歯科助手1年目の新人でも、就職前のイメージとのギャップや職場環境の悪さで辞めたいと考える人も少なくありません。
自分って根性がなくてダメな奴・・・
こんな風に不安や自己嫌悪に陥っていませんか?
結論から言うと、歯科助手を1年で辞めても問題はありません。
1年どころか、1日や1週間で辞める人もいる世界です。
但し、入社1年での転職にはデメリットもあります。
しっかりと情報収集した上で後悔しないように転職しましょう。
- 歯科助手をやめる理由
- 1年で転職するかの判断基準
- 1年で辞めるメリット、デメリット
- お勧めの転職先
歯科助手を辞めたい理由
歯科助手を辞めたい
そんな言葉が頭によぎった理由はなんでしょうか。
歯科助手は辞めたくないけど今の職場は辞めたい
歯科助手の仕事はもう向き合えない
精神状態や体調を崩してしまった
理由がわかれば、次の行動が見えてきます。
歯科医師と合わない
一般的な事務などの仕事なら、上司が機嫌が悪い時は近づかない・・という方法がとれますが
歯科助手は歯科医師のすぐ隣で仕事することが多いのでそうはいきません。
- アシストが自分の思い通りでないとすぐ怒る
- 患者さんの前でも怒鳴る
- 人格否定してくる
- とにかく気分屋で面倒
こんな歯科医師がいる職場だと、すごーくストレスになるでしょう。
そして、これが院長となると状況は最悪。
誰も注意できないので、改善される希望も持てず
ひたすらスタッフが『耐える』状況になってしまいます。
こんな職場では『辞めたい』と感じても無理はありませんよね。
スタッフとの人間関係が悪い
いじめなど、他のスタッフとの人間関係が辛いことも辞めたい理由として考えられます。
歯科助手は歯科医師や歯科衛生士の指示で働く事が多いので、立場が低くなりがちです。
出来ていないことがあると、全て新人歯科助手が疑われるような職場もあります。
お昼の時間まで気を使いっぱなしで疲れてしまう・・そんな状況になっていませんか?
仕事内容が苦痛
歯科助手の仕事は実際に経験してみないとわからない大変さがありますよね。
正直、合う・合わないがある仕事です。
細かい作業が多いことに『合わない』と思う人もいるでしょうし、
血液や削る際の破片が飛んだり、唾液のついた器具を扱うことが『無理』と思う人もいるでしょう。
残念ながら人手不足のためか、歯科助手に歯科衛生士の仕事をさせる医院も存在します。
違法行為をお願いされて、恐怖を感じたことがきっかけで、退職を決意するケースもあります。
1年で辞めるメデメリット
歯科助手1年目で転職しても問題はありませんが、全くデメリットがないわけではありません。
早期に辞めるデメリットを知っておきましょう。
- 辞めグセがつく
- 短い職歴が履歴書に残る
- すぐ辞める人と思われる
辞めグセがつく
若いうちは転職が割と簡単です。
ただし、少し嫌なことがあると『辞める』癖がつくと大変です。
ネガティブな理由での転職回数が増えてしまうと、キャリア形成しにくく、年収も上がりません。
辞め癖のせいで30代、40代になって何もキャリアがないのは辛いものですよ。
短い職歴が履歴書に残る
履歴書には、1年未満でも全ての職歴を書きます。
1年での転職は世間一般的には短いと思われやすいです。
(正直、歯科助手としての1年は短いと思いませんが…)
転職活動の時に、この職場は何故1年で辞めたの?
と聞かれて納得感のある理由が言えないとマイナスなイメージをもたれる可能性が高いです。
すぐ辞める人と思われる
先にもお話ししたとおり、1年での転職はマイナスなイメージを持たれる可能性があります。
- 嫌なことがあるとすぐ辞めてしまう
- ストレス耐性や忍耐力がない
- やる気がない
具体的にはこのようなイメージをもたれてしまいます。
なので、転職に至るだけの、納得できる理由を用意しておく必要があります。
- 以前の職場では自費診療中心だったため、保険診療も経験して自分のスキルを伸ばしたいから・・・
- 今まではアシスタント業務がメインで、チームで協力して仕事する力が伸ばせた。
今後は、レセプト業務や受付に携わり、医療スタッフとしての仕事の幅を増やしたいと考えています。以前の職場ではポジション的に難しいため転職を決意した・・・
嘘はよくありませんが、このような前向きな理由が説明できたほうが良い印象になります。
早期に辞めることにメリットもある
早く次に進んだほうがプラスになる場合もあります。
第二新卒を欲しがる職場はある
第二新卒とは、卒業後に就職して3年未満で転職する人のことです。
なぜ、第二新卒に需要があるかというと
- 新卒より最低限のビジネスマナーは身についている
- 中途半端にキャリアを積んでいない分、新しい職場でも柔軟に対応することができる
- まだ若さもあるので吸収も早い
1年目での転職はこのように判断してもらえる可能性があります。
早い段階で自分に合った仕事が見つかる
早い段階で見切りをつけたほうが、より自分に合った仕事に転職できます。
合わないと思いながらズルズルと続けるより、新しい環境で働いたほうが可能性も高まります。
辞めたい理由が仕事内容にある場合は、1年未満での転職もメリットになります。
心身の健康が保たれる
辞めたい理由がパワハラやモラハラ
いじめなどが原因で身体的な負担や精神的な疲労である場合は、
我慢して働くことでいつしか心身が壊れてしまいます。
ストレスが原因で鬱病になってしまうと、その後の就業や転職活動自体が難しくなります。
早めに辞めることで、自分の心と身体を守ることができます。
1年で転職するか?判断基準
1年で辞めるメリットやデメリットを知った上で、
転職するべきか、職場に残るべきか考えていきます。
転職するか?の判断基準をまとめたので、
判断に迷ったら、以下を参考にしてくださいね。
現職を続けるべきなのは、仕事内容や環境に問題はなく、
相談や自分の慣れによって改善が見込まれるケースです。
転職すれば、解決できる問題なのか?
客観的に考えてみることが大事です。
最も優先するのは自分の健康
色々と書きましたが最も優先すべきは、自分の心身の健康です。
自分が弱いのが悪いと思いすぎて、心身の不調に気付かないケースもあるかもしれません。
自分の置かれてる状況には、客観的に向き合うようにしてくださいね。
- 突然涙が出る
- 好きなこともワクワクできない
- あり得ないミスの連発
- ご飯が食べれない
- 過眠や不眠
- 動機、頭痛、耳鳴り
既にこんな状態であれば、辞める方向で考えたほうが心身の健康を守れます。
辞めた後はどうする?お勧めの転職先
ここからは、検討した結果『やっぱり辞めるべき』と考えている方のために
歯科助手経験を活かせる転職先をお伝えしていきます。
同じ歯科助手
同じ歯科助手への転職は、経験者としての応募が可能です。
経験を上手くアピールできれば、一番転職しやすいでしょう。
『歯科助手の仕事自体は好き』
『今後も同じ職業でキャリアを積みたい』
そんな人は他の職業に変えるよりも、同じ仕事を選ぶべきです。
歯科衛生士に挑戦する
今後も歯科業界で働きたいと考えているのであれば、
歯科衛生士の国家資格をとる選択肢もあります。
歯科助手と比べて出来ることが増える分、給与も高くなります。
アシスタントよりも、自分が中心になって予防処置や患者さんへの指導がしたい方には歯科衛生士がおすすめです。
資格をとるには時間とお金がかかります。
よく検討して決めましょう。
医療事務
歯科ではなく、医科で事務担当になる道もあります。
医療事務は窓口業務や患者さんの対応など、歯科助手の仕事と似ている部分がありますよね。
診療科目は違ってもスキルを活かしやすい良さがあります。
今までの経験の中で、受付や事務作業が好きだった方には向いてるかもしれません。
こちらの記事では医療事務と歯科助手の仕事を比較しています。
一般事務
医療業界にこだわりがないのであれば、一般企業の事務職に転職するのがおすすめです。
電話対応などは、歯科助手としての経験も活かせます。
一般的な企業で働くことで、社会経験が一通りできて良い経験になります。
歯科のような個人クリニックがどれだけ狭い世界か体感でき、視野も広がるでしょう。
ただし、一般事務職は大変人気です。
未経験者は特に、年齢が上がるほど採用は厳しくなります。
一般企業未経験の歯科助手が1人で転職活動するのは不安が大きいですよね。
ブラックな会社に入らないためにも、転職エージェントの力を借りるのが無難です。
まとめ
今より自分に合った職場で働きたいと考えるのは甘えではありません。
次の転職先で同じ思いをしないように、徹底した自己分析と選考対策が重要です。
- 歯科助手を1年で辞めても大丈夫
- 転職するか?一番の基準は自分の健康
- 転職するなら、納得させる理由が必要
- 相談や経験で改善するなら辞めないほうがいい
- 市場価値や適職をチェックしておこう