『また先生に怒られた…』
『失敗が多いと感じ、自信がない』
『患者さんからクレームを言われてしまった』
そんなことが続くと『私って歯科衛生士に向いてないんじゃないかな…』と自信を失くしますよね。
更に人間関係が悪い、冷たい職場がだと
仕事の全てが苦痛になってしまうかも。
もし、既にこんな状況なら、すぐ辞めることも視野にいれるべきです。
- 突然涙が出る
- ご飯が食べれない
- 疲れてるのに眠れない
- 何をしても楽しくない
ストレス限界のサインです。
休職や、転職して環境を変えることで、まずは心身を健康な状態にするのが第一優先!
- 歯科衛生士に向いてないと感じる
- 周りと比べて劣っていると思う
- 自信がない
向いてないのかも・・・と感じながら仕事を続けるのは辛いですよね。
私自身、向いてないと感じ、辛い気持ちで仕事をしていた時期がありました。
そう感じてしまうのには原因があります。
対処できれば向いてない・・・と落ち込むことも減らせます。
今回は、向いてないと感じてしまう原因と対処法をお伝えしていきますね。
歯科衛生士に向いてないと感じる理由
歯科衛生士に向いてないかも…と感じる理由はなんでしょうか。
- 先生や先輩から頻繁に怒られる
- 失敗が多いと感じる
- 患者さんにクレームを言われてしまった
このようなことが続いてしまい、自信を失くして辞めたいと感じる方は多いのではないでしょうか。
次項から、この3つについて原因・対処法をお話ししていきますね。
先生や先輩にすぐ怒られるから『向いてない』
『技術不足』で出来てないことを指摘される
慣れていない職場だと、特に『あるある』です。
元々怒りっぽい性格の方もいますが、先生や先輩がよく怒る原因は
- まだ信頼されていないから
- 求めているレベル以下だったから
という2つが考えられます。この場合は、まだ対処が可能です。
それ以外に
- 機嫌で怒る
- 理不尽な事で怒る
- 新人に対して高すぎる要求をしてくる
などの場合は、働く側にとって良い医院とは言い難いです。
転職を検討してもいいかもしれません。
- 医院側からスカウトしてもらう→ジョブメドレー
- 不安を相談しながら探す→【ファーストナビ歯科衛生士】
Point1.怒られるのは信頼されていないから
なぜ、信頼関係が薄いと怒られやすいのか?
相手がこの人に仕事を任せて大丈夫かな?と神経質になるため、
『ダメなところ』が気になりやすいからです。
逆に信頼されていると、少しミスがあっても
いつもは頑張ってくれているし、〇〇さんなら改善してくれるだろうと、
大目に見られるわけです。
信頼されていない原因は何でしょう?以下が考えられます
- 時間の問題(就職・転職して1年未満)
- コミュニケーション不足
- 注意に対し改善努力してない
※3つ目が該当し、今後も努力する気が起きない場合は歯科衛生士を続けるのは難しいかもしれません。
では、信頼されるためには何が必要でしょうか?
信頼されると怒られにくくなる
怒られにくくなるには『信頼』してもらうことが必須です。
信頼してもらうのに重要なポイント
- 『時間』
- 『コミュニケーション』
その医院での経験が1年未満の場合は『時間』が解決してくれる可能性もあります。
ある程度長く一緒に働かないと信頼関係は作れないからです。
ある程度の期間働いているし、努力もしているのによく怒られる場合、
『コミュニケーション不足』も考えられます。
注意として、覚えておいて欲しいのが
ということです。
アピールの方法は、注意をされた後に少し時間をおき、
改めてコミュニケーションをとるのが効果的です。
具体的には↓このような感じで声をかけます。
『〇〇について練習しておきます』
注意をちゃんと受け止めてますよ
努力する真面目な人間ですよ
って事を伝えるだけで相手は安心します。
その積み重ねが信頼に繋がります。
治療後の空いてるタイミングを見計らっていきましょう。
Point2.求められるレベル以下だから『怒られる』
もう一つの怒られる原因は、先生や先輩が求めているレベルに達していないからです。
怒られやすさは勤めている医院の求めているレベルの高さで変わる
印象の失敗など、技術不足系の失敗は、すぐに求められるレベルに達するのは難しいですよね。
求められるレベルが高いほど、クリアするのは難しいので何度挑戦しても『怒られる』結果になります。
そうなっては、いつまでも自信はつかず『向いてない』と感じてしまいます。
ですが、成長のためには『チャンス』ともとれます。
求められるレベルを目指す
怒られることを成長の『チャンス』と考えて
求められるレベルを目指すことで結果的に怒られにくくなります。
上手くいけば、一番自信につながります。
この場合根気も必要です。
怒られることを利用する場合のポイントは
- 『怒られた』ことにフォーカスしない
- 『注意内容だけ』聞くようにする
- 再発防止や改善を考えてステップアップを目指す
慣れないうちは成功か?失敗かの見極めが自分では難しいですよね。
先生や先輩が『注意してくれること』=成功・失敗判断のチェック機能と考えてしまいましょう。
早く成長してもらいたいから、最初は厳しくするスタンスの先生もいます。
そんな医院は厳しくても、成長するためには良い医院です。
Point3.自分に合ったレベルの医院に転職する
基本は求められるレベルを目指して
怒られる事を利用してステップアップをするのがいいですが
環境を変えてしまったほうが良い場合もあります。
こんな医院の場合は、認めてもらうまで相当根気が必要です。
最悪、先に心が折れてしまう可能性もあります。
- 新人にも最初からかなり高いレベルを求めてくる
- 周りとの経験差が明らかなのに同じレベルを求めてくる
- 初めて経験する仕事に対しても完璧を求められる
- 歯科医院側に教育する気はない
例えば、自分以外の歯科衛生士が全員ベテランで、同じレベルを求められ続けたらどうでしょう。
すぐに追いつくのは、かなり厳しいですよね。
(成長を見守ってくれる医院ならよいのですが)
転職して、自分に合った医院を探してみるのもありです。
- トップクラスの求人数→【ファーストナビ歯科衛生士】
失敗が多いと感じてしまうから『向いてない』
努力はしているのに、失敗を繰り返してしまうと
自分、もうだめじゃん
って落ち込みますよね。
でも、失敗は誰にでもあります。
歯科医師も、ベテラン衛生士もみんな失敗してきてます。
Point4.失敗が多いと感じるのは職種柄!という事実を知っておく
覚えておかないといけないのは、能力は急には伸びない!ということです。
当たり前ですが、意外と盲点です。
歯科衛生士の仕事は単純作業ではなく、技術力が必要な仕事がほとんどですよね。
数回練習、経験したくらいで、すぐには納得いくレベルにはなりません。
職種柄、失敗が多いと感じやすくなります
なので、失敗してできない=向いてないと考えてしまうと
大ベテラン以外、みんな向いてないことになります。
Point5.ミスを改善する方法を知る
技術が必要なことは、経験を積むしかないので、
失敗と感じなくなるまで時間がかかります。
とお話ししましたが、
『注意すればできるはずのこと』のミスはなるべく早く改善させたいですよね。
ミスを改善するのに必要なこと
- ミスを忘れないようメモする
- ミスした原因を考える
- 対策を考える
- 次に向けてシミュレーションする
- 仕事前にノートを見直す
どんなミスが起きやすいか事前に想定し、注意できる人はミスが少ないです。
↓は新人歯科助手さんに向けて書いた記事ですが
ミスが多いと感じる歯科衛生士さんにもおすすめの内容です。

患者さんにクレームがを言われたから『向いていない』
患者さんからのクレームって先生や先輩に怒られるより響きませんか?
歯科衛生士が患者さんからのクレームは
- 接遇に対するもの
- 痛みに対するもの
が多いです。次項はこの2つへの対処ポイントをお伝えします。
Point6.患者さん接遇時の注意点
こちら側に悪気はなかったとしても、突然来ることがあるのが接遇態度へのクレームですよね。
自覚があるなら、態度を改める必要がありますが、
無自覚でも患者さんが『嫌だ』と感じたらクレームになってしまいます。
最低限、注意するポイント
- 疲れていて不愛想になってないか?
- 言葉遣い、伝え方がキツくないか?
- 声が小さすぎないか?
- 説明が曖昧でないか?
患者さんは『特別扱いを感じる丁寧な対応』が大好きです。
逆に『作業的な態度』が嫌われやすいです。
患者さんと話すときは役者になったつもりで『素敵な衛生士』を演じるのがおすすめです。
Point7.痛みへのクレームを減らす
患者さんが痛みへのクレームを言う時はだいたい、
事前に想像していた以上に痛かった時です。
痛い=下手な衛生士と思われてしまうのは辛い
もちろん痛みゼロにもできませんし、クレームゼロも難しいです。
でも、減らすために最低限できることもあります。
処置前の説明
- 痛みを伴う処置であること、必要性を説明
- 事前にHysなど敏感な部分を聞いておく
- 痛くて止めてほしい時のサインの仕方を伝える(左手あげてなど)
術中
- 過敏な箇所に触れるときは声かけ
- お辛くないですか?などの気遣い
- 過敏で本当に無理な場合は、医師と相談、麻酔も検討
術後
- ねぎらいの言葉、協力してくれたことへのお礼
- お痛みはなかったか?再確認(次回以降の対応に活かす)
ここまで配慮してもクレームを言う患者さんは、恐らく誰が処置しても言います。
気にしないようにしましょう。
100%向いてる人のほうが珍しい
歯科衛生士に向いてるのか・・・は何度も考えてしまう問題かもしれません。
でも、100%向いてる人のほうが珍しいです。
例えば、私の先輩でこんな方がいました
- 歯科衛生士歴20年以上
- PMTCが上手
- 超絶器用で作ったTEKが歯そのもの
- 歯以外の健康知識も持っている
- 熱意もあり、美人で優しく素敵
歯科関連企業から、インタビューされるレベルの方です。
でも、そんな方でも患者さんからこっそり『衛生士を変えてほしい』
と言われているのを見たことがあります。
スタッフに初歩的なことで、注意されているのも見たことがあります。
もし怒られたり、失敗したり、患者さんからのクレームがあったことが原因で
向いてないと感じているなら、少し早とちりかもしれません。
向いてなくても歯科衛生士はできる
歯科衛生士に向いていないと感じると『辞める』ことも考え出すと思います。
向いていないから『辞める』を選んでしまうと、今後も同じような事があった時に『向いてない』と感じてしまい、同じ道を辿る可能性があります。
前項までにお話した通り
向いてないかも・・・と思ったとしても対処法はあります。
歯科衛生士の仕事は嫌いじゃない、と思うのであれば、もう少し続けていると『悩み』が『自信』に変わるかもしれません。
私自身、最初は怒られるから『先生のアシストが嫌い』でした。
マイペースなので相手に合わせることが苦手です。
でも、次第に前もって予測して動くことが楽しく思えてきました。
(先生にもいつしか、滅多に怒られなくなりました)
私の場合、職場の人間関係がよかったことが救いだったように思います。
職場に人間関係等で問題を感じ、今回お伝えした対処法の実践も厳しい場合は
無理せず環境を変えて再スタートすることも視野にいれてくださいね。