こんな悩みを解決できる記事になっています!
昇給額だけでは不満、いくら持っても昇給しない・・・
そんな歯科衛生士さんには、直接交渉してみるのも手段のひとつ。
とはいえ、給料上げてと伝えることで関係性が悪くなるのは避けたいですよね。
気まずくならずに交渉を進めるには、伝え方・タイミング・根拠を提示することがポイントになります。
この記事では、給料交渉を成功させるための具体的な言い方とコツをお伝えしていきます。
この記事を読めば、給料アップの可能性がドーンと高まりますよ!
給料を上げてほしい!誰に何て言えばいい?

給料交渉を始める際、まずは誰に話を持ちかけるかが重要です。
一般的には、歯科衛生士の給料の交渉相手は院長です。
院長先生、お忙しいところ恐れ入ります。どこかで10分程度面談の時間をいただけないでしょうか。特に条件面のことでご相談があります。
このように切り出して、きちんと話す機会を作りましょう!
人事部があるような大きな組織なら、人事のスタッフに誰に相談すべきか聞いてみるのが間違いないです。
〇〇さん(人事の人)、お忙しいところすみません。実は条件面のことで相談があるのですが、相談先はどなたになりますでしょうか。
交渉の予約ができたら、次は実際の交渉。
具体的な交渉時の話の進め方は「給料交渉の言い方・院長のタイプ別アプローチ」で解説します。
歯科衛生士が給料交渉するメリット・デメリット

給料を交渉するメリット、デメリットは以下のとおり。
給料交渉するメリット
- お給料がUPする: 成功すれば、収入を増やせる。
- 院長からの評価がわかる: 交渉時の院長の反応で、自分への評価がわかる。
- 職場環境がよくなる:給与意外の待遇面が見直されることもある。
話し合いの場を設けると、「そろそろ福利厚生についても考えなきゃと思っていたんだよ・・・」と院長のほうから積極的に話してくれることも。
これからの医院の方向性など、院長の考えを聞く機会にもなり、信頼関係を高めるきっかけにもなります。
適当に対応されたなら、長く続けるべき職場ではないかもしれません。
給料交渉するデメリット
- 関係が悪くなる: 交渉の仕方を誤ると、関係が悪化する可能性がある。
- 面倒な人と思われる:交渉しただけで「面倒くさい」と思う院長もいる。
- ストレスになる: 交渉自体が精神的に負担になることがある。
関係性を悪くしないためには、伝え方やタイミングがとても重要。
具体的な伝え方は、「給料交渉の言い方・院長のタイプ別アプローチ」でしっかり解説します。
また、交渉にはいくつかタブーがあります。
詳しくは「交渉で気まずくならないための心得」でお伝えしていきます。
【具体例】給料交渉の言い方・院長のタイプ別アプローチ!

給料の交渉時の具体的な言い方を、院長のタイプ別で解説していきます。
交渉したいけど何て言えばいいか悩む歯科衛生士さんは、参考にしてくださいね。
フレンドリーな院長
医院を一緒に盛り上げる仲間!という空気を作る
○○先生、お時間を作っていただきありがとうございます。
実は今年で勤続3年目になります。入社当時からたくさんアドバイス頂きメンテナンスやTEK作成など担当出来る業務が増えたと感じています!
最近の業務で最近の業務で患者さんからの感謝の言葉が増えて、私もやりがいを感じています。
そこでお願いがあるんですが、給与の見直しを考えていただけないでしょうか。
今後も○○歯科を一緒に盛り上げたいと思っていますので、是非検討お願いします!
院長と普段から仲が良い、もしくは誰にでもフレンドリーな院長には、明るい雰囲気で丁寧かつサラリと伝えてみましょう。
真面目な院長
現在の状況と現実的な金額を伝える
○○先生、お忙しい中すみません。実は今後の給与のことで相談があります。
最近患者さんが増えており、歯科衛生士業務以外にもカウンセリング等担当していて負担が増えています。
私の業務成果と市場の状況を踏まえて、給与の見直しをお願いできないでしょうか。
○○医院では勤続5年になり、今後もこちらで長く働きたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
近隣の歯科衛生士の平均給与が〇円なので、〇円くらいの昇給でご検討いただけないでしょうか。
真面目なタイプの院長には、給料を上げる理由となる根拠は必ず伝えるのがおすすめ。
「いくらぐらい欲しいの?」と聞かれた時に、現実的な金額を伝えられるように、相場をチェックしておくのも重要です。
成長志向の院長
学びと成長を強調する
○○先生、急にすみません。実は今後の給与のことで相談させていただきたく、面談のお時間を頂きました。
昨年はホワイトニングコーディネーターの資格を取得し、患者さんへのアプローチの幅が広がりました。
他にも○○先生の普段の熱心なご指導で、患者さんに貢献できることが増えて感謝しています。
今後は○○の勉強会を受ける予定で、さらに成長したいと考えています!
現状の成長と今後の目標を踏まえて、資格手当や昇給をご検討頂けないでしょうか。
勉強熱心なタイプの院長は、学ぶ姿勢と成長が好きなはず。
医院の力を入れている分野でアピールできれば、成功しやすくなります。
成果主義の院長
具体的な成果とその影響をアピールする
○○先生、お忙しい中お時間頂きありがとうございます。給与についてご相談させてください。
最近の業務で、リコールの患者さんに対し自費メニューの提案を行い、売り上げに貢献することが出来ました。
具体的には、先月は自費補綴の成約もあり、20万程度の売上に繋がりました。
この成果を踏まえて、昇給や歩合制をご検討いただければ、今後も医院に貢献できると思います。
患者さんからのフィードバックもよく、大変やりがいを感じました。
今後もさらに知識を深めて最適な提案ができるよう努めますので、是非考えてみて頂けないでしょうか。
自費診療に積極的な院長に効果的。
給料アップの方法として、歩合制などの稼げるしくみを検討してもらうのもありです。
転職の時の交渉の言い方・タイミングは?
転職時の給料交渉は、給料UPの最も効果的な方法です。
交渉のタイミングとしては、面接の場で聞かれた時や、内定後から内定承諾までの間だと自然です。
転職では、現在の年収や相場と実績を基準に交渉をすすめます。
【面接で聞かれた場合①】
前職では、自費診療を含め1日に10人ほどの患者さんを担当していました。
厚かましいお願いで恐縮ですが、現在330万円ほどの年収があり、可能であれば今よりも少し多めの金額でご検討いただけないでしょうか。
【面接で聞かれた場合②】
現在、歯科衛生士歴7年目になりまして、前職ではSRP等のDH業務の他、主任として新人のフォローや教育も担当しておりました。
貴院でもスタッフの皆様と協力して医院を盛り上げていきたいと考えています。
経験と今後の貢献を踏まえ、年収を380万円以上を希望しています。
是非ご検討いただけないでしょうか。
【内定後に提示額より上げて欲しい場合】
大変恐縮ですが、給与のことで相談がございます。
現在の職場では、リコール患者への自費メニュー提案を行い、売上に大きく貢献しました。
具体的には、先月だけで20万円の売上を達成しました。
経験を活かし、貴院でも同様以上の成果を上げることができると考えています。
そのため、現在年収の350万円より10%のアップを希望しております。
貴院貢献のために努力して参りますので、是非ご検討いただけないでしょうか。
転職の給料交渉の気まずさ回避方法

転職時の交渉は、まだ医院側との信頼関係が作れていないことがネック。
交渉が億劫な歯科衛生士さんは、転職エージェントに給与交渉を代行してもらう方法もあります。
歯科医院の給与事情を知っているエージェントならではのアドバイスがもらえるので、大きく年収を上げたい人も一度相談するといいでしょう。
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給料交渉は「いつ」する?交渉しやすいタイミング
給与交渉を成功させるには、タイミングを見定めることも重要。
自然に交渉しやすいのは、以下のようなタイミングです。
- 勤続年数の節目
- 患者さんが増えてる
- スタッフが辞めた
- 新人が入る時
- 昇給前の時期
- 年度の区切り
- 転職の時
①勤続年数の節目

長期間勤務していることは、信頼性と経験の証です。
勤続年数の節目を迎えたタイミングで交渉することで、これまでの貢献を評価してもらいやすくなります。
- 実は来月で5年目になります
- 入社から3年になるので
②患者さんが増えた
増患して、医院の経営が安定しているタイミングがおすすめです。
- 1年まえから、安定して増患している
- 半年前から自費の患者さんが増えた
- 去年よりリコールの患者さんが増えた
患者さんが増える=医院の売り上げも上がります。
単純に儲かっていれば、交渉は成立しやすくなります。
③スタッフが辞めた
スタッフが辞めた時も狙い目です。
残ったスタッフの業務負担が増える可能性が高いからです。
追加の責任や業務量を理由に、交渉しやすくなります。
④新人が入る時
新人が入るタイミングが交渉の好機になることもあります。
院長から、教育やサポートを頼まれた時はチャンスです。
自分の役割の重要性をアピールしやすくなります。
⑤昇給時期の前
昇給の時期が決まっているなら、1~2ヵ月前を狙ってみましょう。
歯科医院の昇給は、年1回(4月)であることが多いです。
この時期に1年の貢献度をアピールできれば、昇給額UPの可能性も。
⑥年度の区切り

年度の区切りのタイミングでの交渉も、自然です。
- 年度始まりの4月
- 半年が過ぎた10月
前年度や半期の成果を振り返りやすいので、交渉に適しています。
今期の目標と共にに話す形にすれば、やる気もアピールできて成功率が上がります。
⑦転職の時
転職するタイミングでの交渉は、一番効果があります。
- 面接で希望額を聞かれたら
- 内定後~内定承諾の間の時期
転職エージェントに交渉を協力してもらうことで、大幅年収UPが叶う可能性もあります。
無料で利用できるので、転職するか迷っている歯科衛生士は一度相談してみるといいでしょう。
自分の適正年収も教えてもらえます。
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医院の規模や状況でも成功確率は変わる

歯科医院の規模は、小さいほうが交渉は成功しやすいといえます。
- 院長1人の判断ですぐ決定できる
- 院長との距離が近く個々の努力が伝わりやすい
小さな医院なら、1人の給与を上げても全体への影響が少ないので決断も早くできます。
逆に大きな組織だと、簡単には上げられない場合も。
- 昇給のルールが固まっている
- 他のスタッフとのバランスも考えなくてはいけない
スタッフの間で給料の話が出た時のトラブルを考えて、経験年数等で給料額を定めているケースもあります。
ただし大手の場合、既に相場より好待遇である可能性も高いです。
【6ステップ】給料交渉までの流れ確認!
給与交渉を成功させるまでの流れを、6つのステップで解説します。
- 自分の労働条件をチェック
- 給料相場を確認する
- 交渉に使える根拠を探す
- タイミングを決める
- 交渉のアポイントを取る
- 交渉する
①自分の労働条件をチェック

はじめに今の自分の労働条件をチェックしましょう。
- 給与:基本給、手当、昇給の条件などを確認
- 勤務時間や残業時間:実際の労働時間と契約内容が一致しているか
- 福利厚生:健康保険や年金、休暇制度などの確認
労働条件は、雇用契約書や就業規則で確認できます。
契約書に「年次昇給あり」と記載されている場合、その具体的な条件を把握しておくことで、交渉の際に有利に働くことがあります。
具体的な記載がないなら、院長に直接聞いてみるのも有効。
院長、昇給の基準についてお伺いしたいのですが、どのようなポイントを重視されているのか教えていただけますか?今後の目標設定に役立てたいと思っています。
「契約書にない」ことは責めずに、「目標にしたい」と伝えると印象が良いです。
②給料相場を確認する
給料交渉を成功には、給料相場を調べ、自分の市場価値を把握しておくことも重要です。
例えば、「同じ地域で同じ経験年数を持つ歯科衛生士の平均給与はこれくらいです」といったデータを提示することで、交渉の根拠を強化します。
相場を調べる方法
相場を調べるには、以下のような方法があります。
- 公的なデータ:歯科衛生士の経験年数別「平均給与額」参照
- 求人情報:ジョブメドレーなどの求人サイトで同じ地域の相場を確認
- 転職エージェント:専門のエージェントに経験や地域を伝えて適性年収を確認
相場を調べる時は、経験年数・地域差・医院規模を考慮するのがポイントです。
例えば、都市部では生活費が高いため、給料も高めに設定されることが一般的です。
同じ地域で同じ規模の医院の給与情報を調べることで、比較対象が得られます。
歯科衛生士の経験年数別「平均給与額」
厚生労働省のデータでざっくり「経験年数」による差を知っておきましょう。
年齢 | 勤続年数(年) | 年収 | 月収 | 年間ボーナス |
---|---|---|---|---|
20~24 | 1.5 | 327万7,900円 | 25万5,600円 | 21万700円 |
25~29 | 4.3 | 383万2,300円 | 28万63,00円 | 39万6,700円 |
30~34 | 6.4 | 416万1,800円 | 30万33,00円 | 52万2,200円 |
35~39 | 7 | 382万1,900円 | 28万37,00円 | 41万7,500円 |
40~44 | 8.6 | 397万6,100円 | 28万54,00円 | 55万1,300円 |
45~49 | 15 | 523万3,400円 | 36万13,00円 | 89万7,800円 |
50~54 | 12.3 | 454万4,200円 | 32万8,200円 | 60万5,800円 |
55~59 | 14.2 | 417万1,300円 | 29万8,900円 | 58万4,500円 |
60~64 | 20.7 | 455万6,900円 | 31万8,200円 | 73万8500円 |
※令和5年賃金構造基本統計調査より
※データ元は10人以上のスタッフがいる歯科医院
※1日平均8時間×週5日勤務の場合
医院規模による給与差
歯科医院の規模が大きいと、給与は高くなるのが一般的です。
規模(スタッフ数) | 年収 | 月収 | 年間ボーナス |
---|---|---|---|
10人以上 | 404万4,400円 | 29万5,900円 | 49万3,600円 |
5~9人 | 383万2,300円 | 27万4,200円 | 38万4,400円 |
※令和5年賃金構造基本統計調査より
※データ元の対象は勤続6~8年
※1日平均8時間×週5日勤務
③交渉に使える根拠を探す
給料交渉を行う際には、具体的な根拠を示すことが重要です。
根拠として強くアピールしやすいのは以下の7つ。
- 勤務期間
- スキルアップ
- 資格取得
- 業務量の増加
- 売上への貢献
- 責任の増加
- 改善策の提案・実行
全てじゃなくてもOKです。
自分の状況に合うものを選びましょう。
詳細は給料UPの交渉に使える根拠7選で解説します。
④いつ言う?タイミングを決める
給料交渉のタイミングは以下の7つが効果的。
- 勤続年数の節目
- 患者さんが増えてる
- スタッフが辞めた
- 新人が入る時
- 昇給前の時期
- 年度の区切り
- 転職の時
詳細は、給料交渉は「いつ」する?交渉しやすいタイミングでお伝えしています!
⑤交渉のアポイントを取る
交渉を成功させるには、落ち着いて相談できる状況を作るのもポイントです。
そのために、交渉のアポイントを取りましょう。
院長と親しい間柄で周りに人がいなければ
お時間をいただけるタイミングで、お給料についてご相談したいです。
と切り出すのもアリです。
周りに他のスタッフもいて「給料」という単語を使うのに抵抗があれば
○○院長先生、お忙しいところ恐れ入ります。どこかで10分程度面談の時間をいただけないでしょうか。特に条件面のことでご相談があります。
このような切り出し方もおすすめ。
メールやLINEによる相談もあり

メールやLINEのほうが話しやすければ、メッセージを送る方法もあります。
お疲れ様です。突然のご連絡失礼します。
お忙しいところ恐縮なのですが、お給料の事でお話ししたいことがあります。
お時間をいただけるタイミングで、ご相談させていただけますでしょうか?
このような文章を送って、相談の許可をもらいましょう。
メールで相談のアポイントを取るか、流れ次第ではそのままメールで相談しちゃうのもアリ。
⑥交渉する
準備が整ったら、交渉に臨みましょう!
院長のタイプ別にアプローチ方法は変わります。
具体的な言い方は【具体例】給料交渉の言い方・院長のタイプ別アプローチ!を参照。
給料交渉は緊張しますが、根拠を示して、角の立たない伝え方が出来れば大丈夫。
落ち着いていきましょう!
アップする目安額はいくら?
給料アップの金額は、5,000円~10,000円くらいの間なら、「ふっかけすぎ」とは思われないでしょう。
歯科衛生士の平均的な昇給額は、5000円前後であることが多いからです。
近隣の歯科衛生士の平均給与が〇円なので、〇円くらいの昇給でご検討いただけないでしょうか。
このように、その金額が欲しい根拠が言えることが重要。
あくまで希望なので、気持ち多めに伝えて判断を委ねましょう。
給料UPの交渉に使える根拠7選
お給料を上げて!とお願いする際に、絶対に必要なのが根拠です。
根拠として強くアピールしやすいのは以下の7つ。
- 勤務期間
- スキルアップ
- 資格取得
- 業務量の増加
- 売上への貢献
- 責任の増加
- 改善策の提案・実行
それぞれ解説していきます!
勤務期間

特に3年以上の勤続している人は、強力な根拠になります。
付き合いが長いほど、頼りにされている可能性が高いです。
「私はこの医院で3年働いており、その間に多くの患者さんに対応し、医院の成長に貢献してきました」
このようにアピールできます。
年間の患者対応数や、果たしてきた役割を伝えると効果的です。
スキルアップ
スキルアップも、積極的にアピールしたい根拠。
新しい技術や治療法を習得することで、医院にとっての価値が高まります。
- ホワイトニング施術スキルを習得した
- TEK作成が15分で出来るようになった
- コミュ力が上がりリコールが増えた
入社時や1年前と比べて成長した内容と、それによって医院に貢献できてる事を示すと説得力が増します。
資格取得
資格取得をしていると、医院のウリになります。
- ○○認定歯科衛生士
- ○○セミナー修了
専門性が高いことは、立派な交渉材料になります。
業務量の増加
業務量の増加も、交渉の余地があります。
- 患者数増加により担当数が増えた
- 退職者が出たことにより業務負担が増えた
特に患者数の増加は売上にも直結します。
ただ忙しいから・・・というのはNG。
「去年と比べて1日の患者数が3人増えた」など具体的な数字を出すことがポイントです。
売上への貢献
売上への貢献は、給料交渉の際に非常に有効な根拠。
「私が担当した治療やサービスが医院の売上に大きく貢献しています」と具体的な成果を示します。
- 担当した施術の売上額
- カウンセリングでの成約率
- リコール患者の増加
売上への貢献を具体的に示すことで、医院にとっての自分の価値を強力にアピールできます。
「歯ブラシや歯磨剤をこのくらい売っている」なども立派な売上への貢献!
責任の増加

責任が増えた事実も、給料交渉時に使えます。
- リーダーやチーフに任命された
- 新人の教育担当になった
指名されたわけでなくても、役割を果たしている事実があればアピールできます。
改善策の提案・実行
医院のために何か提案・実行して成果が出たことがあれば根拠にできます。
- 新しい歯磨剤の導入を提案し、たくさん売れた
- 消耗品の管理方法を見直し、無駄な在庫を減らしてコスト削減した
- 勉強会を実行し、スタッフ全体のレベル上げに繋がった
売り上げに直結しないことでもOKです。
医院のために行動した事はアピールしておきましょう。
交渉で気まずくならないために!避けるべきタブーと心得
ここでは、給料交渉で絶対に避けるべきタブーと、気まずくならない心得についてお話しします。
ちょっとしたコツや注意点を押さえるだけで、交渉がぐっとスムーズになるんです。
【危険】交渉時の4つのタブー
交渉時に避けるべき行動は以下の4つです。
- 不平不満を言う
- 他のスタッフと比較して責める
- 最初から「辞める」をチラつかせる
- しつこく交渉する
交渉時はつい感情的になってしまいがち。意識して注意しましょう。
平不満を言う
「他の医院より給料が低くて、やる気が出ない」
「3年も働いてるのに5000円しか上がらないのってどうなんですか」
どちらも事実かもしれませんが、言い方は超重要です。
交渉では、不満ではなくて「前向きな頑張りをアピール」するのが正解です。
他のスタッフと比較して責める
「Aさんより私のほうが長く働いてるのに・・・」
「新卒のBさんとほぼ給料が同じなのが納得いかない」
勤め先の最近の求人を見て、給与額に驚くこともあるかもしれません。
自分が入社した当初より、給与水準が上がっていて新しいスタッフと給与が同じになってしまう・・・ということはよくあります。
「私はこの医院で〇年働いていて、新スタッフを教育したりと医院にも貢献してきています。申し上げにくいのですが、新卒と給与が変わらないことが少し気になっております・・・」
こんな風に柔らかく言えると、院長も冷静に聞いてくれるかも。
~が不満です⇒~が気になってます、~を残念に思ってます
最初から「辞める」をチラつかせる
「給料が上がらないなら辞めます」
「給料次第では転職も考えます」
給与交渉に応じて貰えない場合「退職」を選ぶのは自由です。
ただ、最初から「辞める」事をチラつかせて脅迫的な態度を取るのは避けるべき。
ごねられた時の最終手段として
「私はこの医院で働き続けたいと強く思っていますが、家計のことも考えると、他の選択肢も検討せざるを得ない状況です・・・」
このように、相手に対する敬意を示しつつ、自分の状況を丁寧に説明するのが得策です。
しつこく交渉する
引き際を見極めないと、交渉がこじれてしまうことがあります。
「どうしても給料を上げてほしいんです。納得できません。」
「こんなに頑張っているのに、どうして認めてくれないんですか?」
こんな発言をすると、翌日から関係が悪化します。
交渉が難航してしまったら、以下のように大人な対応で一度引いておきましょう。
「今回はこの件については一度持ち帰って、次回の評価時に改めてお話しさせていただけると嬉しいです。」
【心得】医院の状況や院長の立場を理解する
院長に「1人のスタッフの都合を一方的に押し付けられた」と感じさせてしまうと、給料交渉で気まずくなります。
なので、交渉時に「医院の状況や院長の立場を理解する」姿勢を見せることが超重要です。
- お給料を上げたくても、経営的にキツイ可能性もある
- 1人だけの給料を上げるのが難しい場合もある
(院長は公平性を考えなくてはいけない) - 一度お給料を上げると、下げることは難しいのでリスキー
(院長は将来的な経営リスクも考慮しなくてはいけない)
院長の立場や考え方を理解し、それに合わせたアプローチを取るように心がけましょう。
具体的な言い方は「給料交渉の言い方・院長のタイプ別アプローチ!」で解説しています。
給料交渉で断られた時の対策
交渉がうまくいかなかった場合、次のステップを考えましょう。
ここでは、給料交渉で断られた時の対策について、具体例を交えて解説します。
- 待遇改善をお願いしてみる
- 昇給の条件を確認する
- 転職を考える
待遇改善をお願いしてみる

給料交渉がうまくいかなかった場合でも、他の待遇改善をお願いすることができます。
- 自費部分だけでも歩合でもらえないか
- 資格手当を検討して貰えないか
- 勤務時間を少し短くできないか
- 社保完備にならないか
「給料の見直しが難しい場合、勤務時間の調整や追加の休暇を検討していただけますか?」
などと柔軟にアプローチして交渉の幅を広げてみましょう。
昇給の条件を確認する
給料交渉が断られた場合、その理由を聞いてみましょう。
昇給の条件を確認し、自分がその条件を満たすために何が必要かを把握しましょう。
- あと1年頑張ったら
- 資格を取得したら
- ~が出来るようになったら
「今回の給料交渉が難しかった理由を教えていただけますか?次回の評価時に向けて、どの点を改善すれば良いかを知りたいです。」
こんな感じでフィードバックをもらって目標にしてみましょう。
転職を考える
給料交渉が断られた場合、転職を考えることも一つの選択肢です。
交渉してもはぐらかされたり、不誠実な対応をされたら検討してみましょう。
給料以外に続けたい理由があるか、冷静に考えてみましょう。
他の医院の求人も一旦見てみるのもいいと思います。
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転職サイト名 | 特徴 |
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辞めるつもりでも交渉したほうが良い理由
実は今の医院を辞めるつもりでも、給料交渉するメリットはあります。
次の転職先での年収を決める際に、今の給料が重要な根拠になるからです。
現在の給料が次の年収の基準になる
例えば次の転職で「いくら欲しいか」聞かれた時に
「今〇円貰ってるので、〇円くらい欲しいです」と希望を伝える時の根拠にできます。
年収360万⇒年収370万 望みあり!
年収300万⇒年収370万 厳しい!
ということです。
今いくら貰っているか?は、自分のスキルや経験が評価されている証明にもなるんです。
年収が低い人のスキルが低いというわけではなく、他者から見た時の判断材料になるという意味です。
実際の能力は置いといて、資格のようなものですね。
【まとめ】歯科衛生士は給与交渉しやすい職業
給料交渉なんて悪いなーと気が引けるかもしれません。
でも、交渉相談はお互いが、何を考えてるか分かり合う大事な機会でもあります。
上手くいけば、信頼関係も築けて普段の仕事がしやすくなることもあります。
(向こうがどう思っていたかはわかりませんが・・・)
黙っていて不満をためるより、頑張ってるアピールはしてなんぼ。
意外と言わなきゃ伝わらないんです。
院長と2人で、今後について話し合うきっかけにもなります。
歯科衛生士は必要とされている職業なので、交渉はしやすいです。
自信を持って話してみましょう!