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【新人歯科助手必読!】仕事の覚え方3つのポイント【新人DHもおすすめ!】

新人歯科助手
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毎日、知らない単語は出てくるし、準備する器具や材料もたくさんあって覚えるのが大変!
似たような器具も多くて見分けがつかない・・・

特に最初の3か月は、わからないことが、わからない状態だと思います。

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メモして頑張ってはいるけど、いざ、実践してみるとできないことばかり…
私って向いてないのかな・・・

私は、歯科衛生士の学校に行きながら、歯科助手のアルバイトをして業務を覚えました。

学校に行っていた私でも、歯科医院で働くことは大変緊張しましたし、覚える事も多くて苦労しました。

事前知識なしで歯科の世界に足を踏み入れる新人歯科助手さんは尚更、不安だと思います。

大丈夫です。

悩んで、このページにたどり着いたまじめなあなたは
きっと素敵な歯科助手さんの素質がありますよ!!

こんな方におすすめの記事です
  • 新人歯科助手で仕事の覚え方がわからない
  • 仕事が中々覚えられない
  • 仕事で役立つノートが作りたい
歯科助手さんにおすすめの本

歯科助手として覚えるべきことを具体的に知りたい方はこちらの記事へ

【役立つ本・動画も紹介】早く慣れたい!新人歯科助手が覚えることまとめ歯科助手になったけど、何から覚えていいかわからない・・・ そんな方のために、新人歯科助手がまず、覚えるべきことをまとめました。 『専門用語は?』『器具や薬剤はどう覚える?』『バキュームの仕方は?』 新人歯科助手さんにおすすめの動画や本も紹介します。...

覚えるのに必要な3つのこと

歯科助手の仕事は、専門的で、細かいことが多いので

1度見ただけ、教えられただけじゃ、絶対に覚えられません。

しっかり覚えるためには、3つのポイントを押さえましょう。

  1. ちゃんと内容を理解する
  2. 視覚的に覚える
  3. 頭の中でシミュレーションを繰り返す

一つずつ、理由をみていきましょう。

ちゃんと内容を理解する

これには、『メモ』をしっかりとり、
わからないところは調べて『まとめる』ことが必要です。

例えば、ある器具について覚えたいとします。

名前や見た目だけ覚えて終わってしまうと、毎回指示されないと準備できなくなります。

何の目的で使うのか?いつ使うのか?まで理解すると、先生や、歯科衛生士と近い目線で仕事ができます。

これができると『よくできる歯科助手』になれます。

まとめるのが苦手な人は↓のノートが本気でお勧めです。

  • ポケットに入るサイズ
  • ページ入れ替えが可能なルーズリーフタイプ

まとめ用のノートは、絶対にルーズリーフタイプがいいですよ。

1回で細かな事まで全ての事を教えてもらえるわけではないですよね。

なので、後々内容を追加することになると思います。

内容の追加があっても、ページがとんでしまうことを防げます!

視覚的に覚える

歯科の器具は、細かいうえに似ているものが多いです。

しっかり正しく覚えるためには『写真』を撮っておくのがおすすめです。

CR準備などでまとめて写真を撮っておけば、

1人でも正しく準備できたか、答え合わせがしやすくなります。

頭の中でシミュレーションする

歯科での仕事は、スピードが問われるものも多いです。

いつまでも、メモを見ながら・・・はできません。

まとめた内容は、メモを見ない状態で『思い出し作業』をしてみましょう。

例えば、朝の準備の流れなど・・・
すっと思い出せれば、記憶として定着した証拠です。

まとめるのが苦手でも大丈夫!歯科助手のメモのコツは?

仕事をしっかりと覚えるコツは、大前提としてちゃんとメモすること!

メモが上手で、さっとまとめながら書ける人は『まとめたノート』さえ作ればいいです。
(でも、事前知識ゼロで最初からきれいにまとめて書くのは難しいと思います・・・)

そんな方はここは読み飛ばしてOK。

いや!!苦手だよ!!

って人は最低2種類、おすすめは3種類のノートが必要です

  1. 殴り書き用ノート
  2. まとめ用メノート
  3. アプリのノート

メモが下手な私でも出来た方法をお伝えしますね。

殴り書き用ノートって?

常に持ち歩き、とりあえず聞いたことをどんどん書いて行きましょう。

清書はまとめる時に別ですればいいので、綺麗に書かなくてOK

私は『大きめの付箋ノート』をまとめ用のノートの表紙に貼って使ってました。
そして、まとめ終わった分は、どんどん捨ててました。

これだけは必須!まとめ用ノート

殴り書きノートを参考にして、しっかりと整理したメモ帳です。

お仕事ができる歯科助手さんは、みんなポケットに忍ばせてる印象です。

ノート選びが結構重要で、

  • ポケットに入るサイズ
  • ページ入れ替えが可能なルーズリーフタイプ

特に、ルーズリーフタイプは譲れません。

歯科で仕事を覚える場合、いっぺんに全ては教わらないと思いますし、
最初から全てを網羅した内容はメモれないと思います。

細かな事は後々気づいたり、教わったタイミングで追加が必要になります。

そんな時、なるべく同じ項目の内容は、近くのページにまとまっていたほうがわかりやすいですよね。

なので、ルーズリーフタイプじゃないと不便です。

あると便利!スマホアプリのノート

上の2つだけでもいいのですが、

紙のメモのデメリットを補うために、作るようにしていました。

次以降、順に説明します!

『殴り書きノート』メモ取りのポイント

殴り書きノートは、適当な紙とか、付箋とかでもいいです。

私は、自分が後でまとめることをサボらないよう、
まとめたら、『捨てる』ルールにしてました。

タイトルと内容、注意事項を書く

治療前の基本の準備のことなら、こんな感じです

・・・本当に殴り書き!!けど、後でまとめるので気にせず!!

タイトルがよくわからなければ、とりあえず場所ごとでもOKです。
受付で必要な内容なのか?診療室で?なのか・・・
後でまとめる時に、より適切な言葉に直せばいいのです。

治療の流れもメモる

治療の流れを理解できると、アシスタントが上手くなります。
歯科衛生士の学校の臨床実習でも、
見学した治療の流れやアシストの動き、使用器具・薬剤を書いて学校に提出します。

誰かのアシストを見学して、メモ出来れば一番いいです。
無理な状況なら、自分がアシストについた直後にざっとメモります。

意味のわからない単語は印をつけておく

しっかつし??←?マークは赤で記入しておく
など、ルールを決めておくといいです。
後で、漢字を調べたり、意味を調べるようにします。

余白を残しておく

後から、追加の情報を説明されるかもしれません。
同じ分類の内容は近くに書けるように、余白をのこしておきます。

まとめノートのメリットと作り方のポイント

殴り書きでとったメモを、参考にして
マニュアルを作るつもりで、まとめていきます。

ルーズリーフタイプなら、内容を途中で足せて便利です。
ポケットサイズにすれば、常に持ち歩けて困ったときの助けになります。

それ以外にも、まとめノートを作るメリットはあります。

  • 復習できて、記憶に残る
  • わからない所が、わかる
  • 自分が後輩を教えるときにも使える
  • 他の医院に転職しても、参考になる
  • 一度歯科の仕事を離れても、ノートで復習できれば復帰しやすい

など色々メリットがあるので、手間はかかりますが
今後、長く歯科で働きたいと考えているなら作っておいて損はないです。

まとめ用ノート作りのポイントも、お伝えしますね。

見出しをつける

これは、殴り書きメモでつけた大分類をしっかり適切な言葉に直してつけます。
『受付』『消毒滅菌』『朝の準備』など

この見出しを『インデックスシール』に書いて貼ってる方も多いです。

治療に関することは内容が膨らみやすいので
『根管治療』『CR』など治療ごとに見出しをつけるのがおすすめです。

見出しごとに、内容を足していく

例えば、『印象』の見出しの中には
準備器具・薬剤、術式など、メモから関係のある内容を書きます。

これは、実際に保険の形成印象についてまとめたノートです

器具機材、わかりにくい治療は絵を描くと◎

歯科の器具は似たようなものが多いですが
絵を描くと、特徴を捉える必要があるので記憶に定着します。
治療も、例えば根充ってどうやってるの?
と思ったら、ネットや本で調べて絵を描いてみるといいです。

ノートアプリもかなりおすすめ

ここまでしてる人は少ないかもしれません。
でも、アプリでデータとして、保存しておくメリットってこんなにあるんです。

欲しい情報を、すぐに出せる

ノートにインデックスをつけても、内容が増えてくると探すのが大変ですよね。
検索のできるメモアプリなら、キーワードで検索すれば関係のある内容がすぐ出せます。


↑私の使ってるアプリの画面です。
例えば『歯科』で検索すると、内容に『歯科』を含むものが一括表示されます。

ノートの紛失、汚れた時の保険になる

せっかく作ったノートも、紛失や、汚れる可能性もあります。
データで保存しておけば、最悪紙のノートが使えなくなっても安心です。

写真や画像とメモ内容をセットにできる

歯科の器具機材って、見た目と名称をセットで覚えないといけません。
紙のノートだと、切ったり、貼ったりが大変です。
私は、メモ内容の下に、『写真』を入れてました。


↑実際のアプリのメモページです。インプラントの準備も、写真があるとわかりやすい!!

ネットページのリンクも貼れる

ノートまとめの時に、ネットで調べたいこともありますよね。
参考にしたページのリンクを貼っておけば、後から簡単にページにとべて、復習に役立ちます。

私が使っているアプリはこちらです↓
『検索機能』があって『写真』がいれられるところがおすすめです!!
iPhoneユーザーじゃない方は使えないのでごめんなさい・・・
でも、類似アプリはあるはずなので是非、探してみてくださいね!!

シンプルノート - メモ帳・ノート管理(めも帳)のメモアプリ
シンプルノート – メモ帳・ノート管理(めも帳)のメモアプリ
開発元:Komorebi Inc.
posted withアプリーチ

※ちなみに、スマホメモのチェックは見た目がスマホいじってるように見えます
診療室で使うには、周りに理解してもらわないといけないので、難易度大です・・
あくまで裏でチェックする用かな・・・

私は内容を全て打ち込むのが大変な時は
まとめたノート自体の写真を撮って貼り付け、見出しだけ入力してました!

写真を撮って視覚的に覚えよう

写真は、絶対に撮ったほうがいいです。

私はこんなものを撮ってました

  • 物の位置
  • 引き出しの中身
  • 基本セットの中身
  • 器具・機材や薬剤
  • 各治療の準備の完成形
  • 受付やレントゲンPCの各操作画面
  • レントゲンの前準備状態
  • 診療室や消毒室風景

例えば、ただ『上顎大臼歯用抜歯鉗子』と書かれても、
それってどれだっけ??になります。

もちろん、その場ですぐ絵が上手に描ければいいのですが・・・
さっと絵が描けない、苦手な人は特に写真がお勧めです。

写真を撮るメリット

  1. 器具機材を家でじっくり観察できる
    仕事中は忙しくて観察できないかもしれません。
    写真にしておけば後からゆっくり見れます。
    その写真を見ながら、絵を描くのがおすすめです。
  2. 全部メモできなくても後から整理できる
    引き出しの中身、受付の会計画面の説明・・・
    全部、仕事中や休み時間に文字でメモするの大変ですよね。
  3. シミュレーションしやすくなる
    写真で歯科医院内の風景を収めておくと、
    この場所に〇〇があったな・・とか
    思い出しやすくなります。

写真を撮る場合の注意!

メモ代わりの写真は便利ですが、いつでも・どこでも撮るのは危険です。

撮りたい場合は、事前に院長や、指導してくれる先輩の許可をとりましょう。

許可なく、パシャパシャやってるとあなたの印象が悪くなります。

私はまず院長に

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早く覚えたいので、学習のために写真を撮ってもいいですか?

と聞くようにしていました。
直接指導してくれる先輩にも、院長には許可を得てる旨を伝えておくと安心です。

医院によっては、写真は撮らないでほしい・・・
と言われるかもしれません。
その場合は残念ですが、従うようにしましょう。

許可をとっても、こんな写真の撮り方はNGなので注意してください

  • 治療中に撮る
    →絶対に、患者さんを映してはダメです。
    映らなくても、音が出ると患者さんは撮られた?と思うかも
  • 個人情報を撮る
    →映り込みにも気をつけましょう
  • 仕事そっちのけで撮る
    →メモも同じですが、第一優先は患者さんの診療です

撮るのにおすすめなタイミングは

  • 休み時間などの患者さんがいない時
  • 忙しくなくて、みんながのんびりしてる時
  • あまり他のスタッフや先生がが近くにいないタイミング

私は上のようなタイミングを狙ってさっと撮るようにしていたので、
今まで、注意されたことはないです。

頭の中で何度もシミュレーションしよう

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しっかりメモを取って、まとめができても
実際に現場では全然動けない・・・

歯科の仕事ってスピードが問われる事も多いので
きれいなまとめノートがあっても、毎回確認できるわけじゃないと思います。

そんな方は、思い出し作業=シミュレーションが足りていないかもしれません。

頭の中ですぐ思い出せれば現場で使えるレベル

例えば、朝の準備の手順を、ノートを見ずにさっと頭の中で思い浮かべられますか?

まだノートを見ないとダメ
断片的に思い出せる
時間はかかるけど、手順通り思い出せる
すぐに手順通りに思い出せる

今の段階はどれでしょうか?

『すぐに手順通りに思い出せる』ようになって、初めて早いスピードで仕事ができます。

この状態にするには、何度も繰り返し、頭の中でシミュレーションする必要があります。

実際の仕事場では、目の前に視覚情報がある状態です。
頭の中ですぐに思い出せるレベルなら、確実にスムーズに動けると思います。

仕事を覚えるまでに3ヵ月は必要!

歯科助手の仕事を始めて、率直な感想はいかがですか?

思っていたよりも、覚える事が多くて大変!!
ではないでしょうか?

自分は覚えが遅いんじゃないか・・・と不安になっていませんか?

歯科助手の仕事は受付~アシスタントまで幅広いうえ、初めての人には未知なことばかりです。

1、2週間で簡単に覚えられるものではありません。

任される仕事の幅によっても差があるので正確にこのくらいで・・・というのはありません。

強いて言うなら、ある程度動けるようになるまで3か月はかかると思ったほうがいいです。

未経験の歯科助手さんを何名か教えてましたが、みんな3か月程度は目が離せない状態でした。

覚えが悪いのは、自分だけの問題じゃないかも

もし、教えてくれる人がいなかったり、質問しにくいような環境の医院だと

仕事を覚えるのに1年以上かかるかもしれません。

仕事を早く覚えられるかは、自分の努力と歯科医院側の教育力が両方関係してきます。

仕事をきちんと覚えるのに時間がかかってしまっても

あなただけのせいじゃない場合も大いにあります。

とは言え、歯科医院側の教育力は、自分の努力ではどうにもできないので

今回は、自分の努力で覚えるために出来ることを中心にお話ししました。

色々お伝えしましたが、覚えるのに一番必要なのは
実際に、たくさん経験することです。

空いた時間で、模擬的に治療の準備をしてみたり

少し早く行って、朝の準備を一通り1人でできるか、チェックしたり・・・

トライする姿勢は、周りからの評価も上がります。

歯科助手の仕事を覚えるために!!まとめ
  • 仕事中のメモはきれいにまとめなくてOK
  • 改めてまとめ直すことが大事
  • 写真を上手く使って視覚的に覚えよう
  • ノートにまとめたことは、頭の中で何度も思い出そう
  • 医院にいる時間は、実践を繰り返そう