歯科助手

歯科助手に向き不向きはある?未経験者には大変な仕事?

歯科助手の仕事をしてみたくて、ネットで調べていたら
『もう二度とやりたくない』って声がたくさん出てきた・・・
そんなに大変な仕事なの??
人と話すのは好きだけど、細かいことは苦手・・・
そんな私に歯科助手は向く?向かない?

新たなことへの挑戦は、
誰でも不安ですよね…

歯科助手の求人を前に、続かない人も多そうだし自分には向かないかな?
と一歩踏み出せずに悩んでいませんか?

この記事では、歯科助手に向く人・向かない人の特徴を中心にお伝えしていきます。

こんな方におすすめの記事です
  • 歯科助手を目指そうか検討中
  • 自分は歯科助手に向いているか知りたい

歯科助手に向き不向きってあるの??

仕事を検討するうえで、まず『自分にこの仕事は向いているのだろうか??』
は気になるところですよね。

私自身、歯科クリニックで働いた経験があるため
色々な歯科助手さんを見てきました。

もっとステップアップしたくて、歯科助手から、歯科衛生士を目指す方もいたし
合わない・・・とすぐ辞めていく方ももちろんいました。

歯科助手は、向き・不向きがある仕事なのです。

歯科助手に向いている方の特徴

私が実際に見てきて、『この人は長く活躍してるな』と感じた歯科助手さんの特徴をまとめました。

  • 人と話すのが好き
  • 貢献心が強い
  • 世話好き
  • じっとしてるより動きたい
  • 細かい作業が好き
  • 冷静さと慎重さがある
  • 気持ちの切り替えが早い

人と話すのが好き

会計や予約など、患者さんと話す機会が多い仕事です。

余裕がある時など、常連の患者さんとの日常会話で盛り上がることもあります。
人と話すのが好きな方にとっては、『患者さんとの会話が息抜きにもなる』ようです。

他のスタッフともコミュニケーションをとりながら仕事が出来る方は覚えも早く、
基本誰かと話していたいタイプの方には向いていると言えます。

貢献心が強い

歯科医師や歯科衛生士と違い『歯科助手にしかできない決まった仕事』というのはありません。
なので、自ら率先して仕事に取り組めないと、居づらくなるかもしれません。

医院のために貢献したい!!先生や他のスタッフの役に立ちたい!!
と思う気持ちをもてる方はやりがいを見つけやすいです。

私自身も、医院がもっとみんなにとって居心地良くなるにはどうしたらいいか?
真面目に考えるタイプだったので歯科助手の仕事にはやりがいを感じれました。

世話好き

おせっかいと言われてしまうタイプの人は、医療業界全般に向いています。

患者さんと接する中で、もしかして困ってる?この説明じゃわかりにくい??と感じることがあるかもしれません。

そんな時に、面倒くさがらず手を差し伸べられる人は、自然に感謝されることも多くなります。

長く続いている助手さんを見ていると
高齢の方には次の予約日を大きく書いて診察券に貼ってあげたり、
子供連れの患者さんのベビーカーを運んだり・・・

誰に言われなくても、面倒見の良さを発揮してしまうみたいです。

細かい作業が好き

歯科の仕事は全般的に、細かい作業、精密さの必要なことが多いです。

例えばバキューム操作では、位置や角度を細かく調整する必要があります。

他にも材料を混ぜたり、塗ったりなどの小作業も多いです。

歯科助手から歯科衛生士を目指す子の中には、アクセサリー作りが趣味の子や、裁縫、料理が得意な子が結構いました。

歯科助手の仕事が好きでハマる方には『細かい作業が好き』な方が多いように思います。

じっとしてるより動きたい

受付専任の場合を除き、歯科助手は動きの多い仕事です。

特に小規模なクリニックの場合は1人で何役もこなす必要があります。

受付して、そのまま患者さんを誘導、準備してアシスト・・とにかく動き回ります。

基本的に歯科医師や歯科衛生士は患者さんを診ることに専念したいため、
テキパキと動き回れる歯科助手さんはとても重宝されます。

慎重さと冷静さのある人

要領よく動くためには、常に優先順位を考えて行動しないといけません。

一歩引いた目線で、患者さんや診療室内の状況を冷静に見ることができる人は、安心して仕事を任せてもらえます。

歯科で使う治療器具中には高価なものや、細かいものも多くあります。
落としたり、失くしたりせず慎重に扱える性格かも重要です。

気持ちの切り替えが早い

歯科の仕事は、バキューム操作や印象剤の練和など、ある程度技術が必要なものがあります。

慣れるまでは1回で上手くいかず、失敗してしまう場面もあると思います。

厳しいクリニックだと、怒られることも多々あるかもしれません。

失敗しても落ち込みすぎず、頑張り抜ける強さのある方が向いています。

歯科助手に向かない方の特徴

こんな方は、歯科助手の仕事をすると
辛い思いをしてしまうかもしれません。

  • マイペース
  • 指示されるのが嫌い
  • 一点集中主義
  • 黙々と仕事したい
  • 体力に自信がない

マイペース

基本的に他の人のペース合わせる事が多い仕事です。

例えば、受付では急いでる患者さんのお会計はスピーディーに行う必要がありますし、

お年寄りの場合にはゆっくり丁寧な説明が必要になるかもしれません。

特にアシストの際は、完全に先生のタイミングに合わせる必要があります

扱う薬剤や材料の性質上、決められたタイミングで準備できないといけない状況も多くあります。

自分だけのペースで仕事したい方には、厳しいかもしれません。

指示されるのが嫌い

正直、あまり裁量のある職種ではありません。

基本的に、医院のルール、決まったやり方に従って動きます。

アシストの時はもちろん、歯科医師の指示どおりに動かないといけません。

歯科医師の行う処置に対して自分の意見を言うようなことも、基本しません。

例えば、器具や材料、医院の備品でこっちのほうがいいのに・・・と思うことがあるなら、
院長や決定権のある方に提案や相談してからの決定になります。

自分1人の判断で決められないことが多いため、指示されて動くのが苦痛な方は、向かないかもしれません。

ただ、長く勤めていれば一部の仕事で裁量を与えられる場合もあります。

一点集中主義

多くの歯科医院で歯科助手を雇う目的は、歯科医師や歯科衛生士が患者さんの処置に集中するためです。

歯科医師は患者さんの口の中に集中する必要があるので、一点集中力の高い人のほうが向いてるかもしれませんが、

歯科助手は診療室全体をみて、全体の動きを把握できる人のほうが向いています。

アシスト中もその時にだけ集中するより、先の事を考えて行動できるかが重要です。

黙々と仕事したい

歯科助手の仕事は、診療全体を効率よく回すことを意識する必要があります。

そのためには、タイムリーに他の職種ともコミュニケーションをとることになります。

例えば、準備ができたのか?誰が来たのか?誰が遅れているのか?周りに連絡したり、指示を仰ぐ場面が多々あります。

黙々と行う事務処理のような仕事がしたい人には、辛く感じるかもしれません。

体力に自信がない

受付以外の仕事は、基本立って動き回ることが多いです。

患者さんの健康に関わる仕事のため、アシストの時などは長時間緊張感をもって細かい作業をすることになります。

長時間動き回っても、集中して仕事に取り組める体力が必要です。

健康面に不安のある方は、かなり消耗してしまうかもしれません。

歯科助手って大変?簡単?誰にでもできる?

歯科助手の仕事は、特別な資格や免許がなくても、就くことができます。

仕事内容も、歯科医師などの専門職と比較して

  • 直接医療行為をすること
  • 治療に関わる重要な判断をすること

などはないため、専門的な知識がなくても挑戦しやすい仕事といえます。

でも、簡単そうだから目指したい!!と思うのであれば少し危険です。

経験から言うと、歯科助手の仕事は挑戦のハードルが低いだけで、
誰にでも簡単に出来る仕事ではないです。

特に未経験者の場合、相当器用でキレ者じゃない限り

『自分の時間も使って覚える努力』
『日々考えて仕事をすること』をしたくない人には厳しい仕事です。
求人に、『未経験者歓迎』や『人柄重視』なんて言葉が並んでいるから覚えやすい仕事なのかと・・・

あくまでスタートは知識がなくても始められるというだけです。

歯科の現場では専門用語も飛び交ってますし、
治療ごとに使う器具を覚えたり、治療の手順も把握しないと仕事になりません。

歯科医師や歯科衛生士ほど詳しくなくても問題ないですが、
勉強して、ある程度知識を身につける必要はあります。

未経験で歯科助手は大変・・・だけど面白い?

私が初めて歯科助手として働いたのは
歯科衛生士学校に通いながらでしたが、それでも『大変』でした。

実際に、歯科助手の『大変!!』という声は、ネット上でもあふれています。

歯科助手は大変!!
  • 専門用語が多くて、指示が理解できない
  • 遅い!!とすぐ怒られてしまう
  • アシスタントは、技術が必要で難しい
  • 歯科医師や、歯科衛生性などの専門職とのコミュニケーションが大変
  • とにかく、覚える事が多い・・・

多くの方が、『実際にやってみたら、想像以上に大変だった』と思われてるみたいですね。

このような声は、『まだ勤めだして間もない、経験が浅い方』に多いようです。

逆に、少し経験を積んで、慣れてくると面白さがあり、ハマる方もいるみたいです。

歯科助手は面白い!!
  • 定期的に来る患者さんと、仲良くなって会話が楽しい
  • 準備・片付けを手早く行って診療がスムーズに回るのが体感できた
  • いかに指示される前に効率よく準備できるか、自分なりに楽しんでいる
  • 医院の優しい雰囲気作りを頑張っている

このように、やりがいがあるよ!!という前向きな声もあります。

私も、先回りしてアシスト出来た時の『やってやったぞ!!』感は大好物でした。

歯科助手の仕事が続くか?は勤め先が自分に合うかも重要

未経験で歯科助手を経験して『合わない』『もう二度とやりたくない』
すぐに辞めていく人が一定数以上いるのは事実です。

でも、そんな方の多くは
仕事自体が合わなかったのではなく、勤めたクリニックが合っていなかった可能性も大きいです。

歯科医院は規模が小さな職場が多く、経営者である院長の好みが職場に色濃く反映されます。

例えば『ホテルのように上品で落ち着いた雰囲気』を好む院長だとしたら、
明るく、元気で家庭的な対応が得意な方は『合わない』と感じるかもしれません。

もし、歯科助手を目指して途中で自分には無理・・・と感じても環境を変えたら楽しくなった!!
ということも大いにあります。(私がそうでした。)

向かない人はやめたほうがいい??

ここまで、向き不向きの話や、大変さの話をしてきました。

もし、ここまで読んでみて
向かない特徴が多くてやっぱ無理かなぁ…
と思う方は、他の仕事を考えるのもありだと思います。

ただ、向かない方にはできない仕事か?
と言われるとそんなこともないです。

私自身、『向く方の特徴』より、
『向かない方の特徴』をばっちり兼ね備えています。

でも、『歯科助手の仕事は楽しい!!』『やりがいがある!!』
と感じた事も多々あります。

なので、『向いていない=仕事がつまらない』ではないと思いますし、
長く続けるうちに、向いてる方の特徴が身についていた・・ということもあります。

まとめ
  • 歯科助手は向き不向きがある仕事
  • 覚えるまでが大変で勉強が必要
  • 経験を積み、動けるようになると楽しくなる
  • 職場が合うか?はかなり重要
  • 向かなくても、素直に改善努力するなら問題なし