歯科衛生士

【歯科衛生士】辛い実習を乗り越えるコツ

歯科衛生士になるには、臨床実習は絶対に行ってクリアしないといけません。

歯科衛生士学校は、厳しくて大変ですよね。
その中でも臨床実習が辛いと感じる学生さんは多いようです。

私も、歯科衛生士学校の実習が大変すぎて何度も辞めたい・・・と思いました。
学校の厳しさ、実習のプレッシャーで精神的に限界が来たこともありました。

でも、何とか実習を乗り越え、無事卒業できています。

今回は辛い臨床実習を乗り越えるためのコツを実体験をもとにお話していきます!!

実習が辛いと感じる理由

実習のどんなところが辛いですか?
私は当時このようなことで悩みました・・・

  • 怖い先生、苦手なスタッフとの『人間関係』が辛い
  • 実習ノートが大変
  • 何もできない自分が嫌になる

只でさえ不安なのに、怖い実習先だったら・・・

なるべく平穏に、悪目立ちせず過ごしたい!!

これが本音ではないでしょうか。

怖い先生、苦手なスタッフ..人間関係対策

結論からいうと、人間関係は頑張る必要はゼロです。

実習は慣れない環境でストレスも多いし、緊張の連続で疲れますよね。
人間関係にまで気を使っていたら爆発しちゃいますよ。

とはいえ、避けては通れないのが実習先の人たちとの関わりです。
どう乗り越えたらいいでしょうか。

すぐ怒る先生はミス発見機だと思おう

私がアシストすると先生がすぐ怒る!
上手くいかなくて『もういい!!』なんて言われると
自分の無力さに毎度落ち込む・・
怒られた時の対応を決めておこう

アシスト中、何か上手くいかず怒られた!!

行動:すぐ謝る
心の中:注意された内容のみ、受け止める(先生の感情は全無視でOK

重要なのは、先生の怒りの感情まで受け止めないことです。
先生はミス発見のための機械だと思っておきましょう。

注意された内容のみ、また繰り返さないようメモる。
次回に向けて改善させる。それだけです。

先生が怒る=自分ができないせい「だけ」ではないです。
きっかけは、自分のミスかもしれませんが
色々溜まっていたのかもしれません。

歯科医師は集中力が必要な職業だから、
イライラしやすいんだな〜くらいに思っておくと少し楽ですよ。

苦手なスタッフには挨拶・謝礼・お礼だけでいい

実習って限られた期間だけで終わります。

就職するわけでもないので、頑張って人間関係を築こうとしなくてOKです。
仲良くなる必要もありません。

コミュニケーションはこれだけできればOK
  • 行き帰りの挨拶
  • グチグチ言われたら『すみません』
  • 何かしてもらったら『ありがとうございます』

この定型文で乗り越えられます。これさえ言えればいいです。
(逆に、これができないと角が立つかもしれないので注意しましょう。)

中には「あなたは歯科衛生士に向いてない・・」とか、人格否定してくる人もいるみたいですが、
普通の良識ある人はそんなこと言いません。

変な人だ・・・と距離をおきましょう。

苦手なのが実習担当の歯科衛生士の場合はどうしたらいい?
その方に評価もされるし・・・

そんな場合は、なるべく『お礼』を言う回数を増やすようにしてみてください。
『ありがとう』と言われて嫌な気になる人はいません。

少しは+評価につながるかもしれません。

ただ、1つの実習先からの評価が低いくらいで実習停止になったり
単位がもらえないことはなかったです。

私は1つ目の実習先B評価、3つ目でD評価に落ちました・・・でも、問題なく卒業してます!

実習先で平穏に過ごしたいならNGな行動

実習って辛いし、疲れるし、心身共に不安定になりやすい・・・
それでも、実習先でやると確実に評価は下がるし
最悪、実習停止になることがあります。

臨床実習は平穏に乗り切りたいなら
これだけは、やらないように!!

  • 反論
  • ミスの隠ぺい
  • 泣く
  • 消毒室にこもる

特に、反論・隠ぺいは、実習停止になったケースも耳にします

反論

注意されたことが腑に落ちず、言い返したくなることもあるかもしれません。

でも、実習先ではタブーです。

どちらが正しいかは関係ありません

実習先では、そこにいる歯科衛生士や先生の意見が絶対なのです。
悔しいけど、誤ったほうがかしこいです。

ミス隠ぺい

明らかな『壊した』『失くした』『患者さんに害が及んだ』などはもちろんですが、
自分では大丈夫だと思ったものでも、報告しないと実習停止になる可能性もあります。

例えば、光照射器を床に落としてしまったら、その後電源が入ればOKと思うかもしれません。

実習先ではNGです。必ず、落としたことを報告してください。
その後誤動作が起きるかもしれません。
(もし弁償になっても、学校で保険に入っていると思います。落ち着いて確認しましょう)

泣く

怖い先生に怒られたり、嫌味なスタッフ、失敗続き・・・泣きたくもなりますよね。

実習先で泣くと良いことはありません
イライラされるか、呆れられます。

次回から気まずいことになるのは間違いありません。
もしこみ上げてしまったら、お手洗いでそっと泣くか、帰りまでおさえましょう。

消毒室にこもる

特に新しい実習先に行って早期にやると
『消毒室にこもる、やる気のない子』のレッテルを貼られる可能性があります。

今日は、どうしても無理!!って日以外はなるべく診療室にいるようにしましょう。

消毒室で洗い物ばかりしてる子=やる気なし
診療室でワッテ缶補充してる子=頑張ってる

って印象になるんですよね。なぜか。
本当は洗い物も必要な作業なんですけどね。

実習で落ち込む前に知っておきたいポイント

自分って本当に無力・・足手まとい・・・

私は実習の度に落ち込んでいました。

それでも、1つだけやってよかった!!ということがあります。
それは、物の収納場所をメモって覚えることです。

実習先では始めに物の位置を覚えよう

実習先で簡単にできて、一番やってよかったのは
物の収納場所を覚えること

材料の扱い(印象練和やセメント練和)の上達には、回数こなさないと厳しいです。
アシストがスムーズにできるようになるには、実習期間では間に合わないかもしれません。

(上記の材料の扱いや、アシストは実習先で上手く出来るようにならなくても問題ありません。
理由は後ほど・・・)

でも、場所を覚えるだけなら短期間でも何とかなります。
収納場所を覚えると、最低でも指示のあったものなら持って来れるようになります。

新しい実習先に行ったら、まず最初の数日間で器具の収納場所をメモる!!
(空いた時間でせっせとメモしてると印象もいい)

これがおすすめです。

実習で上手なアシストはできなくても問題なかった

実習中にバキュームが上手くいかなくて落ち込む・・
印象材の練和が苦手で、毎回失敗・・

私は実習期間中、バキュームや印象練和、全くできませんでした。
アシスト自体、先生のタイミングと合わせるなんて至難の技でした。

でも、実習期間でできなくても問題ありません。

その理由は大まかに2つ

  1. アシストは、先生の癖や好みに合わせる必要あり
  2. 使う材料は医院で違う

アシストも材料の扱いも、実習先で上手く出来たとしても、
結局は就職先でのやり方を覚える必要があります。

特にアシストは、実習先の先生はこのやり方で大丈夫だった・・・に囚われすぎると
就職先で苦労します。

全ては就職してから、その医院のやり方で出来るか?が重要!!

私はまともなアシストが出来るようになったのも、
印象練和や石膏も、全て就職先で覚えました。

実習ノート攻略5つのポイント

実習で既にぐったりなのに、実習ノートを書かないといけないのって辛いですよね。

学校や実習先に提出するものだから、適当には書けないし・・・
(というか、適当だと再提出になるし・・・)

もちろん、色々調べたり質問して、素晴らしい実習ノートを作りたい方はそれもいいです。

でも、ノートの負担が重すぎて
寝る時間を削っているようであれば、是非こちらを参考にどうぞ!!

実習ノートの負担を少しでも軽くするには?

大前提として、実習ノートは必要最低限の内容でOKです。

他の子が紙を足したり、きれいに絵を書いたりしてるのを見ると、
自分も!と思うかもしれませんが、ノートが素晴らしくて褒められるのはその時だけです。

+αで何か追加するのは、ノートの余白が目立つ時だけでも充分です。

経験して感じた、実習ノートを楽にする5ポイントはこちら↓

  1. 早めに5種類の治療パターンのノートを完成させる
  2. イザという時は根管治療の術式
  3. 歯科衛生士の予防処置も書く
  4. ペアの子と協力する
  5. 以前にその実習先に行っていたクラスメイトに聞く

早めに5種類の治療のノートを完成させる

CR、SET、根治、EXT・・・など、色々治療パターンってありますよね。
1つの実習先につき、5種類くらいは治療の術式が書けていると後々楽です。

同じ治療の術式は、大きく変わることはありません。
もし今後『全て完璧にメモれなかった』としても、前のページを参考に書けます。

※但し、実習先が変わると使う薬剤や、材料、術式の細かい手順は変わるので注意!!
(あくまで、同じ実習先にいる間は使えます。)

イザという時の根管治療の術式

イザという時=少し、頑張ってるアピールしたい時ってありますよね。

例えば、CRなどの比較的軽めの術式でノートを書いた後など
また軽めの術式は書きにくいな・・・って時に使えます。

根管治療の術式って手順が多めなのでノートが埋まりやすいです。

歯科衛生士の予防処置も書く

今日はノートに書けそうな術式の予約がない!!
CRの予約ばかり!!昨日も書いたし、どうしよう!!って時・・ありませんか?

そんな時は是非『歯科衛生士の行う処置』を書いてみてください。

フッ素塗布や、シーラント、P検査からSCまで・・・
色々書けることも豊富です。

検査後の説明、注意事項、TBI内容なんかも含めて書くとノートも埋まります。
(もちろん、勉強にもなります。)

ペアの子と協力する

実習ノートが大変なのは、ペアの子もきっと一緒です。
もし、ペアの子がまだ書けていない治療の術式を知っているなら・・・

情報交換成立ですw

実習ペアのことは仲良くしたほうが絶対いいです。

以前にその実習先に行っていたクラスメイトに聞く

とほぼ同じですが、もう少し視野を広げて・・・

もちろん、自分がお願いされても快く見せてあげましょう。
実習だけでなく、衛生士学校攻略のポイントは助け合いです!!

実習生受け入れ側になって気付いたこと(余談)とまとめ

私が歯科衛生士になってからの話です。

実習生さんにアシストについてもらった時に感じたことがあります・・・
術者側も、アシストされ慣れていないと難しいってことです。

指示する余裕がないので、断っちゃうこともありました。

だから、先生や衛生士にアシストもういい!!
って怒るように言われたとしても
実習生に上手く指示出すのも大変なんだな・・・と身を引いてもらえると有難いです。

まとめ

実習先での数か月の間に先生の好み通りに動けないのなんて当たり前です。

他の子と比べて、あの子はSCも経験できてるのに私はできてない・・・とか、
実習先でスキルが身についてないのに、歯科衛生士として仕事できるのか・・・なんて
不安になることもあるかもしれません。

でも、実体験から言えるのは

実習中にスキルを身に着けられなくても全然大丈夫!!就職してからで遅くない!

実習は、行って単位をとることが重要

むしろ、心身を消費しすぎないように工夫して、辛い実習を平穏に乗りこえましょう。