- 医療系の資格で、学校に行かなくても取れる資格を知りたい
- 仕事しながらでも取りやすい資格を知りたい
- 受験資格不要(完全独学)で取得できる医療系の資格が知りたい
- 資格に対応した講座が知りたい
今回は、医療の分野で就職や転職を考えていて、何か資格を取りたいと考えている方に向けた記事です。
筆者の私自身、医療関係の資格を2つもち、実際に医療現場で働いていた経験があります。
持っている資格のうち1つは、「医療事務」の資格です。
こちらの記事では、私が取得した「医療事務」の資格のように、学校に行かなくても取れる資格について解説していきます。
中には、一定の受験資格をクリアしていないと受けられない資格もあります。
その辺りにも触れていきますね。
資格には国家資格と民間資格の2種類がある
医療関係の資格は、国家資格と民間資格の2つに分けられます。
この2つの違いを知っておくと、自分が現実的に勉強できそうな資格を判断しやすくなります。
医療系の国家資格は取得に最低3年かかる
国家資格は法律に基づいて、国によって全国一律の基準で認定される資格です。
受験条件が厳しいものは、「国家資格」であることが多いです。
医療系の国家資格は基本、学校で3年以上学ばなければ受験資格が得られません。
中には受験するための条件が、特別厳しめの資格もあります。
例えば、助産師さん。
- 女性であること
- 看護師免許があること
- 助産師養成コースで1年以上学んでいること
これが、助産師資格受験のための条件です。
看護師免許の取得には、最短3年学校に通う必要があるので、助産師試験を受けられるまでに最短4年かかることになります。
医療系の国家資格は、その職業に就くためには必須になる場合が多いです。
【国家資格の例】
医師、歯科医師、歯科衛生士、看護師、保健師、理学療法士、作業療法士、鍼灸師、柔道整復師、薬剤師、視能訓練士など
民間資格は「学校に行かなくても取れる」資格もある
民間資格は、国家資格以外の資格のことです。民間の団体や、企業が試験を実施します。
誰でも受けられる資格から、受験資格が必要なものまで様々です。
民間資格の中には、学校に行かなくても取れる「医療系」資格もあります。
民間資格は必須でない場合もありますが、勉強すれば仕事上で役立つものや、就職に有利になることもあります。
【民間資格の例】
医療事務、調剤事務、医師事務作業補助者、歯科助手、看護助手、臨床心理士、細胞検査士
※臨床心理士や細胞検査士は民間資格ですが、通学必須です
中間ポジションの公的資格
資格サイトを見ていたら「公的資格」っていうのがあるけど、コレは何?
公的資格は、「省庁のお墨付き」の民間資格や検定のことです。
試験そのものは民間団体や公益法人が実施していますが、主に省庁や大臣が認定しています。
簡単に言うと、国家資格と民間資格の中間的な存在だと思ってもらえればOKです。
公的資格は、結構曖昧です。
法令上の明確な分類の定義はなく、資格の紹介をしているサイトによって若干違う場合もあります。
【公的資格の例】
准看護師、登録販売者、介護職員初任者研修、ケアマネジャー
【本題】学校に行かなくても取得できる資格6選
医療関係の仕事は大変人気です。
需要もあり、安定的。AIに仕事を奪われる心配も、当面はないですしね。
一方で、時間やお金の制約があり、資格のために大学や専門学校に通えない人もいますよね。
- 医療事務
- 医師事務作業補助者
- 調剤薬局事務
- 看護助手
- 歯科助手
- 医薬品登録販売者
こちらの職業の資格は全て、学校に通うことなく通信講座や独学で取得できます。
一つ注意としては、受験の条件に特定の講座の受講が必須な資格もあります。
通信講座も使いたくない人は「完全独学可」と書かれた資格を見るようにしてくださいね。
医療事務
医療事務の資格の4種比較
- 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク(R))
- 医療事務認定実務者(R)試験
- 医療事務管理士(R)技能認定試験
- 診療報酬請求事務能力認定試験(難しめ)
医療事務の資格で、代表的なものはこの4つです。全て、完全独学でも取得可能です。
メディカルクラーク | 医療事務認定実務者 | 医療事務管理士 | 診療報酬請求事務 | |
---|---|---|---|---|
実施時期 | 毎月 | 毎月 | 毎月 | 年2回(7月、12月) |
試験費用 | 8,800円 | 5,000円(一般) | 7,500円 | 9,000円 |
合格率 | 60% | 60~80% | 50% | 30~40% |
受験資格 | 特になし | 特になし | 特になし | 特になし |
在宅受験可否 | 可 | 可 | 可 | 会場のみ |
試験形式 | 筆記(選択式) 実技(記述式、レセプト点検あり) |
マークシート (レセプト作成あり) |
マークシート (レセプト作成・点検あり) |
筆記(選択式) 実技(記述式、レセプト作成あり) |
対応通信講座 | ニチイ | ソラスト(教材のみ) | ヒューマンアカデミー![]() |
|
講座費用 | ¥47,850 |
¥49,500(ユーキャン)
¥47,300(ヒューマンアカデミー) |
¥16,500(ソラスト) | ¥64,900 |
勉強期間目安 | 3ヵ月 | 4ヵ月 | 5ヵ月 | 6ヵ月~1年 |
おすすめな人 | 病院・クリニックの医療事務希望 知名度あり |
クリニック受付・医療事務、病院受付希望 未経験者でも取りやすい |
入院施設のある病院の医療事務希望 | 高ステータスな医療事務を目指す レセプト特化資格が欲しい |
※2025年3月現在
※医療事務の講座は、どれも資格の受験に必須ではありません
一番右の「診療報酬請求事務能力認定試験」は医療事務系で最高峰の資格といわれています。
合格率が30〜40%と難しめなので、少しハードル高めの資格です。
資格を取らない人は、↓のような医療事務が初めての人におすすめの本で、勉強しておくのもアリです。
フルカラーでわかりやすく、私も持っていました。
医療事務の仕事内容・給料・適性・将来性
医療事務の職場は大学病院やクリニックなど様々。
受付や、電子カルテの入力やチェック、診療報酬を請求する業務(レセプト業務)を行います。
お会計の前に、患者さんが受けた治療の内容と、入力された内容が合っているか日々確認をするのも医療事務員。
- 受付・会計
- 患者対応
- 診療報酬の点検・確認(都度)
- レセプト作成(月1)
- 医療スタッフのサポート
クリニックに勤める場合は、複数の仕事を兼務することがほとんどです。
大きな病院だと、受付担当・レセプト担当など分業されていることも。
医療事務の平均給与は352万円
医療事務の平均年収は352万円です。
正社員の年収ボリュームゾーンは295〜367万円。
正社員:月収25万(手取り20万)
パート・バイト:平均時給は1087円
※参考 求人ボックス
地域や医院ごとに、お給料の差は大きく、地方より都市部が高めです。
医療事務に向いている人
幅広い世代に合わせた、臨機応変な説明・対応が出来る人は向いています。
最初は上手く行かなくても、仕事をする中で学んでいけば大丈夫。
- 説明が得意
- タイピング速度が速い
- 状況に応じた対応ができる
- 几帳面で責任感が強い
- 数字に苦手意識がない
医療事務はパソコン作業をしながら、患者さんの対応をする場面が多めです。
ある程度の速度でタイピングができる、電話を取りながら入力が出来るくらいのPCレベルがあると望ましいです。
医療事務の将来のキャリアアップは?
医療事務員としてキャリアを積んだら、リーダーを目指し、最終的には事務長などの管理職を目指す道もあります。
管理職になると、年収400万〜600万が目安になります。
総務課のある病院であれば、病院内の人事や経理担当として病院の経営を補佐するポジションもあります。
レセプト経験や事務経験を活かし、調剤薬局事務や一般事務にチャレンジしてみるのもありです。
医師事務作業補助者
医師事務作業補助者の資格3種比較
- 認定医師秘書
- 医師事務作業補助者検定試験(ドクターズオフィスワークアシスト)(完全独学可)
- 医師事務作業補助者養成講座(ドクターアシストクラーク)
認定医師秘書 | ドクターズオフィスワークアシスト | ドクターアシストクラーク | |
---|---|---|---|
実施時期 | 年4回(3,7,9,12月) | 年6回(奇数月) | 試験なし |
試験費用 | 8,200円 | 7,500円 | – |
合格率 | 69% | 60% | – |
受験資格 | 指定の講座受講終了者 または 実務経験者(詳細規定あり) |
特になし | 日本医療事務協会の受講者のみ |
在宅受験可否 | 可 | 可 | – |
試験形式 | 学科 実技 (医療文書作成あり) |
マークシート | 課題提出のみ |
対応通信講座 | ソラスト(教材のみ) | 日本医療事務協会 | |
講座費用 | 55,000円 | 11,000円(教材のみ) | 70,400円 |
32時間研修クリア | 〇 | × | 〇 |
勉強期間目安 | 6か月 | 1ヶ月~ | 3ヵ月 |
おすすめな人 | 未経験でも取りやすい資格がいい 就職サポートも受けたい |
時間・費用を極力抑えたい人 | 試験を受けずに資格が欲しい人 |
※2025年3月現在
医師事務作業補助者の資格はいくつかありますが、実務経験なしでも受験出来る資格に絞ると、この3つが代表的です。
医師事務作業補助者については、資格を選ぶ上で、32時間以上の基礎研修がポイントとなります。
どういうことか、説明しますね。
資格を選ぶ上でのポイント!
医師事務補助者として働くには、資格は必須ではありません。
ただし、必要な研修が2つあります。
- 32時間以上の基礎研修
- 6か月の研修
このうち、6か月の研修は実際に勤務してから始まります。
32時間研修は、入職前・後どちらでもOKです。
仕事をはじめる前に32時間の研修を終わらせておけば、その旨を履歴書にも書けるし、先に知識が身につくメリットがあります。
なので、資格講座等を選ぶ際に、32時間の研修を網羅しているか?を目安に選ぶのもポイントです。
講座は使わず本で勉強したい方は、↓から医師事務作業補助者におすすめの本を探してみましょう。
医師事務作業補助者の仕事内容・給料・適性・将来性
医師事務作業補助者とは、医師の事務作業を補助するのが主な仕事です。
働く施設や病院によっては、医療クラーク・ドクターズクラークなどとも呼ばれます。
主な仕事内容
- 診断書や療情報提供書等、文書の作成代行
- 電子カルテの入力代行
- 行政対応
- 診療に関わるデータ管理
医師事務作業補助者は、医師の指示のもと、診断書や療情報提供書の文書作成代行、電子カルテの入力代行等を担当します。
受付やレセプトを担当する医療事務とは違い、医師の側で、指示を受けながら文書等を作成するのがメイン。
小さなクリニックよりも、医師の事務作業が膨らみがちな大学病院や総合病院が主な職場になります。
【医師事務作業補助者がやってはいけないこと】
受付、窓口対応、会計やレセプト等は、はやってはいけない業務と厚労省の施設基準で決められています。
あくまで医師の事務業務を代行するのが役割のため、医師以外の指示で業務を行うことも、本来はNGです。
ただ、病院により「施設基準」が異なるため、勤め先で業務範囲に差が出てしまうのが現状です。
医師事務作業補助者の平均給与は300万〜400万
医師事務作業補助者の給与の公式なデータはなかったため、複数のサイトで調べた金額をお伝えします。
医師事務作業補助者の年収は、300万〜400万くらいが平均。
正社員:月収25万(手取り20万)
パート・バイト:平均時給は1000円
医師事務作業補助者に向いている人
医師事務作業補助者は患者さんよりも、医師と連携する機会が多めです。
そのため、医師の指示を集中して聞き、スピード感ある対応が出来る人は重宝されます。
- 集中力が高い
- タイピング速度が速い
- 気が利くと言われる
- 他の医療職と連携して働きたい
- 文章を読んだり、書いたりするのが好き
医師事務作業補助者のキャリアアップは?
経験を積んだのち、リーダーとして管理者のサポートやスタッフの指導を任せられる場合も。
その後、係長や主任となり、専門職として高度な業務に携わるケースもあります。
調剤薬局事務
調剤薬局事務の資格5種比較
調剤薬局事務の代表的な資格を紹介していきます!
- 調剤事務管理士(完全独学可)
- 医療保険調剤報酬専門士
- 調剤報酬請求事務専門士(完全独学可)
- 調剤薬局事務検定試験
- 調剤報酬請求事務技能認定
調剤薬局事務の資格も、たくさんあるので迷ってしまいますよね。
※横にスクロールできます
調剤薬局事務検定試験 | 調剤事務管理士 | 医療保険調剤報酬事務士 | 調剤報酬請求事務専門士 | 調剤報酬請求事務技能認定 | |
---|---|---|---|---|---|
実施時期 | 毎月 | 毎月 | 受講終了時 | 年2回(7,12月) | 受講終了時 |
試験費用 | ¥4,950 | ¥6,500 | 初回は講座費用に含む | ¥6,108~ (級や併願による) |
認定料¥3,000 |
合格率 | 非公開 | 60% | 80~90% | 1級20% 2級30~40% 3級50~60% |
非公開 |
受験資格 | 指定講座の受講者 | 特になし | 指定の講座の受講者 | 特になし | 指定の講座の受講者 |
在宅受験可否 | 可 | 可 | 可 | 可 ※通信受験:FAX(NTT回線のみ)が使える場合のみ |
可 |
試験形式 | マークシート |
マークシート |
非公開 (2択問題?) |
マークシート (1級は手書きあり) |
学科(三肢択一)
実技(レセプトの作成・点検) |
対応通信講座 | ソラスト(教材のみ) | ニチイ | |||
講座費用 | ¥41,800(通学) ¥32,780(通信) |
¥8,800 (ソラスト 教材のみ) |
¥19,800 (医療保険学院) |
¥2,750~ (公式テキスト等あり) |
¥45,049(通学) ¥36,667(通信) |
勉強期間目安 | 通学3日~1ヵ月
通信1~3ヵ月 |
3~4ヵ月 | 2~3ヵ月 | 6ヵ月 | 通学1~2ヵ月
通信3ヵ月 |
おすすめな人 | 基礎的な知識を学びたい 短期間で資格が欲しい |
独学で勉強したい人 | WEB講座で安く資格が取りたい | 専門性の高い資格が欲しい 調剤事務のエキスパートを目指したい人 |
専門性の高い資格が欲しい 就職サポートも受けたい人 |
※2025年3月現在
ちなみに、調剤報酬請求事務専門士の1級は調剤薬局事務でもっとも難しい資格といえます。
公式サイトではそれぞれのレベルをこのように例えています。
1級・・・リーダーレベル
2級・・・中堅社員レベル
3級・・・新入社員レベル
調剤薬局事務も資格が絶対に必要なわけではありません。
↓のような調剤薬局事務が初めての人におすすめの本で、独学で勉強しておくのもアリです。
調剤薬局事務の仕事内容・給料・適性・将来性
調剤薬局事務は、薬剤師の業務をサポートが主な仕事。
具体的には、調剤薬局での処方箋の受付・レセコンの入力、医薬品の在庫管理・発注などです。
主な仕事内容
- 薬の受け渡し
- ピッキング(処方箋を見て薬を準備)
- 薬剤の在庫管理・発注
- レセプト
- 受付、会計
担当業務は、勤め先のスタッフ数や構成でも変わります。
例えば、事務員は受付や会計に専念し、薬の管理は薬剤師が担当する職場もあります。
調剤薬局事務の平均給与は306万円
調剤薬局事務の平均年収は306万円です。
正社員の年収ボリュームゾーンは285〜317万円。
正社員:月収22万(手取り17万)
パート・バイト:平均時給は1096円
※参考 求人ボックス
大手の薬局であれば、手当や福利厚生が充実している場合も。
調剤薬局事務事務に向いている人
幅広い世代に合わせた、臨機応変な対応が出来る人は向いています。
薬剤には似た名前のものが多いので、細かな違いに気づける注意深さが必要です。
- 相手に合わせたコミュニケーションが得意
- パソコン作業が得意
- 薬の成分や作用、副作用などを学びたい
- 注意深い性格
薬の事に詳しくなるので、日常で使える知識がつくかもしれません。
調剤薬局事務のキャリアアップは?
調剤薬局事務からのキャリアアップとしては、店長や、エリアマネージャーなどへの昇進も目指せます。
事務経験を活かし、一般事務や医療事務にチャレンジする道もあります。
看護助手
看護助手の資格2種比較
- 看護助手認定実務者試験(完全独学可)
- メディカルケアワーカー
看護助手認定実務者試験 | メディカルケアワーカー | |
---|---|---|
実施時期 | 年4回(3,6,9,12月) | 年3回(3,7,12月) ※1級は7月、12月のみ |
試験費用 |
¥3,000 ¥5,000(一般) |
¥7,700(2級) ¥8,700(1級) |
合格率 | 60~80% | 2級72.7%
1級75.8% |
受験資格 | 特になし | 1年以上の実務経験者 または 指定の講座の受講者 ※1級は2級合格者 |
在宅受験可否 | 可 | 可 |
試験形式 | マークシート | 文章作成あり |
対応通信講座 | TERADA医療福祉カレッジ | |
講座費用 | ¥46,200 | ¥39,000 |
勉強期間目安 | 3ヵ月 | 3~4ヵ月 |
※2025年3月現在
看護助手実務能力認定試験には、公式のテキストがあり、独学も可能です。
ヒューマンアカデミー(通信講座)経由のメリットは、試験を受験しなくても、修了試験に合格すれば資格が認定されること。
資格をとらない場合、↓のような看護助手向けの本で知識をつける方法もあります。
看護助手の仕事内容・給料・適性・将来性
看護助手の主な職場は病院やクリニック、介護施設。
看護師のサポートをするのが主な仕事です。
ナースエイドや看護補助者と呼ばれることもあります。
小さなクリニックや診療所では、受付業務を兼任することもあります。
主な仕事内容
【病棟】
病棟の場合は、入院患者さんの身の回りのお世話がメインになります。
- 入浴・排泄・食事介助
- 病室の清掃・ベットメイキング
- 検査の付き添い
【外来】
外来での仕事は、診療室・検査室の環境整備や看護師のサポートです。
- 患者さんの衣服の着脱の手伝い
- 採血や点滴の準備
- 医療器具の洗浄、備品の補充
- 処置室などの清掃や消毒
仕事内容は、働く医療機関や部署で変わります。
例えば、オペ室配属ならオペ準備や手術台の清掃、透析室配属なら透析器具の準備や片付けを担当します。
看護助手の平均給与は353万円
看護助手の平均年収は353万円。
正社員の年収ボリュームゾーンは266~329万円です。
正社員:月収23万(手取り19万)
パート・バイト:平均時給は1281円
※参考 求人ボックス
看護助手の年収は幅広く、地域差や勤め先でも大きく変わります。
看護助手に向いている人
患者さんに近い距離で仕事をするため、人と話すのが好きで細かな気配りが出来る人にぴったりです。
また、周りの状況をよく見て、自発的に動ける人が重宝されやすい仕事です。
- 人と話すのが好き
- 体力がある
- 小さな変化によく気付く
- 自発的に動ける
動き回ることが多いので、体力がある人にも向いています。
看護助手のキャリアアップは?
看護助手自体には、明確なキャリアプランがあるわけではありません。
もちろん、歳をとっても働き口は多い職種なので、そういった意味では将来性はあります。
もっとキャリアアップ形成を意識したいと考えるのであれば、国家資格である看護師や介護福祉士にチャレンジする道もあります。
実際に看護助手を経験してから、介護福祉士や看護師に挑戦される方は多いようです。
歯科助手
歯科助手の資格3種比較
- 歯科助手実務者
- 歯科助手専門員
- 保険請求事務技能検定試験(歯科)
歯科医療事務管理士2025年3月まで歯科助手検定試験廃止
※横にスクロールできます
歯科助手実務者 | 歯科助手専門員 | 保険請求事務技能検定試験(歯科) | |
---|---|---|---|
実施時期 | – | – | 毎月 |
試験費用 | – | – | ¥7,700 |
合格率 | 非公開 | 非公開 | 93.50% |
受験資格 | 指定の講座の受講者 | 指定の講座の受講者 | 指定の講座の受講者 |
在宅受験可否 | 可 | 可 | 可 |
試験形式 | 課題提出で基準に達すれば合格 | 課題提出で基準に達すれば合格 | 正誤問題、計算問題等あり |
対応通信講座 | ユーキャン | 日本医療事務協会 | |
講座費用 | ¥39,600 | ¥49,500 | ¥55,000 |
勉強期間目安 | 3ヵ月 | 4ヵ月 | 1~3ヵ月 |
おすすめな人 | 少ないテキストで効率よく学びたい 試験が不安 |
診療介助をしっかり学びたい 試験が不安 |
レセプトをしっかり学びたい |
※2025年3月現在
歯科助手も資格が絶対に必要な仕事ではありません。
私的には、まずは歯科助手向けの本で勉強してみるのがおすすめです。
歯科助手の仕事内容・給料・適性・将来性
歯科助手の勤務先は、ほとんどが歯科診療所です。
主な仕事は、受付や会計などの窓口業務と、診療の準備や片付け。
診療中の歯科医師や歯科衛生士の横で、器具を渡したり、ライトを合わせて診療のサポートもします。
- 診療のアシスタント
- 器具の準備や洗浄
- 受付や会計
- レセプト
- 患者対応
歯科助手の平均給与は339万円
歯科助手の平均年収は339万円。
正社員の年収ボリュームゾーンは314〜407万円です。
正社員:月収24万(手取り19万)
パート・バイト:平均時給は1134円
※参考 求人ボックス
歯科助手のお給料は、勤務先による差が大きく、大きな法人や都市部が高めです。
歯科助手に向いている人
歯科助手は、患者さんや他の医療職とコミュニケーションを取る機会がとても多く、人と関わるのが好きな人に向いています。
歯科では薬剤の準備や器具の管理など、細かい作業が多めです。
手先が器用な人は早く仕事に馴染むことができます。
- 人と話すのが好き
- 貢献心が強い
- 世話好き
- 細かい作業が好き
- じっとしているより動きたい
治療中の流れに合わせて、器具の受け渡しや薬剤準備をするのも歯科助手の役割。
周りをよく観察し、相手のタイミングに合わせた行動ができると人は活躍できます。
歯科助手のキャリアアップは?
歯科助手は長く勤めることで、リーダー的なポジションやマネジメントを任されることもあります。
大きな昇給を目指すのであれば、好待遇なクリニックへ転職する、事務長を目指すなどの方法で年収を上げることは可能です。
国家資格である歯科衛生士にチャレンジして、より専門的なスキルを身に付ける道もあります。
医薬品登録販売者
医薬品登録販売者の通信講座の種類
ここまでに紹介してきた他の資格と異なり、登録販売者として働くには必ず資格が必要になります。
厳密には、1人で売り場に立てるまでに1年以上の実務経験が必要。(それまでは、研修中として就業可能です)
医薬品登録販売者の資格は1種類だけです。
対応の資格講座はいくつかあるので、主な通信講座を比較します!
※横にスクロールできます
講座費用 | 学習期間 | ポイント | |
---|---|---|---|
ユーキャン | ¥54,600 | 6ヵ月 | 受講開始から12ヵ月まで指導 |
ヒューマンアカデミー![]() |
¥56,100 | 6ヵ月 | 18ヵ月サポートで受講中最大2回試験にチャレンジ可 |
オンスク![]() |
¥1,628~(月額) | 1ヵ月~ | スマホメインで学習できる ※月額定額で受講し放題 ※1年勉強しても¥15,400と破格 |
キャリカレ | ¥63,800~ (コースによる) |
3ヵ月 | 不合格時の全額返金サービスあり |
※2025年3月現在
医薬品登録販売者の受験資格は特にないので、完全独学でも受験は可能です。
本で勉強したい人は、↓のようなレビュー高めの本がおすすめです。
医薬品登録販売者の資格試験(最低限の情報)
資格試験で最低限知っておきたい情報をまとめました!
実施時期 | 年1回(8月下旬~12月中旬) 都道府県で実施日が異なる |
受験資格 | 特になし |
受験料 | 12,800~18,200円※都道府県で異なる |
試験形式 | マークシート方式 |
在宅受験 | 不可 |
合格率 | 約40~50% |
※2025年3月現在
試験日や費用の詳細は、受験する地域の都道府県のホームページで確認できます。
医薬品登録販売者の仕事内容・給料・適性・将来性
医薬品登録販売者とは、薬剤師に次ぐ医薬品販売の専門家。
医薬品販売の専門家として、ドラッグストアで一般用医薬品(かぜ薬など)の販売ができる資格です。
国家資格ではないものの、公的資格と呼ばれ省庁のお墨付きの資格です。
登録販売者として働くには必ず資格が必要になります。
資格取得後、働きながら1年以上の研修を行った末、一人前として認められます。
- 薬選びのサポート
- 薬に関する情報提供
- 商品の品出しや陳列
- 在庫管理や発注
- レジ打ち
医薬品登録販売者の平均給与は314万円
登録販売者の平均年収は314万円です。
正社員の年収ボリュームゾーンは295〜367万円。
正社員:月収22万(手取り18万)
パート・バイト:平均時給は1087円
※※参考 求人ボックス
地域別で比較すると、最も平均年収が高い地方は関西です。
医薬品登録販売者に向いている人
登録販売者は、薬の相談をされることが多い職業。
そのため、お悩み相談をよくされるタイプは適しています。
「咳に早く効く薬が欲しい」「眠くならない薬がいい」などの症状や要望をヒアリングし、合う薬を紹介します。
- ヒアリング力が高い
- 健康に関心がある
- 新情報をアップデートできる
- 体力がある
また、医薬品は次々に新商品が登場します。
常に新しい情報をチェックして、知識をアップデート出来る人は活躍しやすいでしょう。
医薬品登録販売者のキャリアアップは?
店舗運営の知識を身に付ければ、店長やエリアマネージャー(複数店舗の管理者)を目指すことも可能です。
大手ドラッグストアであれば、スーパーバイザー(マネジメント担当)や仕入れ担当など、本部の仕事に携わる道もあります。
資格の勉強は独学派?通信講座派?自分に合うのはどっち?
資格の勉強をしよう!と思ったら、次に迷うのが勉強の仕方ですよね。
それぞれ、メリットデメリットはあると思いますが、自分に合った勉強方法を選びましょう。
※一部の資格は、特定の通信講座の受講が必須なものもあります。(詳細は資格ごとの比較表をみてね)
独学 | 通信 | 通学 | |
---|---|---|---|
メリット | 費用が安い マイペースでOK 勉強したい部分だけ学べる |
マイペースでOK 効率よく学べる(時短) 添削あり、質問できる 就職サポートがある |
やる気維持しやすい 効率よく学べる(時短) 対面で質問できる 就職サポートがある |
デメリット | 自己管理が難しい 最新情報が手に入りにくい 質問できない 自分で教材選定が必要 |
独学より費用が高い モチベーション維持が難しい 対面のやりとりはできない |
費用が高い 移動が必要 時間が取られる |
自分に合った勉強方法がわからない人は、以下のチャートも参考にしてみてください。

1人じゃ勉強のモチベーションが続かない人には、通学講座という方法もあります。
但し、通信講座や独学より高額になりがちなので、本当に必要かよく検討しましょう。
医療関係で働くメリットは?
転職・就職を考える中で、医療関係を選択する人は多いですよね。
人気なのは、医療系の仕事で働く魅力があるからだと思います。
医療関係で働くメリットを見ていきましょう!
医療職は「役に立っている実感を得やすい」
医療従事者になると、困っている人・弱っている人を手助けする機会は必然的に増えます。
更に、直接的に患者さんやお客様に関わる事も多いです。
直接「ありがとう」と感謝の言葉をもらえることもあるので、「役に立っている実感を得やすい」のが医療の仕事の大きなメリットですね。
病気だった患者さんが元気になっていく姿など、感動する場面に出会えることもあるかもしれません。
需要がなくならない、「安心感」がある
病院や薬がいらなくなる時代がくれば、話は別ですが・・・
医療自体がいらなくなることは考えにくいので、医療従事者が不要になることもないでしょう。
高齢化が進んでいることや、医療機関は景気の影響を受けにくいことからも、雇用が安定した業界と言えます。
「専門性が身につく」ので、復職・転職がしやすい
医療系の仕事は、一度しっかりと経験すれば専門性が身に付きます。
知識やスキルを身につければ、転職して職場を変えても即戦力として活躍することができます。
ブランクがあっても経験者は歓迎されやすいので、例えば結婚や出産で一度やめても復職しやすいメリットもあります。
ぶっちゃけ潰しが効くのはどの資格?
結論、医療関係の資格で潰しが効くものはないと思ったほうがいいです。
何故かというと、専門性が高いからです。
その仕事をするからこそ、意味をなす資格です。
全く関係ない業界に転職したくなった場合まで考えると、潰しが効くとはいえません。
強いて言うなら、医療事務や調剤事務などのレセプト系なら、まだ潰しが効くかもしれません。
ただ、同じ業界で移動する場合も、資格より経験をアピールする方が得策ではあります。
医療業界は民間資格の場合、経験のほうが物を言う世界です。
汎用性が高い資格が欲しいなら、PCスキル系(Excelなど)の勉強をしたほうが、理にかなっています。
民間資格は「意味がない」って本当?
資格について色々調べていると、民間資格は意味ないって意見も見かけます。
- 希望の就職先の応募条件に含まれる
- 資格を取ることでお給料が上がる
- ゴールがあるほうが勉強しやすい
- 既に同分野の国家資格を持っている
- 実務経験が豊富で今更感がある
- 10年以上前に取った資格
筆者自身は、医療事務の仕事をしたことがありますが、資格は転職後に取りました。
だから、資格を取る意味はあったと思います。
でも、資格を取る・取らないに関係なく勉強はしたほうが、仕事が覚えやすいのは確かです。
一から手取り足取り教えてくれる現場は中々少ないですし。
どうせ勉強するなら、勉強した証を形に残したい人や、履歴書に書けるものが欲しい人は資格にチャレンジしたらよいと思います。
実際のところ資格があったほうが、就職に有利?
医療業界自体未経験の人で、受付やレセプトを担当するようなポジション希望の場合は、資格を持っているか?は一つの判断材料にされているように思います。
採用する側は、窓口業務や請求業務で必要な最低限の知識は持っていて欲しいと思っています。
保険制度やレセプトの考え方は全国共通なので、資格の勉強をするとある程度頭に入ります。
なので、資格あり=最低限知識ありと判断してもらいやすくなると思うんです。
逆に、受付やレセプトはなしで補助業務メインに応募するなら、資格は重要視されないかもしれません。
学校に行かなくても取れる医療系の資格 まとめ
今回は、学校に行かなくても取れる医療系の資格についてお伝えしました。
興味のある資格はみつかりましたでしょうか?
気になるものがあれば、資料を取り寄せて手元で見比べてみると自分に合うものを見つけやすいですよ。
資格取得最大のメリットは自信に繋がることですよね。
今回、資格を調べてこの記事を読んでるだけでも、「学び続けられる人」の素質があると思います。
(そこまで調べない人の方が多数ですよね)
今回紹介した資格は必ずしも必要ではないですが、上手く利用して仕事や就職に役立てられますように。