意
  • 美への興味や美的感覚への理解力がある
  • 専門的なスキルや知識を極めたい
  • 勉強熱心で向上心が高い

経験や知識がどれだけ求められるかは、勤務先によって異なります。

経験が浅くても、働きながらスキルを磨き知識をつけてくれれば問題ないとする方針の医院もあります。

【最低限!】一般的な歯科の知識やスキルがある

審美歯科に来る患者さんは一般歯科以上の施術を求めて来院します。

成長を待ってくれる職場もありますが、患者さんからしたらプロに違いありません。

いずれ高い技術力を求められるので、最低限のスキルや知識は最初からあるのが望ましいでしょう。

最低限欲しいスキル・知識とは・・・

  • 基本的な虫歯や歯周病知識、大まかな術式
  • スケーリングやポリッシング、SRPの経験
  • P検査、パノラマやデンタル位置づけ、印象

患者さんへの細やかな配慮が得意

経験が浅く、正直スキルに自信がない人でも細かな配慮ができ、接遇力が高い人はカバー出来る可能性があります。
(もちろん、スキルは努力で高めていくことが前提)

エステサロンのような対応を求める人や深い悩みがある人まで様々な人が来院します。

患者さんの心情を汲み取り、一人ひとりに合わせた気配りが求められます。

美への興味や美的感覚への理解力がある

自分自身が常に「美」にアンテナを張っている人や「美容」に関心が高い人は審美歯科に向いています。

  • 歯の色・形の些細な変化に気付く
  • デンタルケアグッズが売ってるとチェックしちゃう
  • SNSで美容関係の投稿ばかり見てしまう
  • 歯が綺麗な人にはケア方法や受けた施術を聞きたくなる

患者さんの美的感覚を理解し深く共感できる、自分から助言ができるといった点でも、能力を活かしやすいでしょう。

専門的なスキルや知識を極めたい

審美歯科では制度の高い施術に加え、不快感を極力無くすなど高いスキルが求められます。

ちるこ
ちるこ
自分の力を試したい人に適した環境!

また、高い技術や接遇力を学ぶチャンスでもあります。

仕事を通じて自分に自信をつけたい人、成長したい人にも審美歯科の環境はおすすめできます。

勉強熱心で向上心が高い

何度も言うようですが審美歯科では、専門的な知識や高い技術力が求められます。

常に自分の施術を振り返り、足りない部分は積極的に学ぶアグレッシブ差が必要です。

そのため勉強熱心で向上心が高い人が向いています。

ちるこ
ちるこ
「人を綺麗にすること」「細かい施術そのもの」が本質的に好きな人におすすめ!

【要チェック!】審美歯科の職場環境と働きやすさ

歯科の中でも特殊なイメージをもたれやすい審美歯科。

ひよこ
ひよこ
働いた経験がないと、未知の領域・・・

実際の雰囲気や働きやすさ・給与についてみていきましょう。

職場の雰囲気は医院のブランディングによる

審美歯科の職場の雰囲気は、ブランディングにより特徴が出やすい傾向にあります。

ちるこ
ちるこ
「静かで高級感のある雰囲気」「アットホームな雰囲気」などブランディングに合わせた雰囲気を大事にするイメージ

医院の方針に共感できる人にとっては、居心地の良い環境といえますね。

審美歯科は患者さん、スタッフ共に美容や健康への意識が高い人が集まります。

患者さんが施術に求めるレベルも高くなるので、スタッフ同士の情報共有や意見交換も必須な環境です。

勤務時間と休日のバランス

審美歯科は土日も診療する医院が多数派です。

審美歯科のメイン患者層は働く世代です。

患者さんの利便性を考慮して夜遅くまで診療するクリニックもあります。

その分、平日休みや午前休みは取りやすいといえます。

予約制を取っているところが大半のため、当日の急なアポイントによる残業は少ないでしょう。

給与は高いのか?

審美歯科では、一般歯科に比べて給与が高い傾向にあります。

固定給に加えて、歩合で普段のお給料にプラスしてインセンティブがもらえる給与体系の医院もあるからです。

例えば
自費のホワイトニングの施術をした 1000円
おすすめした歯磨剤や歯ブラシが売れた 300円
カウンセリングで自費診療の契約をとった 2000円

このように、医院ごとに決めた金額を個人の売り上げ成果として上乗せして貰えることもあります。

自費メインのクリニックは、歯科衛生士が中心となって取り組む業務が多い分評価もされやすく、給与UPのチャンスも狙えます。

今後の需要は?将来性はあるのか?

審美歯科の仕事ができる歯科衛生士は、将来的にも需要は充分あるといえます。

SNSの普及により、若年層での審美ニーズは増大傾向です。

また、虫歯の患者さんが昔に比べて減っているため、他の治療にも目を向ける歯科医院が増えてきました。

ちるこ
ちるこ
ホワイトニングや矯正など、審美的治療メニューに対応できる歯科衛生士の将来性は高いといえますね!

参考:Dentis【2023年版】歯科業界で起こるであろう今後の変化|現況や今後求められることをわかりやすく解説!

審美歯科で働くメリットとデメリット

ここまで仕事内容や職場環境を見てきました。

次に審美歯科クリニックで働くメリットとデメリットをお伝えしていきます。

メリット
  • 最新の専門的な知識・スキルを高めやすい
  • 患者さんから信頼されやすい
  • 自費メニューが社割で受けれる
  • 給与+アルファが支給される医院もある
デメリット
  • 一般的な歯周治療のスキルや知識が下がりやすい
  • 目標達成へのプレッシャーを感じやすい
  • 高い接客・施術スキルが求められる
  • 土日の連休が取りにくい

審美歯科で働くメリット4選

審美歯科は一般歯科より専門的な治療に関わることができるため、歯科衛生士の転職先の一つとして人気があります。

ちるこ
ちるこ
ここでは、美審美歯科で働くメリットを紹介します

審美歯科の専門的な知識・スキルを高めやすい

審美歯科は歯科衛生士が処置できる内容が多く、スキルアップ向上も期待できる環境です。

セラミック治療やホワイトニングのような審美的治療に関われるため、より専門的な技術や知識を身につけることができます。

働きながら日本歯科審美学会の認定資格やホワイトニングコーディネーターなどの資格取得を目指すことも可能です。

患者さんからの信頼が得られやすい

患者さんと長期的な付き合いになりやすく、信頼関係を築きやすいのもメリットの一つです。

保険診療だけで経営する一般歯科と比べると、アポイントも緩やかな事が多いようです。

ひよこ
ひよこ
コミュニケーションを取る時間もしっかりありそう!

患者さんの細かなニーズに答えようと真剣に施術に臨み、気遣う姿は信頼を得ることに繋がります。

「あなたが担当でよかった」などと嬉しい言葉をかけられることも少なくありません。

自費メニューが社割で受けられる

審美歯科で働く歯科衛生士は、従業員価格で施術を受けられることがあります。

自費のクリーニングやホワイトニング、矯正治療といった施術を安く受けられるほか、院内研修等でスキルアップを兼ねて練習台になることもあるでしょう。

高額で気軽に試しにくい自費メニューを、費用を抑えながら受けられるのは魅力ですよね。

給与+アルファが支給される医院もある

医院によりますが、自費治療のため個人の売り上げに応じてインセンティブを支給する医院もあります。

頑張りが給与に反映されるのはありがたいですよね。

審美歯科で働くデメリット4選

審美歯科で働くのは良いことだけではありません。

中には働き方が自分には合わないと感じて、退職する歯科衛生士もいます。

ちるこ
ちるこ
審美歯科への転職を考えている方は、デメリットも覚えておきましょう。

一般的な歯周治療のスキルや知識が下がりやすい

審美歯科で行う施術において、一般的な歯周治療の知識はあまり活かせません。

一般的な予防処置や歯周治療等の知識が下がりやすく、保険診療のSRP等の技術が得られない可能性もあります。

将来的に他の診療科で働くことも考えている歯科衛生士は、転職を慎重に考えたほうが良いでしょう。

目標達成へのプレッシャーを感じやすい

自費診療が中心の審美歯科では、月々の売上目標が定められている場合があります。

具体的なノルマはなくても「○○さんがカウンセリングにつくと成約率がすごい」などと個人の成果を共有する医院もあります。

ちるこ
ちるこ
目標へのプレッシャーで、ストレスを感じる歯科衛生士もいるのが現実!

また、過度に売上成績にインセンティブをつけているような歯科医院では職場の雰囲気が殺伐としてしまっていることもあるようです。

高い接客・施術スキルが求められる

審美歯科で働く歯科衛生士には、患者さんに満足してもらうために優れた接客スキルが求められます。

審美歯科に来院する患者さんは、高いお金をかけてでも納得のいくサービスと施術内容を求める人が大半です。

長期的な来院を要する施術が多いので、患者さんにとって良い空間を作るために丁寧なコミュニケーションは欠かせません。

そのため、接客に苦手意識のある歯科衛生士は審美歯科には向いていないといえます。

土日の連休が取りにくい

審美歯科で最も患者さんが訪れるのは休日なので、土日の連休はとりにくくなってしまいます。

その代わりに平日に休みを設けているクリニックが多く、休診日に休むことはできます。

中には土日が休診日だったり、大型連休は営業しなかったりする審美歯科もあるため、休みにこだわる歯科衛生士はよく探してみましょう。

【注意】失敗のない審美歯科の求人を探し方

以下のポイントを踏まえて、就職・転職先の求人を探すのが失敗を防ぐコツになります。

  • 診療内容や院長の専門分野をチェックしよう
  • 転職エージェントを使い倒そう
  • 3医院は見学しよう
ひよこ
ひよこ
あれ?求人サイトからの応募はダメ?

求人サイトは給与や勤務地、労働条件でフィルタリングできて便利ですよね。

ダメではないのですが、求人情報だけに頼るのは不安が残ります。

ちるこ
ちるこ
求人サイトには医院側にとって都合が悪いことは載せないよ!

診療内容や院長の専門分野をチェックしよう

審美歯科といっても、実際の診療パターンはざっくり3つに分かれます。

\審美歯科には3パターンある/
  • 完全な審美専門歯科(自費のみ)
  • 審美歯科に強いが他の診療科も扱う
  • 保険診療メインで審美メニューにある

求人サイトに載っていなければ、医院のホームページまで確認するのがポイント。

診療内容を必ずチェックして、自分の考えている働き方に近いか確認しましょう。

自分が経験したい治療や施術内容に精通した歯科医師・歯科衛生士が在籍しているかも重要です。

ちるこ
ちるこ
院長先生が得意な治療=医院として力をいれている
→その治療の患者数が多い
→しっかり経験できる可能性が高まる!と予想できるよ

転職エージェントを使い倒そう!

タイパ重視時代の現代では、転職エージェント(人材紹介支援)を使った転職をする人が増えてきました。

特に専門性の高い審美歯科となると、自分のニーズに合う職場を洗い出す作業は中々大変です。

ひよこ
ひよこ
求人サイトで院長の得意な診療科目…まではフィルタリングできないしね

効率よく、多くの求人から職場探しをしたいなら転職支援などの無料サービスにも登録しておいて損はないでしょう。

選択肢を増やしたいのであれば、複数登録してみましょう。

保有求人数がとにかく多いファーストナビ歯科衛生士+もう1社が無難です。

メリット
  • 非公開の求人など、自分では探せなかった求人を見つけてもらえる
  • 院内の雰囲気を事前に把握しやすい
  • 聞きにくいことの確認や交渉、連絡をしてもらえる
  • 基本無料で利用できるので、お試し利用もしやすく金銭的な損をすることはない
デメリット
  • 連絡がうるさいと感じる時もある
  • 担当によってサポートのスキルに差がある
  • 担当と相性が合わない場合もある

デメリット回避には、必ず転職活動の主導権は自分が持つこと!

ちるこ
ちるこ
連絡はメールでして欲しい、担当変えたいなどの相談も遠慮なく伝えてOKです

3医院は見学しよう

歯科衛生士は売り手市場なので、応募したら面接や採用までが想像以上にスムーズに進みがち。

嬉しい反面、他と比べられなくなるデメリットがあります。

ちるこ
ちるこ
内定をもらえる寸前まで行くと、気持ち的に「早く決めたい」という思いも強くなるよね

ただし、1医院だけ見て決めることはあまりお勧めできません。

すでに十分な情報があり、この医院こそ求めていた職場だ!という確証がある方は別ですが、比較対象となる医院を知ることでベストな選択ができます。

求人はたくさんあるので、3医院程度は見学してベストな医院を選んだほうが、後々後悔は少ないでしょう。

【Q&A】審美歯科の気になる事情

審美歯科の真実や気になる噂について調べてみました!

審美歯科ってノルマがあるの?

審美歯科で働く歯科衛生士にノルマがあるかは、勤務するクリニックで違います。

調べた限りでは、未達成時のペナルテイがある医院の情報は見つけられませんでした。

ノルマよりも売上に応じてインセンティブを支給する医院が目立ちます。

ちるこ
ちるこ
求人にわざわざ「ノルマあり」と載せる医院はあまりないしね

ノルマの記載がない場合、直接医院に確認してみないと正確な内情はわかりません。

自分で聞くのは避けたい場合、転職支援などの無料サービスを利用してリサーチする方法もあります。

新卒で審美歯科に就職するのはあり?

新卒で審美歯科は「なし」という意見が目立ちます。

個人的な考えで答えると

  • 完全な審美専門は辞めておいたほうが無難!
  • 但し、審美歯科も経験できる一般歯科はあり

基本的な保険診療も経験しておいたほうが、後で潰しが効くからです。

エステやホワイトニングしか経験できないと、後で転職したくなった時に苦労するかもしれません。
(どうしても働きたい医院がある人や、将来も考えての選択なら、挑戦するのはアリです。)

審美歯科の歯科衛生士は若くて美人限定?

若くて美人のスタッフだけで固めたい院長はいると思います。(審美歯科に限らず・・・)

選考時に年齢で合否を決めることも、ないとは言いきれません。(これまた歯科に限らず)

顔の作りが綺麗かよりも、清潔感・コミュニケーション力・医院の雰囲気に合うかを重要視する医院が多数派ではないでしょうか。

年齢が高くてもスキルのある歯科衛生士は優遇されやすいといえます。

審美歯科は診療科目に書いちゃダメって聞いたけどホント?

ひよこ
ひよこ
聞いたことある!審美歯科って悪徳ってこと??勤めて大丈夫?

一定の要件をクリアしていれば、「審美歯科」とHPに記載することは認められています。

ただ、審美歯科は歯科標榜科目(医療法で定められた、医療機関が看板や広告などで掲示できる診療科目)には含まれていません。

歯科の看板に掲示できる診療科名は『歯科』『小児歯科』『矯正歯科』『歯科口腔外科』の4つです。

公式な看板に診療科目として掲示はできないけど、HPや院内の掲示物にメニューとして載せるのはOK(でも決まりは守ってね)ということです。
 

美容歯科って何?審美歯科とは違うの?

ひよこ
ひよこ
審美歯科をネットで調べていたら「美容歯科」が出てきたんだけど・・・

審美歯科と美容歯科については、このように考えている医院が多いようです。

審美歯科→歯科医院で扱う審美性を考慮した施術や治療
美容歯科→美容外科や美容クリニックの歯科部門

審美歯科と美容歯科の定義に明確な違いはありません

クリニックごとの治療方針や考え方で変わってきます。

ちるこ
ちるこ
就職先を考える上では、審美歯科か美容歯科なのか?ということよりも、医院の方針や実際に携わる治療内容で選ぶのがいいでしょう

【まとめ】審美歯科を選ぶ→△ 経験したい診療・施術で選ぶ→◎!!が職場選びの正解

ここまで審美歯科の歯科衛生士の仕事内容や職場環境、一般歯科と違うところをお伝えしました。

  • 審美歯科は審美面にも配慮した治療・施術の総称
  • 実際の診療内容は多種多様
  • 自分が経験したい施術・治療内容で職場を選ぶのが重要
ちるこ
ちるこ
一般歯科との違いおさらいっ!
審美歯科 一般歯科
特徴 自費診療メイン 保険診療メイン
仕事の具体例 ホワイトニング施術
クリーニング(PMTC)
カウンセリング
デンタルエステ施術
セラミック治療時のTEK作成や圧排
SC、SRP
フッ素塗布
P検査
TBI
印象採得
向いている人 専門性を高めたい
患者さんへの細やかな配慮が得意
患者さんのコンプレックスを改善したい
美的感覚への理解力がある
歯周治療や虫歯治療を基本から学びたい
汎用的なスキルを身につけたい
患者さんの健康をサポートしたい
子供から高齢者まで幅広い世代と関わりたい
給与 平均給与+インセンティブ 経験とスキルに応じた平均的な給与
休み 土日も診療しがち 土日どちらかは休めることが多い
求人の多さ 一般歯科に比べて少ないことがある 比較的豊富
将来性 需要は増加傾向、将来性が高い 需要は安定している
メリット 歯科衛生士が主体の処置が多い
信頼関係を築きやすい
自費メニューが社割で受けられる
幅広く学べて選択肢が広がる
未経験から働きやすい
身だしなみの自由度が高い職場もある
デメリット 歯周治療のスキルが下がりやすい
患者さんの要望に応えるプレッシャー
1回の施術時間が短い職場も多い
マンネリ化によりモチベーションが下がる可能性
キャリアパス例 ホワイトニングコーディネーター
日本歯科審美学会歯科衛生士認定士
SRPなど歯周治療を極める
教育や管理職に進む

審美歯科は自費治療のため、対応範囲が広いので、経験できる職務内容も医院によって様々です。

経験したい施術や治療内容から、逆算して職場選びするのがポイントです。

ちるこ
ちるこ
将来が決めきれず、「審美専門」に不安がある場合は、審美歯科にも力を入れている一般歯科で働くのもお勧めできます!