HSPって仕事どうしてる?理想論なし「続いた仕事」まとめ|転職を繰り返した私の結論
「HSPは仕事どうしてる?」
「みんな普通に働いてるのに、なんで自分だけ続かないんだろう」
「正社員やフルタイム、もう限界かもしれない…」
こんな疑問や不安を抱えて、ここにたどり着いた人も多いと思います。
実は私も、仕事が続かず転職を繰り返してきたHSPのひとり。

仕事を試しては疲れ、「自分がダメなんじゃないか」と悩む時期が長くありました。
いろいろ試した結果、今は派遣×事務という働き方で、3年以上安定して続いています。
この記事の前半では、HSPが仕事でつまずきやすい理由や、「HSPに向いてる仕事論」への違和感を整理しながら、HSPでも仕事が続いているケースを紹介します。
後半では、私自身の実体験をもとに、なぜ派遣×事務が「続いた仕事」になったのか、そしてHSPがまず整えるべき「無理なく働ける基盤」の考え方をまとめました。
他のHSPって、仕事どうしてるんだろう。
このまま転職を繰り返して大丈夫かな。
そんな不安を抱えている人が、「この選び方なら、次は続くかもしれない」そう思えるヒントを持ち帰ってもらえたら嬉しいです。
HSPが仕事で感じやすい悩み
HSPが仕事で感じるしんどさって、実はかなり多い。

ちょっとしたことが気になるけど、周りは平気そう…
そんな違和感を抱えたことがある人も多いんじゃないでしょうか。
音に過敏で集中できない
電話の音、上司の独り言、周囲の会話。
常に情報が入ってきて、気が散りやすい。
さらに、
「この電話、私が出るべき?」
「今の雑談、反応したほうがいい?」

一気に思考が回ってしまい、仕事が中断されてしまう…
「一緒に働く人」の影響を受けやすい
周囲の感情に敏感なため、一緒に働く人の性格に大きく左右されます。
特に
- イライラしやすい
- キツい言い方をする
- 感情の起伏が激しい
こんな人が近くにいると、それだけで消耗します。
休憩・雑談の時間がしんどい
休憩は一人で静かに過ごしたいし、仕事中の雑談も正直苦手。
むしろ、休憩や雑談のほうが仕事以上に消耗することも。
ランチタイムに一人になりにくい
集中したいのに話しかけられる

相手は善意でお誘いや声掛けしてても、HSPには負担になるんですよね…
責任とスピードに潰される
HSPは責任感が強く、完璧を目指しがち。
ひとつの仕事に全力を注ぐ分、時間も気力も削られます。
- 業務が増えても手を抜けない
- スピードを求められると対応しきれない
- 「遅い」と評価されてしまうことも

気づけば責任を抱えきれず潰れてしまう…
仕事が続かないと自己否定しやすい
HSPは、職種と環境の両方が合っていないと続きにくい。
そのため、合う場所に出会うまで、頑張っては疲れ、転職を繰り返してしまいがちです。
そして「仕事が続かない自分はダメなんだ」と必要以上に自分を責め、働くこと自体に自信をなくしてしまうケースも少なくありません。

まさに、過去の私がそうでした…
HSPが“仕事を続けられているケース”を調べてみた
HSPの人が「どんな仕事なら続いているんだろう?」と気になって、ネット上の体験談や投稿を見てみました。
「比較的続いている」という声が見られる仕事には、いくつか共通点があるようです。
一人作業が中心で、刺激が少ない仕事
一人で黙々と作業できる仕事で「比較的続いている」という声を見かけました。
具体的には、次のような仕事です。
- 宅配便ドライバー
- 新聞配達
- 工場のライン作業
これらは、人とのやり取りが最小限で、業務内容がある程度ルーティン化されています。

常に周囲に気を配ったり、空気を読んだりする場面が少ないと、消耗しなくていいよね!
体力面など別の大変さはありますが、「人に振り回されにくい」という点で続いているケースがあるようでした。
在宅・IT系で続いている
在宅やIT系の仕事で比較的長く続いているという声も見られました。
- ITエンジニア
- プログラマー
- リモート事務
通勤や対面でのやり取りが少なく、刺激をコントロールしやすい点が合っていると感じる人もいるようです。
在宅の仕事が上手く行っている人は、スキルや実務経験があったり、仕事の進め方に裁量があったりと、前提条件が整っているケースが多い印象でした。
具体的には、以下のスキルは欲しいところ。
✔ある程度は自分で判断して業務を進められる
✔テキストでのやり取りでも、状況や意図を正しく言語化できる

「土台がすでにある人」は、在宅の仕事にも対応しやすそうだなと感じました。
静かな環境・ペースを保ちやすい仕事
ネット上の体験談を見ていると、比較的静かな環境で、自分のペースを保ちやすい仕事で続いているという声も見られました。
具体的には、次のような仕事です。
- 図書館司書
- 校閲・校正
これらの仕事は、環境面では比較的落ち着いていることが多いと言われています。

落ち着いた環境で作業できること自体が、負担軽減につながりそう!
ただし、図書館司書は対人対応でストレスがたまる、校閲・校正は常に時間に追われるなど、マイナスな意見も見られました。
「HSP向いてる仕事」論に感じた違和感
HSPに向いている仕事について調べると、さまざまな意見や紹介記事が見つかりますよね。
どれも一理あると思いつつ、「少し理想論っぽいな」と感じてしまうこともありました。

ここでは、私が実際に違和感を覚えたポイントを整理してみます!
クリエイティブ系職は本当に現実的?
HSP向いてる仕事として、よく挙げられるのがクリエイティブ系の仕事。
- Webライター
- Webデザイナー
- イラストレーター
一人作業が多い・在宅できるといった点では魅力的ですよね。
ただ正直なところ、未経験でいきなり安定して続けられる人は、多くないとも感じました。
実際には、
「好き」だけでは続かない作業量
クライアントからの無茶ぶりに振り回される
フィードバックでキツイ事を言われる

常に納期との戦いで、過重労働に耐えてやっと1人前…
HSPの場合、そもそも長時間労働やプレッシャーが続く環境が苦手なことも多いから、
実力がつく前に心身が限界を迎えてしまうリスクも。

「在宅っぽい」「静かそう」というイメージの一方、消耗する場面も多くてギャップを感じるかもしれません。
セラピスト・カウンセラー・医療職は向いているが・・・
もう一つよく見かけるのが、対人支援系の仕事。
- セラピスト
- カウンセラー
- 医療・福祉系
「人の気持ちに寄り添えるHSPに向いている」と言われがちな分野です。
たしかに、共感力や観察力は強みになります。
でもその一方で、対人ストレスが大きい仕事でもあるんですよね。
感情を受け取りすぎてしまう
相手の不調に引っ張られる
密な人間関係に悩みがち

私も医療関係の仕事を経験して、「向いている部分はあるけど、消耗のほうが勝ってしまう」そんな感覚を何度も味わいました。
HSPに向いている=HSPが働きやすい、とは限りません。
このズレは、実際に働いてみないと気づきにくい部分だと感じています。
私が歯科で働いていた頃、もろに人と向き合う仕事で消耗した話はこちらの記事で。
未経験でフリーランスは難しい問題
HSPには、「フリーランスもおすすめ」と紹介されがちです。
実際、フリーランスとして仕事を続けている人もいますが、その多くはすでに経験やスキルの土台があるケースが目立ちました。
未経験の状態からフリーランスになる場合、現実としては、
自己管理・締切管理が必須
仕事を取るための営業も必要
収入が安定するまで時間がかかる
といった負担を、すべて自分で背負うことになります。

「今つらい状態から抜け出したい私」にとって、最初の一歩としては、ややハードルが高いかも…
実際、「お小遣い程度」しか稼げず、結局は別の仕事も続けながら…というケースも少なくありません。

副業として小さく始めて、「向いてそうか」を確かめるのも一つの手。
最初から「これで食べる」と背負わない方が、結果的に長く続きやすい気がします。
職種が合っても、職場環境で詰むケース
「一人作業が多そう」「人との関わりが少なそう」と思って選んでも、働いてみると想像以上にコミュニケーションが必要だったという声も。
- 工場勤務:
作業自体は黙々でも、人間関係がギスギスしていて気を遣う場面が多かった - IT系の職場:
実務は個人作業でも、会議・やり取りが頻繁。忙しさから職場全体がピリついていた - 少人数の販売店:
人間関係が濃く、休みが取りづらい。女性が多い職場ならではの圧力があった

現場の空気感や人間関係って、働きやすさの最重要ポイントだよね。
でも、仕事選びの段階では見えにくい…
私自身も、仕事内容そのものより上司との相性や職場の雰囲気で消耗してしまった経験がありました。
このあたりについては、別の記事で詳しく書いています。
仕事内容×環境、どちらか欠けても続かない
HSPにとって、仕事内容と職場環境の両方が大事だということは、ここまでで十分伝えられたと思います。
だから私は、「向いている仕事」を探すだけでなく、仕事内容と環境の両方を、実際に試しながら確かめられる働き方が必要だと考えるようになりました。
その視点で選んだのが、次に話す派遣×事務という働き方です。
派遣×事務がHSPの私に向いていた理由
派遣×事務という働き方に変えて、はじめて「無理せず続いている」と感じられるようになりました。
これまで仕事が続かなかった原因は、HSP気質そのものよりも、仕事内容と職場環境のミスマッチだったんだと思います。

なぜ派遣×事務が私に合っていたのかを、実体験をもとにお話しします。
- 仕事内容と職場環境を同時に試せる
- 合わなければ変えやすい
- 転職回数が増えにくい安心感
- 業務範囲が明確で抱え込みにくい
- 人間関係の距離感がちょうどいい
- 派遣でも「無理なく」ステップアップできた
仕事内容と職場環境を同時に試せる
派遣という働き方でいちばん大きかったのは、仕事内容と職場環境をセットで確認できることでした。
求人票や「向いてる仕事」論だけだと、実際の空気感や人間関係までは分からないんですよね。
でも派遣なら、
- どんな業務内容か
- どんな人たちと働くか
- 職場の雰囲気やペース感
これを実際に働きながら確かめられる。
もし「思ってたのと違うな」と感じたら、契約満了で区切りをつけることもできます。
「向いてる仕事を当てにいく」というより、合うかどうかを現実的に試せる。
HSPの私には、この考え方のほうがずっと合っていました。
合わなければ変えやすい
派遣の良さは、「合わなかったら我慢し続けなくていい」ところにもあります。
正社員だと、
- 辞めたら迷惑かも
- また一から転職はしんどい
- 自分の適応力が足りないだけ?
…って、HSPほど悩みがち。
でも派遣は、最初から期間が決まった契約。

「合わなければ更新しない」という選択が、最初から用意されているんだね。
だから、
- 無理に自分を変えようとしなくていい
- 環境が合わなかっただけ、と切り分けられる
- 心身が限界になる前に動ける
この“逃げ道が最初からある感覚”は、HSPにとって想像以上に大きな安心材料でした。
転職回数が増えにくい安心感
HSPの人って、「仕事が続かない=転職回数が多い自分はダメなのかな」と気にしてしまいがちですよね。私もそうでした。
派遣で働くようになって感じたのは、職場を変えても「転職を繰り返している感覚」が少ないということです。
- 雇用元は派遣会社のまま
- 契約満了=失敗ではない
- 「環境調整」の延長として職場を変えられる
この仕組みのおかげで、「また職歴が増えてしまった…」という自己否定がかなり減りました。
HSPは、転職そのものに罪悪感を持ちやすい。

そして、自分を責めるクセが、仕事を辞める引き金になることもあるんです。
だからこそ大事なのは、変に自分の自信を削りすぎないこと。
だから、転職しても“自分を責めにくい構造”に身を置くこと自体が、仕事を続けるための戦略になるんです。
業務範囲が明確で抱え込みにくい
派遣の仕事は、働く前に派遣会社と雇用契約を結び、業務内容が契約書で明確に決まっているのが大きな特徴です。
たとえば「資料作成・データ入力・電話対応」など、やることが最初からはっきり指定されます。
契約にない業務を次々振られることは基本的にありません。
もし頼まれても、「契約外」という理由で断れます。
正社員だと、他部署の仕事まで横断的に対応する場面もありますよね。
「気づいたら何でも屋になっていた」
「マルチタスクで常に頭がパンパン」
そんな経験があるHSPさんにとって、この違いはかなり大きいと思います。

急なトラブルで社員は休日出勤・連日残業だけど、派遣の私は多少のお手伝いで帰れる・・・そんな日もありました。
人間関係の距離感がちょうどいい
派遣で働いて感じたのは、人間関係の距離がいい意味で近すぎないことでした。
正社員だと、
- 飲み会や社内行事への参加
- 雑談や空気読み
- 人間関係込みでの評価
こうした部分も、どうしても仕事に含まれてきますよね。
一方、派遣の場合は「決められた業務を、決められた時間でこなす」という立ち位置がはっきりしています。
必要なコミュニケーションはありますが、無理に踏み込まれることも、踏み込みすぎる必要もない。
この距離感が、私にはすごく楽でした。
派遣でも、無理なくステップアップできた

派遣って「キャリアが積み上がらない」んじゃない?

私自身は、無理のないステップアップできたと感じています。
私の場合、最初の派遣では入力作業が中心。事務初心者向けの内容からスタート。
- フォーマットありの入力業務
- オフィス内のサポート業務
Excelの基本操作も最初の職場で習得し、土台ができました。
次の職場では、その経験を活かして
- 関数を一から組んでフォーマット作成
- AIを部分的に使って効率化
- 社外との調整と社員への連携
少しずつですが、ちゃんと前に進めている実感がありました。

時給も、完全未経験の頃と比べて300円アップ!
派遣でも、無理のないペースで積み上げていける。
「一気に理想に行かなくていい」この感覚が、HSPの私にはちょうどよかったんだと思います。
ただ、「早く役職につきたい」「大きなプロジェクトを任されたい」
という人にとっては、もの足りなく感じるかもしれません。
そういう志向なら、派遣より正社員のほうが合っていると思います。
派遣ならではのデメリットも正直に
ここまで派遣の良さを中心に書いてきましたが、もちろんデメリットもあります。
実際に派遣で働いて感じた点を、正直にまとめてみます。
雇用が不安定
派遣は、2〜6ヶ月ごとに契約更新があります。
こちらから「合わなければ更新しない」という選択ができる一方で、派遣先の都合で更新されない可能性もゼロではありません。

数ヶ月後に仕事がなくなるかもしれない、この不安は常にあるよね…

ただ、私自身は今まで派遣先都合で切られたことはありません!
これは正直、職場の方針や業績、タイミングによる部分も大きく、運の要素もあると思います。
今は人手不足の影響もあり、派遣求人はかなり多いです。
私も1社目を6月末で終え、7月頭には次の職場で働けました。
とはいえ油断はせず、最低でも3ヶ月分以上の生活費は常に確保するようにしています。
3年以上働けない
派遣は、同じ部署で最長3年までというルールがあります。
派遣として働き続ける場合、3年を超えると以下のいずれかを選ぶ必要があります。
- 同じ会社の別部署に異動する
- 派遣先企業で直接雇用される
- 無期雇用派遣に切り替える
ただし、これらは自分の希望だけで決められるものではありません。
派遣先に断られたら、それまでです。
気に入った職場があっても、「ずっとここで働ける」とは言い切れないのは、正直つらいところ。

私自身、今の職場は気に入っていますが、いつか離れる前提で考えています。
万が一に備えて資格取得やスキルアップは常に意識するようにしています。
ボーナスや昇給は期待しにくい
派遣は、正社員に比べて給料が上がりにくく、基本的にボーナスもありません。
正社員のような人事評価制度はなく、派遣先が評価してくれても、給与を直接決めるのは派遣会社です。
とはいえ、希望がないわけではありません。

私自身、派遣担当に相談して、1年で時給を100円上げてもらったことがあります。
ただ、こうした交渉は「仕事が明らかに増えた」「替えがききにくい」など、材料が揃わないと難しいのが現実です。
だからこそ、派遣という働き方を選んでからは、「給料を上げる」だけでなく、今の収入でどう暮らし、どう備えるかも意識するようになりました。

派遣で働くなら、将来の老後資金を含め、お金との向き合い方を一度見直してみるのがよさそうだね。
正社員のハードルが上がる
派遣で働くと、あとから正社員を目指す際にハードルが上がることがあります。
理由はシンプルで、正社員が担うような裁量のある仕事を経験しにくいからです。
たとえば私の職場でも、
- 正社員:取引先との交渉、コスト削減、企画や判断
- 派遣社員:事務作業を中心に、正社員のサポート役
と、役割ははっきり分かれています。

派遣では、売上に直結する成果や大きなプロジェクトを任される機会がないってことだね…

正社員転職の場面では「アピール材料が弱くなりがち」なんですよね。
特に30代・40代以降は、ずっと正社員で働いてきた人と比べると、見劣りするのは正直なところ。
もし将来的に正社員を目指すなら、派遣の業務範囲の中でも「次につながる経験」を意識して働く必要があると思います。
HSPはまず「無理なく働ける基盤」を作るのが近道
HSPの場合、まず必要なのは「もっと頑張ること」ではなく、無理なく働ける土台(環境・負荷・人間関係)を整えることだと思っています。
一見遠回りに見えても、心や体を削らずに働ける環境を選んだ方が、結果的に仕事は続きやすい。
私自身、派遣×事務という働き方で、ようやく「働き続けられる状態」になれました。
頑張る前に、壊れない働き方を
HSPは、限界まで我慢してから崩れてしまいがちですよね。
短期的に気合で乗り切れても、無理な働き方は長続きしません。
だからこそ、頑張る前に、まず壊れないこと。

私的には、フルタイムにこだわりすぎないことも、ポイントだと思います!

余白時間を作って、その時間で副業スキルを磨いてみようかな。
一見遠回りでも、安定が結果的に続く
派遣×事務に切り替えてから、不思議と仕事が「苦痛」ではなくなりました。

無理をしない環境にいるからこそ、自然に仕事に集中できて経験が積み上がっていく。
それが結果的に「続く」につながっていると感じています。
派遣は「逃げ」じゃなく「調整期間」
派遣という働き方は、決して逃げではありません。
- 週4や時短で始める
- キャパ内で働いてみる
- 合えば少しずつ広げる
そんなふうに、自分に合わせて調整できる期間だと思っています。
私自身、今は週4・時短勤務ですが、体も慣れてきて「もう少し頑張れるかも」と思える余裕が出てきました。
HSPにとって大切なのは、「これなら自分でも続けられるかもしれない」という成功体験。
その感覚を一度持てるだけで、仕事や自分自身への見方は、かなり変わってくるはずです。

