でも、人間関係にうんざり。
みんな我慢してる事だから、しょうがないよね。
こんな悩みを抱えた歯科衛生士さんも多いのではないでしょうか。
プライベートと違い、職場の人間関係は自由に選べません。
その上、歯科衛生士は常に人に接する職業。
歯科衛生士をしている以上、患者さんはもちろん、院長や先輩衛生士、同僚、歯科助手など、色んな立場の人と関わることになります。
歯科の仕事はチームプレーが必要なことも多くて、誰かしらに気を遣っている時間が結構ありますよね。
連携が必要な以上、人間関係は大事にしなきゃ…と思う気持ちも痛いほどわかります。
でも、頑張りすぎて、疲れていませんか?
今回は、歯科衛生士が人間関係で疲れて潰れる前に、辞めていいことをお伝えします。
- 職場の人間関係が辛い歯科衛生士
- これから歯科衛生士になるが、人間関係が不安
- 人間関係の良い職場で働きたい歯科衛生士
歯科衛生士が人間関係で疲れる原因
院長や歯科医師との人間関係
歯科衛生士の悩みの一つに、院長や歯科医師と上手くやれるか?がありますよね。
歯科医師は自分のこだわりが強く個性的であったり、経営者である院長は責任感から厳しくなることもあります。
スキル不足やミスへの指摘はあるものとしても、度を超えていたり、理不尽な態度から
「院長は苦手」「この歯科医師とは合わない」と感じる歯科衛生士は多いです。
【例えば】
- 思い通りにいかないと、機嫌がすぐ悪くなる
- 足音がうるさい!等の業務に関係ない言いがかり
- 自分だけ無視される、面倒くさそうな態度をとられる
- 患者さんや他のスタッフの前で怒鳴る
私も、全部経験したことです。
当時は、私が要領が悪いせいだ・・・と、何度も自分を責めました。
ある時、高熱で休みたい旨を前日に連絡した時、
「前日に言われても困る」
「責任感がなさすぎる!!」
「どうせ休むんでしょ、どーぞご勝手に!!」
と言われて、もうこの院長と働くのは無理だと感じて退職しました。
その後しばらく、歯科で働くのが怖くなりましたね。
先輩との人間関係
先輩歯科衛生士との人間関係が上手くいかず、悩む人もいますよね。
新人にやたら厳しいベテラン衛生士や、自分が常に正しいと思っている先輩衛生士。
勤務歴が長く、性格の悪い人はどこにでもいますが、歯科の場合は少人数なのでその影響力は絶大です。
その先輩に嫌われると医院で孤立してしまうため、異常なほどの気配りを強いられ、疲れてしまう歯科衛生士もいます。
【例えば】
- 面倒な仕事の押し付け
- 相性の悪い患者の押し付け
- 先輩のミス=連帯責任とされる
- 後輩が昼食時間のお茶出しや準備をする
理不尽な年功序列が暗黙のルールとなっている場合もあります。
何事も「経験だから…」と上手い言葉で片付けて、何でも後輩にさせようとする先輩。
もちろん、教育熱心で仕事を振る先輩もいますが、度を超えると理不尽ともいえます。
新人のミス=当人が徹底的に叩かれる
先輩のミス=連帯責任、しょうがないとされる
残念ながらこの構図はよくある事なのかもしれないですね。
同僚や歯科助手との人間関係
スタッフ同士での責任転嫁や過剰な干渉など、女性ならではのドロドロした人間関係が原因でストレスを抱え込んでしまうパターンもよく耳にします。
【例えば】
- 話しかけても無視する、悪口を言う
- 「歯科衛生士のくせに〇〇も知らないの?」等の嫌味
- 「それは、〇〇さんにお願いしてました」等の責任転嫁
- 信用できないからと、数人スタッフで過剰に監視
表面上は普通に接していても、裏で陰口を言っている場面は本当によく見かけます。
気になることがあるなら、本人に「ここは直してほしい」と正直に言えば済む話なんですけどね。
それができず、不満をためて、誰かに言ってしまう。
発展して、「いじめ」になってしまうケースもあります。
職場に数人苦手な人がいるのは仕方ないと思えても、多数から攻撃されるとなると耐えがたいですよね。
患者さんとの人間関係
「患者さん」といっても色んな人がいますよね。
何かにつけて、クレームを言ってくる患者さん。
スタッフへ繰り返し無理な要求や、暴言を吐く困った患者さんもいます。
中には大人しそうなスタッフや、新人だけを狙った陰湿なパターンもあります。
- 特別扱いを要求する
- 関係のない話をして、こちらの話しを聞かない
- 故意に医院を汚す
通常は、歯科医院側からみると、患者さんは大切な存在です。
邪険に扱えないのをわかってか、身勝手な行動をとる患者さんは、本当に困りますよね。
そんな、モンスターペイシェントの対応に疲れてしまい、もう辞めたいと感じる歯科衛生士もいます。
職場の人間関係で頑張らない!辞めていいこと4つ
相手には、期待しなくていい
勤め先の院長はスタッフ、患者思いで勉強熱心、正確に指示も出してくれる人が理想だよね・・・
そんな風に、自分の価値観で相手に期待すると裏切られた時にショックが大きいです。
まさしく、以前の私がそうでした。
私の価値観が「こう」だったため
人前でスタッフを叱るような院長は異常とか、
あのベテランはサボってばかりなのに威張れるんだろう・・・とか、
他人の価値観に納得できず、不満を溜め込みやすかったです。
これは、自分の価値観で相手に期待をしてしまっているから。
なので、最初から「他人とはわかりあえないこと」が前提で考えていたほうが楽です。
そうすれば、やたら意地悪な人がいても、「ふーん、こういう人もいるんだー」くらいにやり過ごせます。
相手に期待することをやめてから、サボっている先輩がいても「この人には、この人の仕事観があるよねー」と受け流せるようになりました。
女性は共感を大事にしがちですが、それってすごく難しいこと。
「分かり合える」と相手に期待することはやめる。
それだけでも自然に人間関係に対する力が抜けて楽になるのではないでしょうか。
仕事の人間関係は割り切っていい
歯科医院のように同世代の女性が集まりやすい環境だと、スタッフ同士で休日も一緒に遊ぶような仲…ということってよくありますよね。
もし、自分意外のスタッフが仲良しグループだったら余計に「仲良くしなくちゃ」と思ってしまう気持ちもわかります。
でも、合わない人と無駄に長く過ごすと、次第に気力を消費して疲れるだけです。
逆に自分だけ、仲良しグループの会に参加せずにおこるデメリットがあるとすれば
仕事中、少し寂しいかなーくらいなものです。
とにかく仕事に集中すれば寂しい気持ちもすぐ忘れます。
反発するわけでなく、あくまで最低限の関わりを徹底すればいいです。
私は、仲が良い人でも、長時間一緒に過ごすと気力を消費するタイプです。
それがわかっているので、仕事の昼休みは、無理に一緒に過ごさないことを徹底しています。
全員に好かれようとしなくていい
小さな組織であったとしても、色んな価値観の人がいますよね。
犬派もいれば、猫派もいる。
卵焼きは甘い派、しょっぱい派。
優しく接して欲しい人もいれば、
ズバズバはっきり言われるのが好きな人もいる。
全てを、相手好みに合わせたところで、
「わざとらしい」「八方美人」と嫌う人もいます。
嫌われることって怖いですよね。
でも、『全員から好かれる』はそもそも無理なこと。
こちらが友好的に、親切にしたつもりでも
相手の価値観や心情・状況によっては悪く捉えられる可能性もあります。
冷静に考えると、相手に好かれるか?は、自分で100%コントロールできる問題じゃないとわかります。
退勤後に仕事の事は考えなくていい
退勤後も仕事の事を考える癖がついてしまっていませんか?
〇〇さん、機嫌悪かったなぁ・・やだなぁ
今日の印象、上手くできなかった・・
また院長を怒らせてしまった・・・
明日△△さんのカルテ確認しなくちゃ
そんなことがずっと頭の中でモヤモヤしていませんか?
退勤後は忘れて楽しもう!!で終われば楽ですよね。
仕事の事が気になってしまうのは、そういう性格なので中々変えるのは難しいと思うんです。
私自身、考えていないと、大切なことを忘れるのではないか?
ミスが増えるのではないか?
不安になって常に仕事が頭から離れなかった時期もありました。
- 真面目で、責任感が強い
- 細かい事に気づきやすい
そんな人ほど、退勤後も仕事の事を考え続けてしまうのではないでしょうか。
勉強や、覚えたことの整理やまとめは積極的にしたほうが、もちろんプラスになります。
これは、良い事なので無理に変える必要はないと思います。
でも、度を超えてやってしまうと危険です。
何をやってもつまらない
「うつ」のような状態になってしまいます!!
じゃあ、どうすればいいか?ですが、
基本、退勤後は仕事の事は考えなくていいです。
いや、それが無理だって!という、私のような人は
場所や時間を決めて、考えるといいです。
考えちゃダメタイムを意識して決めておくのもありです。
リラックスするべき時に仕事の事を考えるのは、特にお勧めできません。
もし考えた時は「自分ってなんて真面目でえらいんだ!」と褒めるぐらいで丁度良いと思います。
それでも…人間関係で疲れた時の対処法
身体を動かす
運動することで、ネガティブな気分を発散させたり、リラックスしてよく眠れるようになります。
【例えば】
- ジムに通う
- ヨガをする
- プールで泳ぐ
- ダンスする
など、自分が楽しめそうなものを選んでやってみましょう。
今はちょこざっぷなどの格安ジムもあるので、
ジムはハードルが高いな…って方も手軽に始めやすいのではないでしょうか。
冷え性の人は、ホットヨガで温まりつつ、リラックスするのもいいですよね。
私は普段はジムユーザーですが、寒い時は1回券でLAVAに行ってます。
まずは一駅歩いてみるのもいいですね!
自然の中でリラックスする
平日は難しいかもしれませんが、休みの日は自然が多い場所に出かけるのがとってもおすすめです。
実際に、森林浴を行うとストレスホルモンが減るという論文も発表されています。
【例えば】
- 自然公園に行く
- ハイキングする
- 山登りをする
- キャンプ
梅雨時期には紫陽花が見れたり、秋なら紅葉、冬の雪景色など季節ごとに変化を楽しめるのも日本の自然の良いところです。
自然の中にいると、モヤモヤした気持ちをリセットできます。
「あーストレス溜まって来たなー」と思ったら、考えるより自然へGOしてみましょう!
個人的には、緑豊かな川の近くを散歩するのが一番手軽にできて効果的でした。
川の音+緑の効果でリフレッシュできますよ。
転職する
自分で気にしないようにしても、どうにもならない事ってあると思います。
そんな場合は転職を考えましょう。
転職は悪いことではありません。
職場でいじめに合う、パワハラやセクハラがある場合は特に、
我慢し続けるのは身体にとって最悪です。
今の職場だけが、すべてではありませんから。
転職するなら、注意したほうがいいことがあります。
給与や条件重視の場合は、求人サイトからの応募だけでもいいと思いますが、
求人サイトは良いことしか載せないので「内部事情」は不明です。
次の職場で人間関係を重視するなら、転職エージェントに相談はしたほうが絶対にいいです。
人間関係で悩んでいるときに、外部の人に相談するのは億劫かもしれません。
でも、確実に一人で探すよりは「ハズレ」をひく可能性は減らせます。
その場合は必ず「人間関係で悩んで転職すること」はエージェントに伝えましょう。
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土日休み~など条件を絞って検索できる 医院や院長の雰囲気も教えてもらえる メッセージアプリでのサポートも可能 |
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まとめ
今回は、人間関係で疲れてしまう歯科衛生士が「辞めていいこと」「対処法」をお伝えしました。
誰にでも合う職場・合わない職場はあります。
たまたま、合う人が集まってれば仲良くすればいいし
そうでないなら、無理して合わせなくてもいい。
ストレスまみれで心の病気になっては、いくらお金が稼げても幸せとはいえませんよね。
限界を超えてしまう前に、まずは意識して『人間関係で頑張ることを辞めて』みたら、少し楽になるのではないでしょうか。
くれぐれも、自分の心身の健康を大事にしてくださいね。
- 相手には、期待しなくていい
- 仕事の人間関係は割り切っていい
- 全員に好かれようとしなくていい
- 退勤後に仕事の事は考えなくていい