歯科衛生士は需要が高く、転職や就職がしやすいメリットがあります。
一方、求人が多いからこそ、良い職場を探し出すのが難しい職業です。
働きやすい・良い職場に就職する方法を以下の6ステップでお伝えしていきます!
よい職場で働くには、就職先を選ぶタイミングでの見極めが大事。
具体的には、「求人探し」「見学」「面接」の各段階での入念なチェックが必要です。
この記事では就職先選びでチェックすべきポイントや、良い職場を見極めるコツを解説します。
そもそも、自分にとって「良い職場」がよく分からない人も是非参考にしてくださいね。
この記事を読めば、自分に合う良い職場に就職できる可能性がグッと高まります。
就職先選び6つのチェックポイント

職場を選ぶ時にチェックするポイントは主に次の6つ。
- 給料が相場以上
- 人間関係がよいか
- 家からの通いやすさ
- 休み、勤務時間
- 福利厚生の内容
- スキルアップ環境
この6つが良いほど、理想的な職場といえます。
給料が相場以上
お給料は、相場以上は欲しいところ。
仕事はお金ではない!と言いたいところですがやっぱりお金は大事。
- 自分の生活を維持できるか
- 将来に備えられるか
- モチベーションは保てるか
当たり前ですが、生活や人生にかかわります。
その地域の求人と比較して、低くないか?はチェックすべきです。
人間関係がよいか
仕事の満足度は、人間関係に大きく左右されます。
特に歯科は人間関係が密になりやすいので、悪いと精神的に病む危険もあります。
- 院長がパワハラ
- お局がいる
- イジメがある
とはいえ、医院の内情は自分では確認しにくいと思います。
事前にリサーチしてくれる転職サイトを使って「ひどい医院」は避けたいところです。
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休み、勤務時間
休みや勤務時間は自分のライフスタイルに関わります。
- 休日
- 勤務時間
- 残業の有無
年間休日は120日以上あると、完全週休2日+祝日は休めるイメージです。
今は週休2.5日や週休3日が選べる医院もあるので、重要視したいならよくリサーチしましょう。
福利厚生の内容
福利厚生は働きやすさを支えます。
- 社保完備
- 育休、産休実績
- 住宅手当、家賃補助
- 資格手当
- 健康診断
最低限、社会保険についてはチェックしておきたいところ。
加入できる保険による違いで、出産時や休職時の手当に差が出ることもあります。
多くを望むと就職先が限定されますが、充実しているほどサポートが手厚いといえます。
4人以下の職場は特に「歯科医師国保」に注意
歯科医院に勤める場合、ややこしいのが歯科医師国保の存在です。
なぜなら、歯科医師国保か社会保険かで保険料や保険内容が変わるからです。
歯科の場合、求人に社保完備と記載があった場合に次の2パターンがあり得ます。
- 健康保険(社会保険)+厚生年金保険に加入できる
- 健康保険(歯科医師国保)+厚生年金保険に加入できる
※その他、例外を除き雇用保険&労災保険は法律的に加入必須なのでここでは割愛します
詳しく書かれてない場合は確認必須です。
スキルアップ環境
働きながら学べる職場は、長く歯科衛生士を続けたい人にはいい環境。
スキルアップして、強みが作れれば転職時も有利です。
- 指導担当がいる
- 教育カリキュラムがある
- 院内セミナーがある
- 専門医がいる
- 外部研修や資格取得の費用負担がある
スキルアップの機会が多い職場では、自己成長を感じながら働くことができるため、モチベーションも向上します。
軸決めが大事!就職先選びで失敗を防ぐコツ
失敗を防ぐコツは次の通り。
- 自分の軸を決める
- 人間関係は重要視する
解説していきますね。
自分の軸を決める
最初にやるべきは「軸」を決める事。
就職先選びでチェックすべき6項目について、優先順位3位まで決めておきましょう。
- 給料
- 人間関係
- 通勤しやすさ
- 休み・勤務時間
- 福利厚生
- スキルアップ
もちろん全てが叶えば最高ですが、全取りを狙うと途中でブレて本当に優先したかった条件を見失いがち。
優先順位を決めて、最低譲れないものを守れば、理想通りでなくても納得しやすくなります。
- 週休3日もらえるなら、遠方でもOK
- 人間関係がいいなら、土日休めなくても大丈夫
- 給料は少なくても、のんびり働きたい
最終的には働いてみないとわかりませんが、失敗リスクを減らすためにも軸決めは大事です。
ここで決めた優先順位3つを軸に、求人をピックアップしていていくと効率的です。
人間関係は重視すべき
なんだかんだ、人間関係が良ければ仕事が楽しくなります。
逆に、他の条件は良くても人間関係が悪いと辞めたくなります。
実際に歯科衛生士の退職原因の上位には常に「人間関係」があります。
特に医院の長である院長の性格が合うかは重要確認事項。
「院長の人柄」や「穏やかなスタッフがいるか?」は事前リサーチ型の転職サイトを使って確認できます。
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良い職場の定義って何?

職場選びの優先順位が定まったら、自分にとって働きやすい職場を具体的にイメージしていきましょう。
働きやすい職場を選ぶには、良い職場の定義を決める必要があります。
なので、具体的には以下の5つが叶いそうな職場探しをしました。
- 院長の人柄が穏やか
- スタッフの定着率がいい
- チェアタイム30分以上
- 労務管理がちゃんとしてる
- 予防や衛生士業務を重要視してる
何をもって良い就職先と捉えるかは人によって違っていいと思います。
とはいえ、具体的にイメージするにはある程度経験が必要。
難しい!と思う人は次のタイプ別職場選びポイントで自分の考えに近いものを参考にしてください!
【目的・状況別】職場選びの重要視すべきポイント
働きやすい職場を選ぶには、自分の目的や状況に応じて着目点を変える事。
自分の目標やライフスタイルに合った職場を選ぶための、具体的なポイントを紹介します。
たくさん稼ぎたい
歩合制、患者数が多い、都市型、院長が自費診療に積極的
収入を重視する場合、歩合制のクリニックがおすすめ。
歩合制とは、自分が売ったぶんだけ、お給料に追加してお金がもらえる制度。
例えば、自費のPMTCやホワイトニングをしたら、その分稼げることになります。
お給料をしっかり貰うには、経営が安定している医院であるのも重要。
自費診療が流行っていたり、患者さんが来やすい立地にあるかもチェックしましょう。
- 開院して間もない→まだ資金力が足りず、給料を充分にあげられない可能性
- 保険診療しかしない→大幅給料アップは厳しい
ゆっくり働きたい
アポイント間隔が長い、患者数が少ない、地方や郊外、院長がのんびり
ゆっくり働きたい場合、アポイントの間隔が長めで、1日に対応する患者数が少ないクリニックを選ぶのが正解。
1日の平均患者数÷ユニット数÷勤務時間で、大体の忙しさレベルがわかります。
例えば
1日48人÷ユニット3台÷8時間勤務=2
⇒1時間に2人診るくらいの忙しさだとわかります
歯科衛生士はメンテがメインの職場なら、チェアタイムを確認しておきましょう。
- 商業施設内の歯科→患者さんが途絶えずきます
- 正社員が自分だけ→責任が集中して忙しくなりがち
経験が浅い
教育体制が整っている、先輩スタッフ、マニュアル
経験が浅い場合は「教えてくれる」「成長を待ってくれる」環境かはチェックしときましょう。
- 研修制度がある
- 教育担当がいる
- マニュアルがある
新卒の受け入れに慣れている医院は、自然に新人を教える文化が出来ていることが多いです。
- 歯科衛生士がいない→先輩がいないと全て自己流になりがち
- メンテナンスをしない→衛生士業務経験がつめず、転職時困る
ブランクがある
再教育体制、先輩スタッフ、自分と近い存在、柔軟な勤務形態
ブランクがある人も「教えてくれる存在」に着目しましょう。
- 正社員のDHがいるか
- 先輩DHの経験年数
- 先輩DHの人柄(ブランクへの理解)
同じくブランク復帰した先輩がいる職場だと理想的。
技術や知識不安の理解も得られやすく、心強いはずです。
パートや時短勤務が可能な職場だと、徐々に仕事に慣れることができます。
- 正社員が自分だけ→いきなり責任が集中する可能性がある
- 人数が極端に少ない→入ってすぐ即戦力にされる
キャリアアップしたい
専門性の高い診療、研修制度、医院の設備、キャリアパスが明確
キャリアアップしたいなら、目的に合った職場へ就職できるかが重要になります。
- 歯周病学会認定衛生士の資格を取りたい→支援制度があるか
- ケアマネージャーを目指したい→訪問診療等で介護現場を経験できるか
- 専門性を極めたい→矯正・インプラントなど学びたい分野に専門的か
「○年目で資格取得」など、キャリアパスが明確に示されている職場だと、目標に向かってスキルを磨けます。
- 院長が歯科衛生士に興味がない→アシストだけで技術が磨けない可能性
- 設備が古い→診療も昔ながらスタイルの可能性大。新しいことは学びにくい
ワークライフバランスが大事
勤務時間が短い、休暇制度が充実、育休・産休制度
ワークライフバランス重視派は、自分の生活リズムと両立できる環境かを見極める必要があります。
- 週休3日の職場
- 18時あがりの職場
- 土日休みの職場
時短を選べるなど、勤務形態を柔軟に選べる職場も魅力的です。
将来的に結婚や出産を希望するなら、育児休暇や産休を取得しやすい職場を選ぶのもポイント。
- スタッフ数が少ない→自分がいないと回らない状況になります
- 休みの日に研修がある→自分の時間が確保しにくく、ストレスに
理念・院長の考え方が大事
医院の理念、院長がリーダータイプ、スタッフ交流、定期面談
意外と退職理由で多いのは、院長の考え方や理念と合わないこと。
- 院長がリーダータイプで相談しやすい
- 定期的なミーテイングがある
- 定期的な面談がある
定期的に目標や考えを院長・スタッフと共有できる環境があるとモチベーションを保ちやすくなります。
院長が人格者で、尊敬できる。そんな医院だと頑張れるのではないでしょうか。
- スタッフの声や表情が暗い→既存スタッフのモチベーションが低い可能性大
- 院内が整頓されてない→入社後に衛生環境の不満を持ちやすい
【条件に合う医院探し】就職先を選ぶ方法!

よい職場で働くには、就職先を選ぶタイミングでの見極めが大事。
具体的には、「求人探し」「見学」「面接」の各段階での入念なチェックが必要です。
歯科衛生士が求人情報を探す方法はざっくり3つ。
- 転職サイトを使う
- 転職エージェントに紹介してもらう
- 知人に紹介してもらう
それぞれのメリット・デメリットはこちら。
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
転職サイト | 多くの求人情報を一度に調べられる 条件で絞り込み検索ができる 自分のペースで進められる |
求人数が多すぎて選ぶのが大変 情報が表面的で雰囲気はわからない |
エージェント | 職場の内部事情を事前に把握しやすい 非公開求人を紹介してもらえる しにくい質問を代行してもらえる |
利用に時間がかかることがある 担当との相性で満足度が変わる |
知人の紹介 | 職場の内部事情を事前に把握できる 知人の信頼を通じた採用で馴染みやすい |
求人の選択肢が限られる 合わなくても辞めにくい |
おすすめは転職サイトとエージェントの併用。
紹介はつてがある人は頼ってもいいかも。
求人情報をしぼる!転職サイトで条件検索
転職サイトを使い、希望の条件面から求人をしぼっていきます。
- 大阪府/堺市
- 月収28万~
- 週休3日
- 社保完備
- 患者担当制
など、希望条件をいれて検索してみましょう。
全然出てこない時は優先順位が低いものから外して再検索。
目安として15件以内まで絞れたら、1つずつ求人をみていきます。
自分が思い描く「良い職場」に近そうな医院をピックアップしていきましょう。
転職エージェントで「避けるべき医院」を除外し「厳選」
人がすぐ辞める医院は避けたい、院長が優しい医院で働きたい!
「避けたい医院」があり「厳選」したいなら転職エージェントも使いましょう。
- 優先したい条件→週休3日、院長が穏やか、28万以上
- 出来れば叶えたい条件→土日どちらかは休みたい
- 避けたい職場を伝える→休みの日に研修がある医院は避けたい
- 状況・目標や主目的を伝える→ブランクありでゆっくり慣らしたい
なるべく具体的に伝えておきましょう。
求人に出ていない、待遇のよい医院が見つかる可能性があります。
「〜なクリニックは回す型の診療スタイルになりやすいから、ゆっくり働きたい人は避けたほうがいいよ」
私自身、エージェントさんには助言をもらった事があります。
こんな求人見つけたんだけど・・・と自分で探した情報について相談してみるのもアリです。
転職サイト名 | 特徴 |
---|---|
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・院長の人柄や医院の方針にも詳しい ・小規模~大手まで全国対応で求人紹介 ・医院の悪い面も教えてくれる |
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とりあえず、どんな求人があるか聞いてみるだけでもOK。相談も利用も無料です。
知人に聞いて見るのもアリ
知り合いに紹介してもらって就職する方法もあります。
紹介なら、職場の雰囲気や内部の事情を事前に調べやすく安心。
ただし、就職の話が進むと断りにくいデメリットもあります。
職場見学で見極めるポイント【チェック一覧あり】

見学では、職場環境や雰囲気をチェックします。
見学をお願いした時に、快く受け入れてくれる医院かどうかも見極めるポイント。
具体的なチェック項目を確認
見学は事前に雰囲気を探れる貴重な機会。
何となく過ごしてしまわないよう、チェックするポイントを決めておきましょう。
以下の項目を参考に、よく観察してくださいね。
項目 | チェックポイント |
---|---|
院長の人柄チェック | 患者さん対応時の丁寧さ |
スタッフと話している時の表情や態度 | |
患者やスタッフへの感謝の言葉を頻繁に使っているか | |
意見を聞いてくれるオープンな姿勢があるか | |
スタッフとの相性チェック | 電話対応時の感じの良さ |
受付で挨拶した時の対応 | |
スタッフ同士のコミュニケーションの取り方 | |
年齢層的に馴染めそうか | |
歯科衛生士業務のしやすさ | 予防用の個室やチェア有無 |
衛生士のアポイント枠有無 | |
チェアタイム | |
新しい機材や設備はあるか | |
院内の衛生環境チェック | 受付、待合室は患者さんへの配慮を感じるか |
診療室や消毒室は整頓されてるか | |
清潔、不潔の区別(グローブの使用状況など) | |
医院の周りの環境をチェック | ビジネス街 |
住宅街 | |
郊外や田舎 | |
商業施設内や近く | |
その他のチェック項目 | 診療方針や治療内容のガイドラインが明確か |
スタッフの更衣室やロッカールームの状態が良好か | |
通勤の利便性(駅からの距離、交通の便など) |
院内だけでなく、周囲の環境を見ることで患者層も予測できます。
また、掲示物の内容やインテリアからメインの患者さんがわかることも。
- おしゃれで高級なインテリア→富裕層も多い
- ホワイトニングやクリーニング押し→若者や成人が多い
- 健康に関する掲示が多い→高齢者、ファミリーが多い
- キッズスペースが充実→子供が多い
面接では逆質問で見極める!【例文5選】

面接では、主に院長の人柄や理念を探ります。
院長の性格や人柄、医院の方針が自分に合うかはかなり重要。
逆質問のタイミングを上手く使いましょう。
- 院長が好む患者との向き合い方を探る
- スタッフの働きやすさを大切に考えてるか探る
- 医院の理念・方針を確認する
- スタッフの定着率を探る
- 労務環境を探る質問
①院長が好む患者との向き合い方を探る
患者様とのコミュニケーションにおいて、院長先生がスタッフに特に期待していることは何でしょうか?
採用いただけましたら、早く職場に馴染みたいと考えておりますので、院長先生のお考えを是非伺いたいです。
【質問の目的】
→院長の患者対応に対する考え方や、求めている人物像がわかります。
【回答の例】
- 家族的で優しくフレンドリーな対応
- ホテルの用な静かでスマートな接客を求める
- とにかくお待たせしない、テキパキ効率的に動いてほしい
②スタッフの働きやすさを大切に考えてるか探る
スタッフさんや医院の雰囲気がとても良く感じたのですが、何か特別に意識されている取り組みがあるのでしょうか?
【質問の目的】
→医院やスタッフの士気向上のための取り組みを探ります。
【回答の例】
- 院内研修がある
- スキルアップ支援がある
- 定期的な面談でスタッフの意見や状況を聞いてる
何か取り組みをしている医院は、スタッフのモチベーションサポートも大切に考えている可能性が高いです。
③医院の理念・方針を確認する
医院の理念や方針についてお伺いしたいのですが、どのようなことを大切にされていますか?
【質問の目的】
→院長が考える今後の医院の方向性、理念が自分と合うか探る
【回答の例】
- 予防を重視している
- 自費診療で患者さんのニーズに応えたい
- 訪問歯科も始めようと思ってる
- 常に学び成長できる医院にしたい
医院の理念については、ホームページに掲載されていることもあります。
調べてないのかな?と思われないために
「○○を大切にされていると拝見しましたが、もう少し具体的に教えていただけますでしょうか」のような聞き方もおすすめです。
④スタッフの定着率を探る
テキパキされているスタッフさんが多いように感じますが、長い方が多いのでしょうか。
【質問の目的】
→スタッフの定着率や働きやすさを確認する質問です。
【回答の例】
- 長く勤めているスタッフが多く、働きやすい環境であることをアピール
- 離職率が低いことを示す具体的なデータなどを提示
スタッフの定着率は?のような直接的な言い方は高圧的に取られやすいので注意しましょう。
⑤労務環境を探る質問
もしこちらで働かせて頂けるのであれば、長く勤めたいと考えております。
スタッフが安心して働けるための、制度や仕組みは何かありますでしょうか。
【質問の目的】
→就業規則や産休育休があるかを、やんわり探る質問です。
【回答の例】
- 社保完備
- 産休育休取得実績
- 育児休業制度
- 介護休業制度
- 従業員割引
問題がない医院なら、具体的に答えてくれるでしょう。
「去年も1人産休をとったよ」「入社時に就業規則はお渡しするので安心してください」このような言葉が聞ければ安心。
回答のしかたで院長の人となりがわかる
質問に対し、回答のしかたで院長の人となりもわかります。
【ありきたりな回答を即答する】
→何も考えていないか、スタッフとはドライな関係を望んでいる
【よく考察された回答】
→普段からスタッフや医院のことをよく考えてる、好みがはっきりしてる、こだわり強い
【少し悩みつつ、その場で考えて回答】
→誠実、相談しやすい、スタッフを対等に見ている
逆質問の極意!印象UPする質問のしかた
面接で必ずあるのが、逆質問タイム。
質問しないことや、場違いな質問で印象ダウンしないか不安な時間ですよね。
【褒め質問】
〇〇がとても良く感じたのですが〜
【理由質問】
早く職場に馴染みたいので是非教えて頂きたいのですが〜
逆質問タイムでしないほうがよい質問
給料、福利厚生、労務関係の具体的な質問は、面接では突っ込みすぎないのが無難です。
- ボーナスがあるか
- 昇給はどのくらいあるか
- 年収は350万以上にならないか
- 雇用契約書はもらえるか
- 福利厚生の詳しい内容
面接のタイミングであまり具体的な回答を求めると、「まだ採用してもないのに」と快く思われないかも。
どうしても事前に知りたい場合は、転職エージェントに代行してもらうのが安全です。
おすすめしない職場は?避けるべき職場3選
せっかくの就職活動、失敗は避けたいですよね。
せっかく良い条件の職場に見えても、入ってみたら思っていたのと違う…なんてこともあるかもしれません。
そこで、これだけは絶対避けるべき!職場の3つの特徴を紹介します。
口コミが悪い
Googleで、医院の口コミを見てみましょう。
口コミは個人の主観なので、正しいとは限りません。
ただ、悪い口コミが多い医院を敢えて選ぶ必要もありません。
- 院長やスタッフが高圧的
- 人がすぐ入れ替わる
- 不誠実な対応をされた
特にこのような口コミが目立つようなら、避けておきましょう。
見学、面接で違和感を感じる
見学や面接を通して、何かしらの違和感を感じる職場も入って後悔しやすいです。
- スタッフに機嫌の悪そうな人がいる
- 院長が何となく高圧的、強い癖を感じる
- 全体的に暗い、歓迎されてない雰囲気
外部から人が来るときは、普通は普段よりいい顔をするはず。
しない・できない医院は人間関係に問題があるかもしれません。
あれ、違法?という行為が見受けられる
歯科衛生士、助手の動きに注意しましょう。
- レントゲンのスイッチを押してる
- 歯科助手がスケーリングしてる
- 歯科衛生士がインレーセットしている
(インレーセットについては、DHの熟練度によってはOKとする意見もありますが・・・)
グレーゾーンもあるとはいえ、見学者がいるタイミングで悪びれもなくお披露目してしまう医院ということです。
どちらにしても、自分が気になるような行為がある場合は、慎重に判断しましょう。
働いてから、出来ないことを無理に押し付けられてしまう可能性もあります。
失敗しても、やり直せます!
極論、働いてみないとわからない。
元も子もないですが、どんなにしっかり選んでも失敗することはあります。
歯科衛生士の場合、転職しない人のほうが少ないです。
もし失敗しても、この職場では半年だけ頑張ろう・・・など、目標を決めて頑張ればいいのです。
私自身、何度も失敗したからこそ自分に合う環境がわかりました。
どーんと構えましょう。
とはいえ、なるべくなら失敗して欲しくないので、この記事を参考にしてもらえると私も報われます・・・
まとめ!自分に合う職場で快適な仕事環境を手に入れよう
歯科衛生士が理想の職場を見つけるには、準備と情報収集が欠かせません。
この記事で紹介した6つのステップを参考に、自分に合った職場を見つけましょう。
-
自分の軸を決め、優先順位をつけること
給与、人間関係、通勤時間など、譲れない条件を明確化することで、理想に近づきやすくなります。 -
転職サイトやエージェントを活用し、情報収集をする
自分の軸、優先順位がブレないように、求人を絞りこみます。
内部情報を収集や厳選には、転職エージェントの力も借りてみましょう。 -
職場見学で雰囲気や環境をチェック
院内環境やスタッフの雰囲気、院長の人柄などを実際に見て、自分のイメージと合致するか確認しましょう。 -
面接では逆質問で医院の理念や方針・働きやすさを探る
質問を通して、院長や医院の考え方、スタッフの定着率などを把握し、安心して働ける環境かどうか見極めましょう。
ポイントを押さえて、ひとつずつ実践すれば大丈夫。
結果的に、自分の目指すキャリアやライフスタイルに合った職場が見つかるはずです。
この記事を読んだあなたが、素敵なクリニックに就職できますように願っています!