似たような器具も多くて見分けがつかない・・・
歯科衛生士の学校に行っていた私でも、実際に働くのは緊張しましたし、覚える事も多くて苦労しました。
新人歯科助手さんは尚更、わからないことが、わからない状態だと思います。
大丈夫です。とりあえず、この記事で紹介するメモを使うだけでも覚えやすくなります。
- 新人の歯科助手または新人DH
- 仕事が中々覚えられない
- そもそも、覚え方もわからない
- 仕事で役立つメモが作りたい
バキュームは?アルジネートは?具体的なコツが知りたい方はこちらの記事へ!

仕事の覚え方3つのポイント
前提として、歯科助手の仕事は専門的な上に細かいことが多いです。
1度見ただけ・教えられただけじゃ、絶対に覚えられません。
しっかり覚えるためには、3つのポイントを押さえましょう。
- 目的を理解する
- 写真で視覚的に覚える
- 頭の中でシミュレーションを繰り返す
一つずつ、理由をみていきましょう。
目的を理解する
例えば、「光照射器」を覚えたいとします。
名前や見た目だけ覚えて終わってしまうと、毎回指示されないと準備できなくなります。
何の目的で使うのか?いつ使うのか?まで理解すると、先生や歯科衛生士と近い目線で仕事ができます。
目的:白いプラスチック(レジン)を固めるのに使う
いつ:CR(小さい虫歯)の治療の時
これができると『よくできる歯科助手』になれます。
これには、「メモ」をしっかりとり、わからないところは調べて「まとめる」ことが必要。
まとめるのが苦手な人は↓のノートが本気でお勧めです。
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- ポケットに入るサイズ
- ページ入れ替えが可能なルーズリーフタイプ
まとめ用のノートは、絶対にルーズリーフタイプがいいですよ。
1回で細かな事まで、全ての事を教えてもらえるわけではないですよね。
なので、後々内容を追加することになると思います。
写真で視覚的に覚える
歯科の器具は、細かい上に似ているものが多いです。
しっかり正しく覚えるためには「写真」を撮っておくのがおすすめです。
CR準備などでまとめて写真を撮っておけば、1人でも正しく準備できたか、答え合わせがしやすくなります。
頭の中でシミュレーションする
歯科での仕事は、スピードが問われがち。
いつまでも、メモを見ながら・・・はできません。
まとめた内容は、メモを見ない状態で「思い出し作業」をしてみましょう。
例えば、朝の準備の流れなど・・・
歯科助手のメモのコツ!3種ノート使い分け
仕事をしっかりと覚えるコツは、大前提としてちゃんとメモすること!
メモが上手で、さっとまとめながら書ける人は「1冊まとめたノート」さえ作ればいいです。
苦手な人は最低2種類、できれば3種類のノートを使うのがおすすめ。
- 殴り書き用ノート(苦手さん必須)
- まとめ用メノート(必須)
- アプリのノート(あると便利)
これだけは必須!まとめ用ノート
まとめノートだけは、絶対必須です。
お仕事ができる歯科助手さんは、みんなポケットに忍ばせてる印象です。
ノート選びが、かなり重要。重要すぎるので何度も言います。
- ポケットに入るサイズ
- ページ入れ替えが可能なルーズリーフタイプ
特に、ルーズリーフタイプは譲れません。
いっぺんに全ては教わらないし、最初から全てを網羅した内容はメモれないと思います。
細かな事は後々気づいたり、教わったタイミングで追加が必要です。
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「殴り書きノート」メモ取りのポイント
殴り書きノートは、適当な紙とか、付箋とかでもいいです。
- 見たこと・聞いたことをどんどん書く
- 常に持ち歩く
- 綺麗に書かなくてOK
私は「大きめの付箋ノート」をまとめ用のノートの表紙に貼って使ってました。
タイトルと内容、注意事項を書く
治療前の基本の準備のことなら、こんな感じです。
・・・本当に殴り書き!!けど、後でまとめるので気にせず!!
とりあえず場所ごとにメモしてもOKです。
受付で必要な内容なのか?診療室で?なのか・・・
後でまとめる時に、より適切な言葉に直せばいいのです。
治療の流れもメモる
治療の流れを理解できると、アシスタントが上手くなります。
歯科衛生士の学校の実習でも、見学した治療の流れやアシストの動き、使用器具・薬剤を書いて学校に提出します。

誰かのアシストを見学して、メモするのがベスト。
意味のわからない単語は印をつけておく
しっかつし??←?マークは赤で記入しておく
など、ルールを決めておくといいです。
後で、漢字を調べたり、意味を調べるようにします。
「まとめノート」作り方のポイント
殴り書きでとったメモを見て、マニュアルを作るつもりで、まとめていきます。
- ルーズリーフタイプ
(内容を途中で足せて便利) - ポケットサイズ(A6)
(常に持ち歩けて困ったときの助けに)
見出しをつける
見出しは、シチュエーションごと・治療の種類ごとに書くのがおすすめです。
この見出しを「インデックスシール」に書いて貼るのもあり。
【シチュエーションごと】
「朝の準備」「受付」「消毒滅菌」「レントゲン」など
【治療の種類ごと】
「CR」「インレーSET」「根管治療」
↓のようなプラスチックのインデックスなら、「折れてヘロヘロ」になるのを防げます。
見出しごとに内容を足す
例えば、「印象」の見出しの中には準備器具・薬剤、術式など、メモから関係のある内容を書きます。
これは、実際に保険の形成印象についてまとめたノートです。

例えば、同じ治療でも「麻酔」を準備しなくてはいけない時と、いらない時があります。
最初は、違いが分からなかったりします。
後から「麻酔は生活歯の時だけ準備」など書き足していけば、内容をアップグレードできます。
器具機材、わかりにくい治療は絵を描くと◎
歯科の器具は、似たようなものばかり。
絵を描くと、特徴を捉える必要があるので記憶に定着します。
治療も、根管治療ってどうやってるの?
と思ったら、ネットや本で調べて絵を描いてみるといいですよ。

まとめノートを作るメリット
- 復習できて、記憶に残る
- わからない所が、わかる
- 自分が後輩を教えるときにも使える
- 他の医院に転職しても、参考になる
- 一度歯科の仕事を離れても、ノートで復習できれば復帰しやすい
今後、長く歯科で働きたいと考えているなら作っておいて損はないです。
「ノートアプリ」ならページを一瞬で探せる
アプリでデータとしてメモを保存しておくと、迷子になりません。
欲しい情報がすぐに検索できる
ノートにインデックスをつけても、内容が増えてくると探すのが大変ですよね。
検索のできるメモアプリなら、キーワードで検索すれば関係のある内容がすぐ出せます。
↑私の使ってるアプリの画面です。
私が使っているアプリはこちらです↓
「検索機能」があって「写真」もいれられるところがおすすめです!!

内容を全て打ち込むのが大変な時は、まとめたノート自体の写真を撮って貼り付け、見出しだけ入力してました!
ちなみに、診療室で使うとただスマホいじってるように見えるので注意しましょう。
【他にも】ノートアプリを使うメリット
- 写真や画像が簡単に追加できる
- ネットページのリンクも貼れる
- 紛失、汚れた時の保険
写真や画像とメモ内容をセットにできる
歯科の器具機材って、見た目と名称をセットで覚えないといけません。
紙のノートだと、切ったり、貼ったりが大変です。
私はメモ内容の下に、写真も入れていました。
↑実際のアプリのメモページです。インプラントの準備も、写真があるとわかりやすい!!
ネットページのリンクも貼れる
ノートまとめの時に、ネットで調べたいこともありますよね。
参考にしたページのリンクを貼っておけば、後から簡単にページにとべて、復習に役立ちます。
ノートの紛失、汚れた時の保険になる
せっかく作ったノートも、紛失や、汚れる可能性もあります。
データで保存しておけば、最悪紙のノートが使えなくなっても安心です。
写真を撮って視覚的に覚えよう
写真は、絶対に撮ったほうがいいです。
私はこんなものを撮ってました
- 物の位置
- 引き出しの中身
- 基本セットの中身
- 器具・機材や薬剤
- 各治療の準備の完成形
- 受付やレントゲンPCの各操作画面
- レントゲンの前準備状態
- 診療室や消毒室風景
例えば、ただ「上顎大臼歯用抜歯鉗子」とメモしても、それってどれだっけ??になります。
その場ですぐ絵が描けるなら、絵でもOK。
写真を撮るメリット
- 器具機材を家でじっくり観察できる
仕事中は忙しくて観察できないかもしれません。
写真にしておけば後からゆっくり見れます。
その写真を見ながら、絵を描くのがおすすめです。 - 全部メモできなくても後から整理できる
引き出しの中身、受付の会計画面の説明・・・
全部、仕事中や休み時間に文字でメモするの大変ですよね。 - シミュレーションしやすくなる
写真で歯科医院内の風景を収めておくと、この場所に〇〇があったな・・とか思い出しやすくなります。
写真を撮る場合は許可をとろう
メモ代わりの写真は便利ですが、いつでも・どこでも撮るのは危険です。
撮りたい場合は、事前に院長や、指導してくれる先輩の許可をとりましょう。
許可なく、パシャパシャやってると印象が悪くなります。
直接指導してくれる先輩にも、院長には許可を得てる旨を伝えておくと安心です。
医院によっては、写真は撮らないでほしい・・・と言われるかもしれません。
その場合は残念ですが、従うようにしましょう。
写真を撮る場合の注意
許可をとっても、こんな写真の撮り方はNGなので注意してください。
写真撮影におすすめなタイミング
私は上のようなタイミングを狙って撮るようにしていたので、今まで注意されたことはないです。
頭の中で何度もシミュレーションしよう
歯科の仕事はスピードが問われる事も多く、まとめノートがあっても毎回確認できるわけじゃないと思います。
そんな人は、思い出し作業=シミュレーションをしてみましょう!
頭の中ですぐ思い出せれば現場で使えるレベル
例えば、朝の準備の手順を、ノートを見ずにさっと頭の中で思い浮かべられますか?
断片的に思い出せる
時間はかかるけど、手順通り思い出せる
すぐに手順通りに思い出せる
今の段階はどれでしょうか?
「すぐに手順通りに思い出せる」ようになって、初めて早いスピードで仕事ができます。
この状態にするには、何度も繰り返し、頭の中でシミュレーションする必要があります。
実際の仕事場では、目の前に視覚情報がある状態です。
頭の中ですぐに思い出せるレベルなら、確実にスムーズに動けると思います。
仕事を覚えるまでに3ヵ月は必要!
歯科助手の仕事を始めて、率直な感想はいかがでしょう。
思っていたよりも、覚える事が多くて大変!!ではないでしょうか?
自分は覚えが遅いんじゃないか・・・と不安になっていませんか?
歯科助手の仕事は受付~アシスタントまで幅広いうえ、初めての人には未知なことばかり。
数週間で簡単に覚えられるものではありません。
ある程度動けるようになるまで3か月はかかると思ったほうがいいです。
覚えが悪いのは、自分だけの問題じゃないかも
教えてくれる人がいなかったり、質問しにくいような環境の医院だと、覚えるのに1年以上かかるかもしれません。
仕事を早く覚えられるかは、自分の努力と歯科医院側の教育力が両方関係してきます。
覚えるのに時間がかかってしまっても、自分だけのせいじゃない場合も大いにあります。
とは言え、歯科医院側の教育力は、自分の努力ではどうにもできません。
歯科助手の仕事を覚えるために!!まとめ
- 仕事中のメモはきれいに書けなくてもOK
- 改めてノートをまとめ直すことが大事
- 写真を上手く使って視覚的に覚えよう
- ノートにまとめた内容は、頭の中で何度も思い出そう
早く覚えるには、実際に、たくさん経験することも大事。
空いた時間で、模擬的に治療の準備をしてみたり
少し早く行って、朝の準備を一通り1人でできるか、チェックしたり・・・
積極的にトライする姿勢は、周りからの評価も上がりますよ。