新人歯科助手としてデビューします!
頑張りたい、役立たずは嫌だ…!
でも…わからないことも、わからない状態。
専門用語?
使う器具?
もちろん知らないし…
なんで、言われなくても動けるの?
初日に先生のアシスタントにつく先輩を見て、
自分にできるのだろうか…と不安になる方も多いと思います。
アシスタントとして、先生の横でテキパキ動くには、専門知識が必要です。
習得するまで、そこそこ時間もかかります。
でも、歯科の仕事の中には全くの未経験者でも最初の1週間で、早い人なら初日でも覚えられる仕事もあります。
わからないながらも、早く役に立ちたいなぁ・・・
と思っている方は、とりあえずこちらの記事でお伝えする
歯科の知識がなくてもすぐできる仕事を覚えてみてください。
- 全くの未経験歯科助手
- 足手まといになりたくない
- 『使えない助手』と思われたくない
- 早く信頼してもらいたい
注意!使えないレッテルを貼られる前に覚えて!!
正直、忙しい時間帯の歯科助手さんの仕事ぶりを見てしまうと、
自分には無理・・・とパニックになるかもしれません。
いきなり、先輩助手のようにテキパキ臨機応変に動くのは無理です。
なので、最初は流れで覚えられる仕事や、1日のうちで何度も繰り返す簡単な仕事からマスターすれば大丈夫です。
先生や、先輩スタッフは未経験者とはわかっていても、
こういった専門知識が不要な仕事は早く卒なくこなして欲しいな…と思っています。
特に、専門職である歯科医師や歯科衛生士は、患者さんを診ることに集中したいので
助手さんが準備や片付けをしっかりやってくれると、それはもう、すごーく助かるんです。
最初の印象って結構重要です。
『使えない』と思われると、『ちゃんと監視せねば』と警戒され、無駄に厳しくされる可能性もあります。
最悪、教えても無駄だ・・・と見放されます。
ちょっと怖いことを書きましたが、その後の職場での居心地に関わるので、とにかく早く覚えて、信頼されましょう。
患者さんが来る前に!朝の準備をマスター
1日の診療が始まる前に必要なのが、朝の準備です。
だいたいどこの医院も、朝のルーティン業務があります。
詳細な業務は医院それぞれですが、各機械のスイッチをつける、清掃、材料補充などを行います。
これは、私が勤めていた歯科医院の朝のルーティン業務です。
入り口からの流れで覚えるようにすると、後々スムーズに動けます。
箇条書きでもいいので、上のような朝やることリストを作っておけば、『やり忘れ』を防げますよね。
わかりにくい電源は簡単に絵を書いて完璧に覚える
朝の準備の中では、色々なスイッチをつける作業があると思います。
例えば、先生が歯を削るのに使う器具を動かすために、
コンプレッサーという機械をつけます。
診療時間になって、機械が動かなくて慌てることにならないよう、
どのスイッチをどの順で押すのか、正確に覚えましょう!
似たようなスイッチが複数並んでいて、覚えにくい場合には
こんな絵を書いてメモに残すと、自信がなくなった時に確認できて安心です。
他にも、注意したほうがいいのがパソコン内で電カルを立ち上げる作業です。
画面に色々なアイコンがあると、慣れるまでは『電カルどれだっけ?』になります。
少しでも不安があるなら、アイコンの名前や見た目もメモに残しましょう。
帰りの準備をテキパキこなせると、大幅印象アップ!
帰る前には、翌日の診療がスムーズに行えるように、その日にできることを終わらせます。
朝同様、帰りのルーティン業務(締め作業)として覚えるようにしましょう。
参考までに、私が勤めていた医院の帰りのルーティン業務です。
大抵の人は、仕事が終わったらすぐ帰りたいと思っていますよね。
先生や先輩からしても、帰りの準備がテキパキ進むと、とっても助かります。
朝の準備同様、帰りにやることリストを作って覚えるのがおすすめです。
帰りの準備は始めるのにベストなタイミングを見極めよう
覚えたことはどんどん実践したほうがいいよね!!
この考え、間違いではないですが医院によっては、NGになる場合があります。
医院によって、帰りの片付けの方針が違うからです。
○番ユニットはもう閉めてもよろしいでしょうか?
このように、慣れるまでは先輩に相談してから片づけ始めるのが無難です。
ここから先の話は医院の考え方によるものなので『正解』『不正解』は正直ないです。
どれも、私が今まで目にしたことのある医院の方針です。
知らずに、片づけ始めてしまい『早くない?』と怒られたことがあります・・・
「よかれ」と思ってテキパキ片づけても、裏目にでる可能性もあることを知っておきましょう。
診療時間は何をする?大まかな流れを知ろう
診療の流れを簡単に説明すると
- 治療の準備をする
- 患者さんを案内する
- 診療中アシストする
- 治療の片付けをする
歯科の診療時間はこの4STEP繰り返しです。歯科助手もこの流れにそって動きます。
最初の1週間では、一番基本的な準備や片付け&患者さんのご案内は最低限覚えるように頑張りましょう。
基本の治療の準備を覚えよう
まずは、ほとんどの治療で共通して使用する「基本の治療準備」を覚えます。
歯科医院で基本の準備となるのは、エプロン・紙コップ・基本セットの3つ。
最初は、とにかく患者さんが来たらこの基本の準備をセットにして出せるようにしましょう。
基本セットとは、よく使う器具をひとまとめにしたものです。
多くの場合、トレーや、滅菌パック(封できる袋)にまとめてあります。
毎回準備するものと覚えておきましょう。(例外もありますが、今は覚えなくて大丈夫です。)
基本セットの中身は、医院によって多少の違いがありますが、だいたいこんな感じです。
基本セットは中身の器具の名前まで、最初の1週間で覚えられるよう、頑張りましょう。
正確な治療の準備は、予約表(アポイント帳)に書いてある「診療内容」を見て準備します。
予約表を見ると、患者さんの名前やカルテのIDの他に
「CR」「SET」「RCT」などの専門用語が書いてあると思います。
ゆくゆくは、意味を理解して、治療内容別の準備を覚えていきます。
教えてもらった準備から、少しずつ覚えればOKです。
患者さんをユニットまでご案内
患者さんが来院したら、準備ができたユニット(診療用のイス)まで案内します。
患者さんに声を掛けるのは緊張しますよね。
まずは、先輩がご案内するのを真似して同じようにすれば、OKです。
先輩の動きを見学する時は、以下のポイントを特に注目してみてください。
- 患者さんの呼び方「様」or「さん」
- 呼び込みの位置や誘導時の声掛け
- エプロンの掛け方、その際の声掛け
- コップの置き方、その際の声掛け
一番大事なのは、患者さんを安全に席までご案内することです。
段差があるなら、「足元にお気をつけ下さい」と声を掛けます。
通路に出っぱなしのワゴンがあれば、患者さんがぶつからないように配慮も必要です。
1日目でもできる!治療後の片付け
治療が終わったら、次の患者さんが呼べるように席を片づけます。
ここで大事なのが、前の患者さんの痕跡を残さないこと。
使用前の状態に戻す&清潔な状態にします。
使い終わった器具を消毒室へ運ぶ
使用した器具は洗浄や消毒、滅菌をして再び使えるようにします。
基本セットのトレーの上に、使い終わったものを乗せて、消毒室へ運びます。
- 水に漬けてはいけない物もある
- 使い捨ての物もある
- 細かい器具を無くさない、流さない
- 鋭利な器具に充分注意
基本セットに入っているような物は、洗浄して滅菌が可能ですが、全ての器具がそうとは限りません。
洗浄、消毒、滅菌の仕方は医院ごとにルールがあります。教えてもらったものから、対応しましょう。
見たことのない器具は、水につけたりせず、トレーのまま水のかからない空いてるスペースに置いておき、先輩に聞くようにしてください。
先輩の動きを見て、優先順位も少しずつ覚えていこう!
ユニット周りの拭き掃除
次の患者さんを入れる前に、専用のシート等で拭き掃除し、ユニット周りも清潔な状態にします。
治療後の拭き掃除は、拭く場所、順序、拭き方を医院で決めていることが多いです。
まずは、先輩がどこを、どんな手順で拭いているか、よく観察してください。
- 拭く場所
- 順番
- 拭き方
基本的な考え方は、治療中に先生やアシスタント、患者さんが触った場所は拭き掃除が必要です。
一般的に、拭き掃除が必要な場所はこんな感じです。
チェア自体
ライトのアーム
テーブルのアーム
テーブル周りやボタン
ユニットに繋がっている器具のハンドル
スピットン(うがいする所)の周り
など
拭き掃除以外にも、スピットン(うがいする所)は汚れやすいので中まで確認必須です。
水を流すなどして、きれいにします。
機材や薬剤を元の位置に戻す
次の患者さんの治療に関係のない、機材や薬剤は元の位置に戻します。
機材や薬剤も、しまう前に表面を拭く等のルールがあるので、収納場所と一緒に先輩に確認してください。
片付ける場所がわからなくて困った!
そんな時には、作業台の端にまとめるなどして、次の診療の邪魔にならないように配慮しましょう。
器具、機材、薬剤の場所がわかると、自分から準備や片付けがしやすくなります。
早めに覚えると、後で楽ですよ。
まとめ いつか来る先輩が休みの日に備えよう!
今回は、専門知識がなくても、1週間で覚えられる仕事をお伝えしました。
今回お伝えしたことだけでもしっかり覚えられれば、とりあえず「全く何もできない…」から抜け出せます。
次のステップでは、専門用語やバキュームのコツなど、もう少し専門的なことも覚えられるといいですね!
↓の記事では歯科助手が覚えるべきことをまとめてあります。
最後に、すごく重要なことをお伝えします。
大事なのは、覚えたことは、メモに残しておくことです。
普段から、メモする癖がある人にはなんて事ないのですが、これが、超重要です。
何故かというと、突然、朝の準備や片付けを1人でやらなきゃならない日が来るからです。
例えば、3ヶ月くらいして、先輩が突然お休みになった時。
そのくらいすると、流石にもう1人で出来るよねー
という空気になっています。
いつもは、何かやり忘れがあっても先輩がフォローしてくれるかもしれません。
当たり前に出来ていたつもりでも、細かいスイッチとか、本当にあってるよね?と突如不安になります。
そんな時に、メモがしっかり残っていれば、安心ですよね。
- 朝、帰りの準備(毎日のルーティン)→リストをつくろう
- 患者さんを席まで案内→よく観察して先輩の真似をしよう
- 治療前の準備→基本セットを覚えよう
- 治療後の片付け→勝手な判断NG!医院のルールを覚えよう
- とにかくメモする癖をつけよう