- 院長と、どうしても合わない・・・
- 院長が原因で仕事に行くのが辛いし辞めたい
- 院長に振り回される毎日を何とかしたい
こんな事で悩んでいませんか?
歯科衛生士は院長との関係の良し悪しで仕事のしやすさが左右されやすい職業。
個人経営の歯科医院に勤めている場合は特に、関係を保つのが大変です。
結論、院長と合わなくて仕事が辛いと悩んでいるのであれば、転職を視野に入れて行動したほうがいいです。
この記事では、院長と合わなすぎて困っている人のために、今後どうすればいいかを説明しています。
最後まで読むと、院長と合わない理由と次にすべき具体的な行動がわかります。
そもそも、院長と合わなくて悩みやすいのは何故か
歯科衛生士が院長と合わなくて悩みやすいのは、
- そもそも価値観が違うから
- 歯科では院長の裁量が大きいから(小さい医院は特に)
といったことが原因です。
歯科衛生士側からすると、辞めたくなるほどの異常事態ですが
仕事の仕方・スタッフとの関わりなど、院長の価値観では「当然」と思って行動しています。
歯科では院長の裁量が大きいので、この先も状況が変わることは考えにくいのが現実です。
院長が嫌だと感じる理由(困った院長)
もっと具体的に、辞めたくなるほどの状況はどんな場合でしょう。
「院長」が苦手、嫌だと感じるのには理由があるはずです。
院長のタイプ別で、合わないと感じる理由をまとめてみました。
気分で振り回しタイプの院長
個人的には、このタイプの院長が多いように感じます。
- 機嫌が悪いとイライラ全開
- 少し気に食わないと嫌味っぽくなる
- スタッフの好き嫌いが激しい
- 考えの押しつけ
- 昨日はOKでも今日は怒られる
少しでも院長の機嫌を損ねてしまうと、イライラや嫌味をぶつけられる・・・
そんな経験ありませんか?
とにかく怒りの沸点が低いので、仕事がまだ上手くこなせない新人さんは特に攻撃対象にされがち。
常に院長の顔色伺いが必要で、一緒に働くだけで疲弊します。
パワハラ常習犯タイプの院長
パワハラを受け続けると、いつか精神を病みます。
最悪、休職が必要な状況になり、精神的にも経済的にもダメージが残るので要注意。
- 人前で怒鳴る
- 人格否定や暴言
- 叩く、蹴る、物を投げる
- 無視する
- 事あるごとに舌打ち
これは、全部パワハラにあたります。
「おまえは常識ない、変わり者だな」
「こんなこともできないなんて、おかしいんじゃないの」
など、あからさまに人格否定発言をしてくるパターンもあれば
自分が準備した器具だけ使わない、自分だけ無視するなど陰湿に精神攻撃をしてくるケースも。
「自分ができないのが悪いし・・・」
こんな風にパワハラを容認していませんか?
不誠実で自己中心タイプの院長
このタイプの院長は、とにかく自分のことしか考えていません。
医院としての利益ではなく、自分の手元に残るお金が一番大事なタイプです。
- 治療が雑
- 厄介ごとから逃げる
- スタッフより利益
- 言動と行動が合ってない
「僕は患者さんやスタッフの事を家族のように~」など語っていても
スピード重視で雑な治療をしたり
新卒の教育等は他人事で、他の衛生士や助手に丸投げします。
頑張っても「そのくらいやって当然」という顔で昇給もしてくれません。
実力のついた歯科衛生士さんほど、この手の院長を見限って辞めたくなるのではないでしょうか。
【結論これだけ】院長と合わなくて辞めたい時の解決策1選
院長と合わなくて辞めたい時の解決策は、
「いつでも辞められるように準備する」一択です。
なぜなら、人の価値観は簡単に変わらないし、医院の長という立場が危うくなることも基本ないので
極論、我慢するか・辞めるかしかないのです。
「我慢」では解決にはならないので、
最終的には「いつでも辞められるように準備する」のが最適だと思います。
いつでも辞められるように準備する(院長は変わらない)
院長と合わなくて辞めたい時の考え方は、
いつでも辞められるよう準備しつつ
今の医院で頑張れるだけやってみる
心が壊れる前に退散!
頑張る目安は1年を目標にしてみる
「今の医院で頑張れるだけやってみる」ことは
今後のキャリアを考える上では重要になります。
目安はまず、1年だけ続けることを目標にしましょう。
1年後は院長は赤の他人だと思えば、少し楽になる。
1年続ければ、「すぐ辞めてる」印象がつきにくい。
歯科衛生士は転職の多い職種なので、
合わない環境でも一定期間頑張り抜いたことが評価になる可能性も。
休職や、早めの転職も視野にいれましょう。
最悪なのは精神や体調を壊すこと
院長と合わないことが原因で、ネット検索している時点でかなり辛いのだと思います。
そんな考えは一度おいて、自分の状況を見つめてください。
何より最悪なのは、精神や体調を壊すことです。
もしこんな状況なら、かなり精神が限界なサインです。
- 突然涙が出る
- ご飯が食べれない
- 疲れてても寝れない
- 好きなことも興味がなくなった
自分を守るために、逃げる選択も必要です。
【今日からできる】院長に振り回されずに1日を乗り切る6つの方法
今の辛い現状はどのように乗り越えたらいいかな・・・
院長に振り回されずに1日を過ごすための
具体的な方法をを6つ紹介していきます!
今日から・出来るものから実践して、少しでも心の負担を減らしましょう。
院長の感情は受け止め過ぎない
今日から、院長の感情は受け止めないように意識してください。
言葉の内容だけ聞き取り、感情部分は無視しましょう。
ポイントは、怒られた時の行動と心情を決めておくこと。
行動:すぐ謝るorはい!など返事
心の中:注意された内容のみ、受け止める(院長の感情は全無視でOK)
すぐ怒る院長はミス発見機とでも思っておきましょう。
注意された内容のみ、次回に向けて改善努力する。それだけです。
怒りも機嫌が悪いのも、院長の問題。
あなたが感情まで受け止めてあげる必要はないです。
院長は保育園児だと思う
気に入らないことがあると、すぐ機嫌が悪くなる・・・
まさに保育園くらいのお子さんによくある行動ですよね。
そんな院長は保育園児だと思って、「あぁ、またはじまった~」。
と受け流せると少しはイライラが減るかもしれません。
患者さん第一主義を貫く
「こんな確認したらイラつかれるかな・・・」
歯科はどうしても、歯科医師に確認を求めるシーンが多いですよね。
そのたび、いちいち気が重くなっていませんか?
こんな場合は、患者さん第一主義を貫きましょう。
話しかけてイラつかれようが、どう思われようが
歯科では患者さんのために行動した人が正義です!
どう考えてもイラつくほうが悪いので、気にせずいきましょう!
患者さんや業務に集中する
院長のことを考えると、イライラしたり気分が落ち込みます。
なので、患者さんや今すべき業務に集中して
一度頭の中から院長の存在を消しましょう。
- 集中してメンテする
- 患者さんとのコミュニケーションに集中
- 印象や口腔内撮影に集中
- TEK作成に集中
- シャープニングに集中
集中しているうちに、院長の存在を忘れて時間が過ぎています。
スキルや知識UPの努力をする
院長は自分にばかりキツい気がする・・・
自信がない人は、どうしても意地悪のターゲットにされやすいです。
自信をつけるには、自らのスキルや知識をあげること。
- SRPなどの手技を磨く
- 術式を再確認する
- DH向けの本を読んでみる
自分が一番「不安だ」と感じていることが解消できるように
何でも、取り組めそうなことからいきましょう!
自分に自信が出てくると、状況が変わることもあるかもしれません。
業務改善してみる
DHとしてある程度自信はあるのだけど、院長と合わない!
そんな人は医院の業務改善に意識を向けてみてください。
- 新人用マニュアルを作る
- 物の位置がわかるようラベルを貼る
- 治療ごとに整理整頓
- ルーティン業務の効率化
ただし、勝手にやるのはNGなので、
こんなのいかがでしょう?と冷静かつ具体的に提案してみてください。
受け入れられなくても、業務改善の提案をした実績は残ります。
院長が苦手という感情でいっぱいになってしまうと
仕事中の脳内の割合が「院長」になります。
そんなのもったいないので、
どうせなら「今後の自分」のキャリアに活かせそうな行動をしてみましょう。
【ポイント5つ】今の院長にさよならするための準備【院外に目を向けよう】
院長と合わなくて辞めたい時の解決策は、
「いつでも辞められるように準備する」一択。(本当に辞めるかはおいといて)
それには、院外にも目を向けることが重要になります。
具体的な行動を5つのポイントに分けてお伝えしていきます。
他の医院でも同じ結果になるかも・・・と腰が重くなる気持ちもわかりますが、
いつでも辞めれる状況を作っておくだけでも、心に余裕が生まれます。
他の勤務先の経験を思い出してみよう
ポイント1つめは、今まで自分が経験してきた歯科医院の院長を思い出してみてください。
〇〇医院の院長は頼りなかっけど良い人だった
△△医院では院長は説明上手で尊敬できた
××医院の院長はキレる人で苦手だった
その中で、どんな院長なら合っていたか?
もしくは、どんなクリニックなら院長が気にならなかったか?
次の転職で失敗しないために、相性のよい医院のイメージを見つけておきましょう。
自分の経験から探すことで、より具体的なイメージができるのでおすすめです。
求人サイトを毎週チェック
相性の良い医院のイメージができたら、実際に他院の情報収集をはじめましょう。
まずは、求人サイトをチェック。
出来れば毎週、定期的に見る癖をつけましょう。
情報収集の目的もありますが、定期的に見ていると条件面などの相場感がつきます。
このような事にも気付けます!
求人サイトはジョブメドレーの利用がいいですよ。
今後見学に行く可能性も考えた時のために(詳細は↓の他院を見学してみる)
登録して医院側からのスカウトを受け取れる状態にしておくと、後々動きやすくなります。
転職支援へ相談する
院長が原因で転職するなら、転職支援(エージェント)への相談は必須。
- 院長の性格
- スタッフの性格
- スタッフの定着率
今と同じ失敗を避けるために、上記のような情報は確認しておきたいところ。
エージェントさんは歯科医院の内部事情も知っています。
今の状況を伝えておけば、また合わない院長がいる医院に当たるリスクを減らせます。
\人間関係悩みに強い!歯科衛生士向け転職エージェント/
転職サイト名 | 特徴 |
---|---|
デンタルワーカー |
・入職後のアフターフォローがある ・大阪、東京、都市部に強い ・ブランクあり&未経験向け求人も豊富 |
ファーストナビ歯科衛生士 |
・院長の人柄や医院の方針にも詳しい ・小規模~大手まで全国対応で求人紹介 ・医院の悪い面も教えてくれる |
デンタルハッピー |
・近所のカフェまで来て面談してくれる ・動画で院内の様子を見せてくれる ・首都圏に強い |
エージェントさんとの相性もあるので、基本は複数登録がおすすめです。
転職フェアで他院のスタッフと交流
DH向けの転職フェアは、他院のスタッフから直接情報が集められておすすめ。
※2024年の開催は終了してますが2025年以降も期待できます。
実際にスタッフと交流できるので、仕事内容や院長はどんな人かも質問できます。
ただし転職フェアは年に数回。開催地も限られます。
定期的に情報をチェックしていきましょう!
他院を見学してみる
他院を見学、出来れば体験させてもらい、今の職場と比較するのも重要。
- 院長の人柄
- スタッフとの接し方
- 患者さんへの対応
- 医院の空気感
実際の現場で確認できるなら、それに越したことはないです。
見学予約の方法は以下のとおり。
- 直接電話やメール
- 求人サイト経由
- 転職フェアで申し込む
- エージェント経由
エージェントの場合は候補日を伝えると調整してくれるので、一番楽で確実です。
求人サイトのジョブメドレーはプロフィール登録すると、自分に興味を持ってくれた医院からオファーがきます。
オファーをくれた医院なら、見学のハードルが下がるので「自分から問い合わせするのは勇気がない」人にもおすすめ。
やっぱり辞めない判断もあり
「いつでも辞められるように準備」したうえで、やっぱり辞めない判断はもちろんアリです。
医院に留まるだけの理由があるのか?
今の医院の良いところを挙げてみてください。
- 給与が高い
- 休みが取りやすい
- 家から近い
- 教育環境が整ってる
- スタッフ同士の人間関係は良い
院長と合わないこと以上に、今の医院で働く利点があるか考えてみましょう。
院長と合わないと悩んでいるスタッフが多い現実(自分だけじゃない)
歯科衛生士は離職率が高い職業なのは、有名な話ですよね。
その中でも、常勤歯科衛生士の転職理由第1位は「経営者との人間関係」。
この現実から、歯科衛生士の働きやすさは、院長で決まる。
と言っても過言ではないかもしれません。
院長と合わない=「歯科衛生士向いてない」ではない
院長にたくさん嫌なことを言われたり、否定されると
と思ってしまうかもしれません。
でも、今の事実から分かるのはその職場の院長と合わないというだけの話。
院長と合わない=歯科衛生士向いてないと判断するのはちょっとズレてるのです。
(気持ちは痛いほどわかるけど)
それよりも、歯科衛生士の仕事そのものは好きか?のほうが重要だと思いませんか?
歯科衛生士以外の仕事という選択肢もある
という人は、それもアリだと思います。(私がそうでした。)
歯科衛生士の経験を活かせる「他の仕事」については以下の記事を読んでみてくださいね。
【まとめ】今の院長と合わなくても仕事はある【辞める前提でOK】
院長・合わない・辞めたい等で検索しているあなたは
脳内の割合が「院長」多めになり過ぎてる可能性があります。
そんなの、貴重なあなたの時間や人生がもったいないです。
なので、いつでも院長とさよならできるよう、辞める準備を進めてしまいましょう。
細かく言うと、辞める準備をしつつ、院内ではやれるだけ頑張り、心が壊れる前に退散!
次の5つを参考に行動してみましょう!
いつでも辞めれる状況を作っておくだけでも、心に余裕が生まれます。
出来る行動からはじめて、明るい未来に近づけましょう。
今の院長と合わなくても、仕事はたくさんある。
良い院長も世の中にはたくさんいる。
ということを忘れないで欲しいなぁと思います。